メッセージ to CAMP for CAMP from CAMP
CAMPの活動に協力してくださる方や、スタッフ・関係者からのメッセージを紹介します。
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第112回目
(2015年12月08日更新)
谷口 多聞/オリックス株式会社
ビジネスにおいて「顧客満足度」という考え方が重視される様になって、随分時間が経ちました。私たち、金融マンにとって「顧客満足度」とは、「早さ」や「安心感」、「お得感」であることが多く、切磋琢磨している訳ですが、ひとつ縁が無いものがあります。それは「楽しんでいただくこと」です。
今年は「こどもたちに野球を知って欲しい」という想いから、CAMPのみなさんと、オリックス・バファローズを舞台にした企画を考えさせていただいたのですが、そこではこの「楽しんでいただくこと」が問われます。しかも相手はこどもたちです。ごまかしがききません。「どうすれば楽しいのか?」「そもそも試合に負けたらつまらないのでは?」と慣れないテーマだけに、不安な気持ちを抱えながら、開催の日を迎えました。
当日、驚きました。最初は緊張した顔色のこどもたちが、ファシリテーターの笑顔につられ、次第に生き生きと、好奇心旺盛な顔に変わっていきます。「球場でかっ!」「野球選手のバットが置いてある!」「頭を撫でて貰った!」「つくったメガホンで応援してたら、野球見るの忘れてた(笑)」私たちの思惑など関係なく、好き勝手に「楽しいこと」を見つけていきます。そこでようやく、「どうすれば楽しんで貰えるか」を考えるのではなく、こどもたちの好奇心を邪魔しないよう、不安や緊張を削いであげることに専念すれば良かったんだ、そのためには自分が楽しめば良かったんだということに思い至りました。
CAMPの活動はまだ参加させていただいて2回目ですが、こどもたちだけではなく、参加させていただく大人たちの気づきの場でもあると思っています。ぜひ私たちも仲間に入れていただきながら、少しずつその輪を広げていければ良いと考えています。
オリックス株式会社 事業法人営業第一部
入社以来、営業一筋。休日はバファローズを応援する日々も、中々報われることは無く。野球観戦は、たまに勝つ位がおもしろいと思い至る今日この頃です。
第111回目
(2015年10月08日更新)
大村 健/小学生三兄弟の父親
我が家の小5男子二人(双子)と末っ子の小3男子一人がいつも楽しくCAMPワークショップに参加させていただいてます。CAMPのプログラムは4時間ほどありますから、小学生としては集中力が切れて途中で飽きてしまってもおかしくないのですが、いつも「楽しかった~!」と満足して帰ってくることに驚いています。
もちろんCAMPのプログラムには、こどもたちの想像力を掻き立てる工夫、綿密な準備、実際のプログラムの中でのファシリテーターの方々のこどもたちに対する的確なお声掛けなど、そのディテールにおいてCAMPがワークショップとして素晴らしい実践となっていることの理由はいくつも見つけることができます。しかし、それらのディテールとともにCAMPの成功の基礎となっているのは、その協調的問題解決というコンセプトにあるのだと思います。こどもたちはグループ毎に課題を与えられ、その課題は皆で協力し合いながら解決し、最後に晴れの舞台として親も含めた皆の前で発表する。毎回、こどもたちなりに苦労しながらも、最後にはその努力に見合った成果を仲間と共有し、共感する。全くもって素晴らしい体験です。
