メッセージ to CAMP for CAMP from CAMP
CAMPの活動に協力してくださる方や、スタッフ・関係者からのメッセージを紹介します。
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第93回目
(2012年10月09日更新)
岡田 直子/ひかりだい放課後児童クラブ指導員
私が勤めている児童クラブでは、毎日小学1年生から4年生までの約60名のこどもたちが放課後を過ごしています。CAMPワークショップに参加するのは、昨夏に続き2度目です。前回は無理をお願いして約40名でCAMPくうそう・しょくぶつ・図鑑ワークショップにチャレンジさせていただいたのですが、人数が多くて大切な発表会の時間が足りなくなり反省点となりました。
そしてこの春、CAMPのワークショップチラシとにらめっこしている私を見たこどもたちが「今年も行けるん?楽しかったよな」と。これで決まり!早速お願いしてみましたところ快諾してくださり、今回は約45名(小学2年生以上)が2日にわかれ、CAMPかみかみハンズワークショップを開催することになりました。
素敵な環境の中、たくさんの素材を目にしたこどもたちのうれしそうな表情はなんともいえません。けれど実際に制作や発表をするとなると途端に困った顔になってしまいます。
今のこどもを取り巻く環境はとてもきびしく、土日や学校が終わっても塾や習い事でがんじがらめ状態。そのご褒美?にゲームを与える保護者も多く、何かに依存しないで過ごすという時間が皆無といってよいほどです。当然想像力を使って作業をしましょう、となると困ってしまう子が多く、それは私の心配するところでもあります。
児童クラブでの長期休暇は沢山時間がありますので、想像力を使って、創造力を養うことができる取組みを入れていくことができれば、この子たちの未来に少しは役立つのではないかと思っています。そして、そのチャンスを頂ける場のひとつがこのワークショップだと感じています。
普段児童クラブでの取り組みを企画していると、どうしても欲張ってしまい、時間に追われがちですが、3分がまん!こどもたちの想像力を引き出し、見守れる素敵なファシリテーターになれるよう努力したいと思います。
大川センターの皆さんには温かく迎えていただき感謝しております。これからもこどもたちの未来のためにがんばっていただきたいです。
岡田 直子(おかだ なおこ)
ひかりだい放課後児童クラブ指導員。学校でも、家でもたぶん見せないであろうこどもの態度、様子に時々遭遇。「安心、安全に楽しく過ごす」をモットーに日々奮闘しています。
第92回目
(2012年09月07日更新)
木原 俊行/大阪教育大学教育学部教授
教員志望学生のワークショップ体験
-学ぶことの楽しさとそのスタイルの多様性を実感する-
私は、大阪教育大学で、未来の教師たちに、教育学を講じています(大学院では、現職教員を指導しています)。彼らは皆、教師になりたくて、様々な努力を重ねています。教育学の講義では、教育の理念と実践を多面的に考察しています。また、学習指導法に関する講義では、模擬授業等に取り組んで、教科指導の理論と方法を習得しています。次いで、教育実習では、キャンパスで獲得した知識や技能を発揮するとともに、児童・生徒との関係づくり等にもチャレンジしています。さらに、一部の学生は、インターンシップの制度の下で、毎週、学校現場に通い、臨床の知を蓄積しています。
そのような教員志望学生に、CAMPのスタッフのご厚意により,私の講義「教育実践の研究Ⅱ」で、ワークショップを体験してもらっています。この講義は、教育方法の現状を理解するためのものです。学生たちは、ワークショップ体験(CAMPくうそう・しょくぶつ・図鑑ワークショップ)の前に、様々な教育方法の存在やその特長と課題について会得しています。そんな学生たちに、ワークショップ体験は、教育方法に関する、新たな視座を提供してくれます。
「くうそう・しょくぶつ・図鑑ワークショップ」を体験する中で、学生たちは、「第3の学び」の存在とその可能性に気づきます。例えば、学習環境デザインの重要性です。CAMPのスタッフは、ワークショップのために、多様な素材や道具を用意してくださいます。彼らは、「あれを使おうかな」「これでやってみたらどうだろう」と作品づくりのアイディアを膨らませます。それは、彼らにとって、学校で一般的に実施されている、教科書等の限られた教材・教具による指導を相対化する契機を与えてくれます。その他にも、彼らは、ワークショップ体験において、学習のパートナーや学習課題(このワークショップの場合は、どのタネを選ぶか)がくじ引き等で偶発的に決められるという即興性を楽しみます。ワークショップの終末においてファシリテーターが撮影した活動の様子の映像を目にして、活動記録とそれに基づくリフレクションの重要性を認識したりもします。
これらは、ワークショップ体験における、教員志望学生の気づきや学びの一端です。ワークショップ体験は、教員志望学生に、学ぶことの楽しさとそのスタイルの多様性を実感させてくれる、換言すれば、学びの世界の奥深さを示唆してくれる、よき時間となっています。