我が家の三兄弟も何回かワークショップの参加を経るごとに、自信をつけてきたのか発表時の声が大きくなってきたり、成長しているようです。これも全てCAMPワークショップ、ファシリテーターの皆様のおかげです。今後もこの素晴らしい活動をぜひ続けて下さい。
小学生三兄弟の父親
第110回目
(2015年08月07日更新)
大草 芳江/特定非営利活動法人natural science 理事
社会の成熟化に伴い、科学や技術はブラックボックス化し、わたしたちは便利さと引き換えに、科学や技術の“プロセス”を五感で感じる機会を失ってきました。しかしながら、科学や技術のもたらす“結果”のみを一方的に享受するだけの姿勢では、科学離れや科学リテラシー不足などの社会的リスクを回避することはできません。一方で科学と言うと、“結果”ばかりが注目されがちですが、そこに至るまでの“プロセス”にこそ、知的好奇心や論理的思考力をはじめとする、科学的なものの見方・考え方が隠されています。
そこで我々は「科学の“プロセス”をこどもから大人まで五感で体験できる日」をコンセプトに、一般向け科学イベント『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』を2007年から毎年、東北大学(仙台市)を会場に開催しています。本イベントの主旨に賛同いただき2012年から出展いただいているCAMPは、WEB申込受付開始から数時間で予約が埋まるほど人気のプログラムです。その人気の秘密は、科学の“プロセス”をこどもたちが主体的に楽しむことを重視するスタンスにあると思います。まさに知的好奇心は科学の原点。これからも知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて、ぜひ連携できれば幸いです。
1982年、長崎生まれ。2005年、東北大学理学部卒業。2007年、東北大学大学院生命科学研究科博士課程前期2年の課程中退。2005年、東北大学大学院在学中に有限会社FIELD AND NETWORKを設立、取締役に就任。2007年、特定非営利活動法人natural science を設立、理事に就任。
第109回目
(2015年06月08日更新)
佐藤 亜里紗/株式会社福島銀行 経営企画室
福島銀行でCAMPワークショップの取り組みを始めて、3年が経ちました。記念すべき一回目に参加してくれた小学6年生は、もう中学3年生。そんなことを考えると、大きくなったかな?勉強がんばっているかな?と、なんだか親戚のおばちゃん気分です。
CAMPワークショップで一番感じることは、こどもたちの成長の早さです。うまく自己紹介できなかった子が、発表会では積極的に質問していたり、つくり方を少し助言しただけなのに、道具を使いこなしていたり・・・スピードに違いはあっても、どの子も成長していくのを感じます。
ワークショップの時間は、長いようでもあっという間。でもその短い時間の中で、成長するこどもたちのイキイキとした姿と、帰り際のあの笑顔!私にとって元気をもらえる瞬間です。
4時間というワークショップの時間は、こどもたちの人生にとってわずかな時間かもしれません。それでも、このワークショップの4時間が、こどもたちの心に何かの引っかかりを生み、将来のきっかけになったらいいな・・・そんな思いでいつも開催しています。
このCAMPワークショップの魅力を、もっと福島県のこどもたち・大人たちに知ってもらいたい!未来を担うこどもたちをもっと応援していきたい!!微力ながら今後もがんばっていきたいと思います。
株式会社福島銀行 経営企画室。ちょこっとだけ銀行業務を経験し、現在はワークショップを中心に地域貢献活動に携わる。この夏は、一大イベント『福島わらじまつり』を盛り上げるべく大奮闘!