木原 俊行(きはら としゆき)
広島県三原市に生まれる。大阪大学人間科学部を卒業、同大学院人間科学研究科博士後期課程を中途退学。博士(教育学)。大阪大学人間科学部助手、岡山大学教育学部講師・助教授、大阪市立大学大学院文学研究科助教授を経て、大阪教育大学教育学部教授。主たる研究領域は授業研究や教師教育を中心とする教育工学、教育方法学。全国の小中学校、教育委員会・教育センターと共同で、授業改善やカリキュラム開発、教員の力量形成の支援等に取り組む。
※このワークショップ体験授業は東京大学情報学環山内祐平研究室とCAMPの共同研究「ワークショップに関する理解向上を目的とした教員養成授業パッケージ」をベースに実践されています。
⇒http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/affiliate/camp/
第91回目
(2012年06月08日更新)
安本 慧/福島市子どもの夢を育む施設「こむこむ」
私がCAMPワークショップを最初に体験したのは、昨年当館で行われた「ファシリテーター研修」でのことでした。研修ではワークショップの進行についての講義や、自分がワークショップの参加者として作品を作成したのですが、長時間のワークショップを体験することが初めてだった私にはとても刺激的な体験でした。参加者としてどんどん熱中していき、「もうこんなに時間が経っていたのか!」と驚いたことを今でも覚えています。
その後、当館でもCAMPのワークショップを実施することになりました。最初たくさんあった問題点は回を重ねるごとに減り、参加者は次第に増えていき、今では続けて参加するこどももいるほどの人気のワークショップとなりました。
CAMPのワークショップの良いところは、こどもたちの発想を大きく広げる仕組みがあることだと思います。ワークショップの種類・実施の時間・作品づくりのための材料等に共通して存在する豊富さ。そしてそれらとこどもたちがマッチするように、丁寧にサポートをするファシリテーターの役割。このような仕組みによって、思い描いた発想がどんどん広がっていき最後には満足そうな表情をして帰っていくこどもたちを、私は何度も見ることができました。
CAMPワークショップがもたらす、こどもたちだけでなく、実施するファシリテーターも味わえる発見や驚きが、これからも様々な場所で生まれることを楽しみにしています。
安本 慧(やすもと けい)
昭和63年生まれ 武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒
株式会社トータルメディア開発研究所
福島市子どもの夢を育む施設「こむこむ」でワークショップの企画・運営を担当
⇒http://www.comcom-fukushima.jp/
第90回目
(2012年04月10日更新)
久保 桂子/鳥見小学校 教諭
教室のお別れ遠足でCAMPのワークショップに行くことになって、初めてワークショップについて知りました。始めはコンピューターを使って動くおもちゃをつくるなんてとてもじゃないけど無理だろうと思っていました。でも、何回も綿密な打ち合わせを重ね、実際にCAMPのワークショップも見学させていただいて、だんだん楽しみになってきました。
当日、広い大川センターの中に入って来たこどもたちは本当に嬉しそうで、ワクワクしているようでした。いつもは話を聞くことが苦手なこどももファシリテーターの話を熱心に聞いていました。グループのみんなでテーマを決めて、おもちゃの設計図を描いていきます。自分の意見を押し通すこともなく、みんなで意見を出し合い擦り合わせながら一つの物にまとめていくことができました。様々な素材の中から必要な物を選びながら熱心に考えて作品をつくりあげる姿に、真剣なまなざし、丁寧な作業、協力する姿勢を見いだし、こどもたちの持つ無限の可能性を感じました。始めは何ができるのか不安でしたが、できあがってみるとそれぞれのグループで素晴らしい作品が完成していました。いよいよプレゼンテーションです。みんなの前で発表することもこの1年間授業の中で頑張ってきましたが、その成果がしっかり現れていました。分担を決めながら大きな声でしっかりと発表することができました。ここまで成長しているこどもたちを見ることができて私は目頭が熱くなりました。
お別れ遠足でCAMPワークショップに参加することができたことで、こどもたちは「話し合う力」「協力する力」「発表する力」「友だちの思いを受け止める力」・・・等たくさんの宝物をもらったように思います。本当に素晴らしい体験ができました。また、大川センターのスタッフの方々のきめ細やかな心配りに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
久保 桂子(くぼ けいこ)
鳥見小学校 教諭
第89回目
(2012年02月09日更新)