第108回目
(2015年04月08日更新)
安斎 勇樹/東京大学大学院情報学環特任助教
私は今、ワークショップを専門とする研究者として、こども向けから大人向けまで、さまざまなワークショップを開発し、実践しています。ワークショップをしていて驚かされるのは、CAMPのこどもたちと同じくらい、企業の大人たちもまた、ワークショップにのめり込んでしまうということです。多くの企業では、守らなければいけないルールや競争的な雰囲気の中で、新しいアイディアを生み出しにくくなったり、柔軟な頭で問題を解決できなくなってしまっています。ワークショップの魅力は、いつもとは違う視点で日常を眺めてみることで、それまで気がつかなかった発見をもたらし、問題解決のヒントを与えてくれることです。その発見を仲間と共有しながらコラボレーションするプロセスこそが、ワークショップの楽しさの根源なのです。
私たちが今新たに開発している『CAMPオトダマ○ワークショップ(仮)』は、身の回りのなにげない音の素材を録音し、それをコンピューター上でつなぎあわせることで音の流れを“プログラム”するワークショップです。普段は気がつかなかった音の魅力を発見できるだけでなく、音をメディアにしながら他者とコラボレーションする楽しさを実感できるプログラムになっています。CAMPのこどもたちには「この経験が将来どんなかたちで役に立つのだろう?」と想像しながら、このプログラムを楽しんでもらえたら幸いです。
※CAMPオトダマ○ワークショップは名称変更し、CAMPナリグラムワークショップとなります。
1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程満期退学。現在、東京大学大学院情報学環特任助教。
創造性を引き出すワークショップデザインについて研究している。
http://yukianzai.com/
第107回目
(2015年02月06日更新)
朝倉 民枝/株式会社グッド・グリーフ代表取締役/クリエイター
CAMPのみなさんと2つのプロジェクトをご一緒させていただいています。いずれもオリジナル絵本をつくるワークショップです。
ひとつは、インクルーシブな場づくりを行うCollableの山田小百合さんとの三者協働での活動です。障がいのある子もない子も一緒になっておはなしづくりを楽しみ、互いの作品を鑑賞します。こどもたちの作品や取り組みから、思いもかけない時間の捉え方や世界をみる視点に気づかせてもらい、表現の豊かさ、人としての豊かさに触れられます。そして、プロジェクト全体も私にとって学びの場です。導入で行うアクティビティを事前にみんなで試すとき、CAMPのみなさんはこども顔負けの真剣勝負になるのです。当日の時間中も「指導」ではなくこどもの中に入っていきます。一方、絶妙な距離感をとりながら360度にアンテナはりめぐらした心配りで進行されていて、その2つの共存がプロフェッショナルだなぁと感心します。終了後のふりかえりミーティングではこどもたち一人ひとりについてのエピソードを書きだし俯瞰することもしてみました。それら一連が、まるで贅沢なワークショップのようです。
もうひとつは、本格始動はこれからですが、神戸にできた小児がん専門治療施設「チャイルド・ケモ・ハウス」での活動です。闘病中のこどもたちは、身体的な負担のみならず、外出もできず友人とも遊べない非日常な暮らしの中で大きな精神的ストレスにさらされています。物語として外へ出すことで様々な気持ちを解放し、できあがった絵本を家族や院外で待つ友人に贈り喜んでもらえることで前向きな気持ちになれるようです。今後ハウスの利用者が増えてきましたら、さらに活動を充実させていきます。
これからもいろんなシーンで一緒に活動できることがとても楽しみです。
株式会社グッド・グリーフ代表取締役/クリエイター。
「ピッケのおうち」「ピッケのつくるえほん」を開発し、こどもの創造表現活
動を支援する活動を行っている。
http://goodgrief.jp/
http://pekay.jp/
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ファシリテーターリレーコラム
CAMPで活動するファシリテーターが、ワークショップへの想いを語ります。
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第62回目
(2008年12月12日更新)
いしかわ たかこ
ワークショップ中に私がずっと密かに探しているもの。
それはこどもたちの「嬉しい」という気持ち。
楽しい。とか、面白い。じゃなくて、嬉しい。
でもホントは嬉しいでもないのかもしれない。
イメージに近いから今のところ当てはめている、ある感情。
その気持ちを言葉にする子はめったにいない。
たぶん奥底にあって本人すら気づきにくい感情なのだと思う。
でもね、ワークショップ中にチラチラ見えるその感情は
その子にとって、その子の未来にとって、
とても大切なものじゃないかなって感じるのです。
だからしっかり見つけて、自分に映して、そっと見せてあげたい。
気づいてくれたら、うれしいな。
第61回目
(2008年11月05日更新)
あんどう みれい
2008年10月12日 日曜日。とてもいいお天気!
No.705とNo.301はアキバの駅に降り立った!
目の前にどっどーんっ!と今日のミッションの現場ダイビル・・・。
あまりにもわかり易くあっけに取られる2名。
さて現場に潜入すると既に準備が始まっている!
ファシリテーターとして始めてのミッションに2名の血圧も高まる・・・。
本日のドレスコードはオレンジのTシャツ☆705は「赤がいいなぁ」なんて余裕を見せている!
WCで素早くTシャツを装着!「なお」と「みっちぃ」に変身―★
ここからが本番だ!
会場設営と打ち合わせを午前中に済ませ、燃料さぁチャージ!このお弁当ウマーイ♪と思っていたのもつかの間、早くも1番君登場!「キター!」と心の中で叫びつつも顔は冷静を装う・・・。その後も続々とちびっこが集合~!
事前に役割分担をしていたが「なお」と「みっちぃ」アタフタ!
そうこうしているうちに「CAMPクリケットワークショップ」開始!
自己紹介あたりからみんなの個性が小出しになってくる。チーム編成で更に個性が発揮され、面白い展開になってくる。
完全に女の子の尻に敷かれつつも最後まで頑張って協力する男女2人チーム、プリンセスの言いなりの男女3人チーム、長男のサガか?ひたすら我慢ガマンと耐える2ボーイズチーム、笑いが絶えず盛り上がる3ボーイズチーム、最初から意気投合する2ガールズチーム、最初は「どーすんだー!会話がない!何にも始まらないぞー!?」とハラハラしたけれど最後は静かな盛り上がりを見せていた2ガールズチーム、色々な発想とお互いのアイデアをぶつけたり、譲り合ったり、一つの作品を2人や3人で作る事でこんな社会勉強が出来るのか~!と感心感心!
なんて今になって振り返れば言える事!本番はバタバタしていて流れ&係りをすっかり忘れて自分も作業に没頭したりしてしまいました・・・。
次回のミッションにはもう少し離れて全体の動きが見られるファシリテーターとして活躍したい!
第60回目
(2008年10月06日更新)
むらた きょうこ
「いつかの手本」
ファシリテーターの役割のひとつ「雰囲気作り」
もちろん、そう。
もう一つ、ワークショップ中に伝染すること。
それは、素材の扱い方、機材の扱い方、道具の使い方、
話す言葉、話す態度。。(言葉と態度は特に!)
たった4時間でも半日でも見られてる。
自分が気にしてない所でも見られてる。観られてる・・・
そして、意外と真似してほしくないことを真似されてしまったりする。
ちょっと危なっかしいことの方がすぐ伝染してしまったりする。
だから、ワークショップ中は何かをする時、さわる時、扱う時、
ちょっとだけ注意しよう。意識しよう。
いつか (いや、1分後かもしれない、、)
こどもたちがそれを手にする時の手本になるんだ。よ。
第59回目
(2008年09月05日更新)
うちやま えり
「CAMP」に初めて参加したときに、久しぶりにモノ作りのワクワク感に出会った。
ファシリテーターとして参加するようになった理由は、自分がモノ作りが好きだったから。こどもが何かを発想して、モノを作るのを間近で見てみたかったから。
初めてファシリテーターとして参加するときに、こどもたちとは対等に向き合おうと決めた。話すときは友達と話す感覚。悩むときは真剣に一緒に悩む。CAMPに参加すると、失敗したなぁと思ったり、分からないこともたくさん。
一緒にこどもたちと悩んでいる内に、いつの間にか解決していることがよくあ
る。いつもこどもたちに助けられているなぁと感じる。
私がCAMPに参加する前はいつもワクワクする。
今日はどんな子が来るのかな?
今日はどんな作品に出会えるのかな?