鈴木 潤/SCSK株式会社 人事企画部 人事企画課 新卒採用担当
本来はこども向けであるクリケットワークショップを、SCSKでは新卒採用や新人教育にも活用しています。
新卒採用では会社説明会の一環として実施しています。学生向けに開催する目的はあくまでも会社理解を深めるため。当社独自のCSR活動であるCAMPを体験することで、会社の考え方の一端を理解してもらいたいと思っています。
ワークショップ開始時には「もしかしたら、これも選考なのではないか?」と疑心暗鬼だった学生たちも、チームで制作物に関する作戦会議をし、実際に工作やプログラミングを始めると就職活動を忘れて熱中します。リクルートスーツを着ながら行うクリケットワークショップは独特の雰囲気です。
会社説明会で初めて出会った学生同士。当然最初はお互いへの遠慮や選考への不安があります。そんな気持ちがたった数時間で払拭され、気軽にコミュニケーションを取れる状態になる。その感覚を得られることこそがワークショップの醍醐味で、そのことに感動した学生の中には選考とは関係なく、CAMPファシリテーターへ応募する人もいます。
就職活動の緊張を一瞬和らげ、チームワークの楽しさを感じ、発想の柔軟さを思い出す。CAMPの活躍範囲はとても広いです。
鈴木 潤(すずき じゅん)
SCSK株式会社 人事企画部 人事企画課 新卒採用担当
金融業界で営業、人事を経験後、2006年CSKシステムズ(現SCSK)へ入社。
前職と合わせて8年以上新卒採用に携わる。家族は妻1人、息子2人。
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ファシリテーターリレーコラム
CAMPで活動するファシリテーターが、ワークショップへの想いを語ります。
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第62回目
(2008年12月12日更新)
いしかわ たかこ
ワークショップ中に私がずっと密かに探しているもの。
それはこどもたちの「嬉しい」という気持ち。
楽しい。とか、面白い。じゃなくて、嬉しい。
でもホントは嬉しいでもないのかもしれない。
イメージに近いから今のところ当てはめている、ある感情。
その気持ちを言葉にする子はめったにいない。
たぶん奥底にあって本人すら気づきにくい感情なのだと思う。
でもね、ワークショップ中にチラチラ見えるその感情は
その子にとって、その子の未来にとって、
とても大切なものじゃないかなって感じるのです。
だからしっかり見つけて、自分に映して、そっと見せてあげたい。
気づいてくれたら、うれしいな。
第61回目
(2008年11月05日更新)
あんどう みれい
2008年10月12日 日曜日。とてもいいお天気!
No.705とNo.301はアキバの駅に降り立った!
目の前にどっどーんっ!と今日のミッションの現場ダイビル・・・。
あまりにもわかり易くあっけに取られる2名。
さて現場に潜入すると既に準備が始まっている!
ファシリテーターとして始めてのミッションに2名の血圧も高まる・・・。
本日のドレスコードはオレンジのTシャツ☆705は「赤がいいなぁ」なんて余裕を見せている!
WCで素早くTシャツを装着!「なお」と「みっちぃ」に変身―★
ここからが本番だ!
会場設営と打ち合わせを午前中に済ませ、燃料さぁチャージ!このお弁当ウマーイ♪と思っていたのもつかの間、早くも1番君登場!「キター!」と心の中で叫びつつも顔は冷静を装う・・・。その後も続々とちびっこが集合~!
事前に役割分担をしていたが「なお」と「みっちぃ」アタフタ!
そうこうしているうちに「CAMPクリケットワークショップ」開始!
自己紹介あたりからみんなの個性が小出しになってくる。チーム編成で更に個性が発揮され、面白い展開になってくる。
完全に女の子の尻に敷かれつつも最後まで頑張って協力する男女2人チーム、プリンセスの言いなりの男女3人チーム、長男のサガか?ひたすら我慢ガマンと耐える2ボーイズチーム、笑いが絶えず盛り上がる3ボーイズチーム、最初から意気投合する2ガールズチーム、最初は「どーすんだー!会話がない!何にも始まらないぞー!?」とハラハラしたけれど最後は静かな盛り上がりを見せていた2ガールズチーム、色々な発想とお互いのアイデアをぶつけたり、譲り合ったり、一つの作品を2人や3人で作る事でこんな社会勉強が出来るのか~!と感心感心!
なんて今になって振り返れば言える事!本番はバタバタしていて流れ&係りをすっかり忘れて自分も作業に没頭したりしてしまいました・・・。
次回のミッションにはもう少し離れて全体の動きが見られるファシリテーターとして活躍したい!
第60回目
(2008年10月06日更新)
むらた きょうこ
「いつかの手本」
ファシリテーターの役割のひとつ「雰囲気作り」
もちろん、そう。
もう一つ、ワークショップ中に伝染すること。
それは、素材の扱い方、機材の扱い方、道具の使い方、
話す言葉、話す態度。。(言葉と態度は特に!)