そんな楽しみをくれる毎回の幸せな機会に感謝。
うちやま えり (CAMPでは「みに。」)
第58回目
(2008年08月07日更新)
えばた つとむ
ファシリテーターとして参加のきっかけは、「大川センター」という施設がどんなところなのか、「CAMP」という社会貢献活動の実態はどんなことをしているのかを見たかったから。
そこでファシリテーター研修会に参加しました、研修ではこどもの目線に戻り
一生懸命に取組んでいました、普段の生活ではありえない新鮮な感覚で。
そしてファシリテーターとしてデビュー。最初は戸惑いばかり、こどもの目線に合わない、照れくさい、如実に感じる年の差、CAMPスタッフの足を引っ張ってないか?おどおどしながらの経験、でも一生懸命に取組んでいるこどもたちを見ているとついつい力が入って、いつのまにか一緒になっている自分がいました。
研修から半年が過ぎ、5回のワークショップに参加しました。ようやく慣れてきたかな、毎回感心させられる事・新しい発見があります。
これはこどもの感覚・発想を忘れてしまった大人だからでしょうか。私は既に
子育ても終わった年齢でCAMPのスタッフとも年齢的には開いていますが、参加する度に新鮮な気持ちが沸いてきます。やんちゃな子、引き気味な子もいるけれど、こども達の大きな可能性を感じ感心させられます。
ファシリテーターはこども達の創造力を引き出し、導いていかなければなりませんが、逆になにか発想や力を貰っている感があり、楽しく向き合えるようになってきました。
またこどもの緊張した真剣な顔と、やり遂げたあとの笑顔に出会いたいなあ~
えばた つとむ CAMPでは「リキ」
第57回目
(2008年07月04日更新)
ますだ たみ
「Mさんがチーフファシリテーターの時は、発表会でこどもたちが質問の手をあげることが格段に多いんです。」
「それはきっと、ふつうの大人より一拍長く待てているからだと思いますよ。」
ワークショップを遠くからみまもっていたそのお2人は、いつもバックファシリテーターとしてCAMPのワークショップを見守っている方と、こどもの教育について研究していらっしゃる方。
たしかに、Mさんがチーフのワークショップはいつも、こどもたちがいきいきしているように思えます。ファシリテーターとして参加している私もなんだか居心地がよいのです。
お2人の会話でそのヒミツがわかったような気がしました。
発表するとき、多くのこどもたちの気持ちは、
<わくわくと、ドキドキと、はずかしいけど・・・でも言いたい!>
こころの動きが手をあげる動作につながるまで一拍の間があるのかもしれません。
ただ黙っているわけじゃなくていっぱい考えているちょっとのじかん。
こどもたちを漠然とした「こども」という集団としてではなく、ここに存在する小さい人としてひとりひとりの表情をみながら、こころのテンポを一緒に感じること。
そこから、こどもたちの声がたくさん導きだされるワークショップができていくのかもしれません。
第56回目
(2008年06月17日更新)
おおにし けいこ
だれかと問題
ワークショップは、一人ではできません。
ワークショップを考えるのも、するのも。
なので、誰と、どんな人と一緒にするかが大事だと思います。
この間、CAMPのスタッフ間で、CAMPのファシリテーションについて考える会がありました。それぞれに思いがあり、それをみんなで共有しながら話し合う会でした。
私はその場でCAMPのファシリテーターとして、参加者するこどもたちへの姿勢への思いを語ると同時に、ファシリテーター間のコミュニケーションもファシリテーションでできているんだと改めて実感しました。そして、同じような考えを共有できる仲間とワークショップができて幸せだと感じました。
「この人と一緒にワークショップしたい!」とCAMPのスタッフ全員に対して思います。
今、CAMPの大川センターは今までで一番の大所帯です。
1日会わないとさびしくなってしまうくらい、本当に心強くて、大事な、大切な仲間です。
CAMPのワークショップは、多くのボランティアの皆さんにも支えられながら、一緒にワークショップをする仲間もどんどん増えていっています。
CAMPのワークショップで新しい人を知っていくことも私のワークショップの楽しみの一つとなってきています。
私も「この人と一緒にワークショップしたい!」と思ってもらえるように日々精進中です。
第55回目
(2008年05月07日更新)
こばやし めぐみ
ファシリテーターをするにあたって、
まず自分の小学生のころを思い出してみた。
たしか交換日記がはやっていて、部活はブラスバンド。
クラスの友達が大好きで、毎日が楽しくてしょうがなかった。
そんな回想の中、たくさんの場面が浮かんでくる。
あの時経験した強烈な記憶ってすごい。
それが楽しいことでも、辛いことでも、
10年以上経った今でも、私は鮮明に思い出してる。
CAMPに来てくれた子たちに、「衝撃」を与えたい!!
今後ふと思い出して自然に笑顔になってもらえるような、
ひょっとしたらその子の人生にだって影響を与えられるような、インパクトを・・・
そんな壮大な理想と、
「年齢も立場も違う」人たちに会う緊張と期待で胸をいっぱいにしてのぞんだCAMP初体験。そして2回目。みんなが本当に喜んで、笑顔だったのがうれしくて、私の気持ちもどんどん高揚して。
○○ちゃんたちの作品が・・・アイデアが・・・センスが・・・
△△くんが・・・□□ペアの2人が・・・
溢れてくる主語に対して、全部すごかった!って言いたくて。
子どもたちが主役、とか言っておきながら、自分がすっかり夢中。
あんな風にわくわくした気持ちになれて、
向き合うと「こども」って特別意識もほとんどなくなって、
なんか刺激をもらったのは私のほうだったかも。
CAMPのあと、あの子たちが家に帰ってから、
もしくは次の日学校で、
もしかしたら何年も先にふと、
私と同じような気持ちを感じてくれていたらって思うと、
また私はうれしくなります。
こばやしめぐみ (バトンは おおにしけいこさんへ)
第54回目
(2008年04月07日更新)
もりひでき
大川センターにも8回目の桜の季節がやってきました。
ファシリテーターとして、CAMPのワークショップに関わって丸7年になります。ファシリテーターとしてのこどもへの接し方も、7年間まったく変わらないところもあれば、少しずつ変わってきているところも沢山あります。
それは自分自身の年齢の変化だったり、
CAMPを通じて出会った人たちから学ばせていただいた影響だったり、
実際に自分が保護者の立場になったり、
直接的なことから日々の生活や仕事まで、様々なことが重なりあってファシリテーターとしての自分の変化につながっている気がします。
今の自分だからできる今しかできない自分だけのファシリテーション。
そんなファシリテーションもあるような気がします。
関わりはじめた頃は、ファシリテーターは、こうでなくては駄目だとかちょっと意固地になっていた時期もありました。これからは、あまり肩に力を入れずにワークショップだけではなく、日常のどこででもできる「ちょっとだけファシリテーター」を目指してみようと思っています。
もりひでき (バトンは こばやしめぐみさんへ)
第53回目
(2008年03月06日更新)
まるやま ごうし
「シュッシュッ」「ビーッ、ビリッ」「カチャカチャッ」
ハサミが絶妙な入射角で切り進む。
テープは端から端を一気に走りきり、
素材達は今か今かと選ばれる瞬間を待ち続ける。
こどもたち一人一人の研ぎ澄まされた感性が見事にシンクロした時、そこには想像を遥かに超えた素晴しいアートが生まれます。
なぜそんな発想ができるんだ?
どうやってそんな良いアイデアを思いついたの?
私の驚きと疑問が尽きることはありません。ですがその答えはおそらくこどもたちの姿にあるのだと思います。けらけらと笑い、時には頭を抱えながらそこを取り巻いている時間や雰囲気、他者との触れ合い、言葉、色、音、温り・・・それら全てを楽しんでいる姿。
「これが答えだよ。」
と、夢中になっているこども達の背中に教えられた気がします。
情報化が進むにつれて私達の周りには沢山のモノが溢れかえり、それと同時に私達の中から沢山のモノが忘れられてゆきました。
焼けるような日差しの下、何か素敵な出会いがあるのではないかとドキドキしながら駆け回った爽快感。仲間とイタズラをして時には怒られたこともあったけれど、なぜか楽しくてたまらないワクワク感。
次は何を見つけようかな。
次はどんなところへ行こうかな。
次はどんなものに触れてみようかな。
便利で何不自由しないが故に忘れてしまいがちな何かを追い求める探究心、そして好奇心。CAMPはそれを思い起こさせる力を秘めています。次はどんな奇跡、どんな喜びに会えるのでしょうか。
さあ、楽しいCAMPの時間です。
まるやま ごうし (バトンは もりひできさんへ)
第52回目
(2008年02月05日更新)
なかむら・ジャック・まさあき
社会人になって"初めて"携わることになった、千葉県柏の葉での街づくりプロジェクト。その柏の葉で毎月開催される「UDCKあそびの学校」で"初めて"CAMPワークショップのこと、ファシリテーターという言葉や役割を知りました。その翌日には"初めて"ファシリテーターとしてワークショプに参加。それから数回フロアファシリテーターを経験し、とうとう11月のCAMPデジカみしばいワークショプでは"初めて"のチーフを務めました。
こんな"初めて"の連続こそが、私にとってのCAMPワークショップの思い出であり、ファシリテーターとしての楽しみです。
毎回"初めて"出会うこどもたちと共に、その日、その場所、そのこどもたちとでしか体験できないワークショップをつくりあげる。だからどのワークショップも"初めて"のワークショップ。"初めて"だからこそ、ワークショップが始まる直前まで「無事に進められるかな」と不安な気持ちになります。だけどそんな不安もつかの間、"初めて"出逢ったお友達と"初めて"の経験を楽しむこどもたちの笑顔に触れると、同じく「"初めて"を楽しもう!」という気持ちが生まれます。
ファシリテーターとして大切なこと、いくつもあると思います。だけど、この「"初めて"の連続を楽しむ」気持ちを忘れないことが大切だって感じす。"初めて"出会う、こどもたちの新鮮な視点や発想を見守り、サポートしながら、それらを楽しむ。そんなことを大切にして、これからも参加していこうと思います。
なかむら・ジャック・まさあき (バトンは まるやまごうしさんへ)
第51回目
(2008年01月11日更新)
たなか なおゆき
大人たちも元気!
初開催のCAMP!当然ファシリテーターも初めての人ばかり!
ということで、前日ファシリテーター向けの体験会に参加しました。
それで、体験してみるとなんか楽しい。
思わずわくわく夢中になってしまいます。
まわりを見渡しても、なんか、みんな活き活きとして、普段と目の輝きが違う。
そして体験会が終わると、なぜかみんなが元気なんですよ。
なぜか笑顔で元気!
これには何か訳があるのだろうなと思っていたころ、丁度読んでいた河合隼雄さん(心理学者)の本に「芸術療法」というのが紹介されていました。
これは、精神障害の患者さんに自由な創作活動を通じて治療を行おうとするものです。
実際に砂遊びみたいなことも患者さんにやらせるそうですよ。
すると不思議なことに自分たちの力で治癒していくとか。
大人は、現代の社会において規律やお互いの人間関係などに縛られてしまって、ストレスで固まっています。すなわち、会社内で強制力を感じ、家庭でもそれを感じていることもあります。それを、こどもの世界にかえして、のびのびとさせようというのがこの療法の狙いであり、「童心にかえり、自由にふるまえる」という自由な心の表現活動で元気になるとのことです。
CAMPは、こどもたちの創造性や表現力を引き出すものですが、
『なぜか、大人たちも元気にさせるもの』だと感じました。