たった4時間でも半日でも見られてる。
自分が気にしてない所でも見られてる。観られてる・・・
そして、意外と真似してほしくないことを真似されてしまったりする。
ちょっと危なっかしいことの方がすぐ伝染してしまったりする。
だから、ワークショップ中は何かをする時、さわる時、扱う時、
ちょっとだけ注意しよう。意識しよう。
いつか (いや、1分後かもしれない、、)
こどもたちがそれを手にする時の手本になるんだ。よ。
第59回目
(2008年09月05日更新)
うちやま えり
「CAMP」に初めて参加したときに、久しぶりにモノ作りのワクワク感に出会った。
ファシリテーターとして参加するようになった理由は、自分がモノ作りが好きだったから。こどもが何かを発想して、モノを作るのを間近で見てみたかったから。
初めてファシリテーターとして参加するときに、こどもたちとは対等に向き合おうと決めた。話すときは友達と話す感覚。悩むときは真剣に一緒に悩む。CAMPに参加すると、失敗したなぁと思ったり、分からないこともたくさん。
一緒にこどもたちと悩んでいる内に、いつの間にか解決していることがよくあ
る。いつもこどもたちに助けられているなぁと感じる。
私がCAMPに参加する前はいつもワクワクする。
今日はどんな子が来るのかな?
今日はどんな作品に出会えるのかな?
そんな楽しみをくれる毎回の幸せな機会に感謝。
うちやま えり (CAMPでは「みに。」)
第58回目
(2008年08月07日更新)
えばた つとむ
ファシリテーターとして参加のきっかけは、「大川センター」という施設がどんなところなのか、「CAMP」という社会貢献活動の実態はどんなことをしているのかを見たかったから。
そこでファシリテーター研修会に参加しました、研修ではこどもの目線に戻り
一生懸命に取組んでいました、普段の生活ではありえない新鮮な感覚で。
そしてファシリテーターとしてデビュー。最初は戸惑いばかり、こどもの目線に合わない、照れくさい、如実に感じる年の差、CAMPスタッフの足を引っ張ってないか?おどおどしながらの経験、でも一生懸命に取組んでいるこどもたちを見ているとついつい力が入って、いつのまにか一緒になっている自分がいました。
研修から半年が過ぎ、5回のワークショップに参加しました。ようやく慣れてきたかな、毎回感心させられる事・新しい発見があります。
これはこどもの感覚・発想を忘れてしまった大人だからでしょうか。私は既に
子育ても終わった年齢でCAMPのスタッフとも年齢的には開いていますが、参加する度に新鮮な気持ちが沸いてきます。やんちゃな子、引き気味な子もいるけれど、こども達の大きな可能性を感じ感心させられます。
ファシリテーターはこども達の創造力を引き出し、導いていかなければなりませんが、逆になにか発想や力を貰っている感があり、楽しく向き合えるようになってきました。
またこどもの緊張した真剣な顔と、やり遂げたあとの笑顔に出会いたいなあ~
えばた つとむ CAMPでは「リキ」
第57回目
(2008年07月04日更新)
ますだ たみ
「Mさんがチーフファシリテーターの時は、発表会でこどもたちが質問の手をあげることが格段に多いんです。」
「それはきっと、ふつうの大人より一拍長く待てているからだと思いますよ。」
ワークショップを遠くからみまもっていたそのお2人は、いつもバックファシリテーターとしてCAMPのワークショップを見守っている方と、こどもの教育について研究していらっしゃる方。
たしかに、Mさんがチーフのワークショップはいつも、こどもたちがいきいきしているように思えます。ファシリテーターとして参加している私もなんだか居心地がよいのです。
お2人の会話でそのヒミツがわかったような気がしました。
発表するとき、多くのこどもたちの気持ちは、
<わくわくと、ドキドキと、はずかしいけど・・・でも言いたい!>
こころの動きが手をあげる動作につながるまで一拍の間があるのかもしれません。
ただ黙っているわけじゃなくていっぱい考えているちょっとのじかん。
こどもたちを漠然とした「こども」という集団としてではなく、ここに存在する小さい人としてひとりひとりの表情をみながら、こころのテンポを一緒に感じること。
そこから、こどもたちの声がたくさん導きだされるワークショップができていくのかもしれません。
第56回目
(2008年06月17日更新)
おおにし けいこ
だれかと問題
ワークショップは、一人ではできません。
ワークショップを考えるのも、するのも。
なので、誰と、どんな人と一緒にするかが大事だと思います。
この間、CAMPのスタッフ間で、CAMPのファシリテーションについて考える会がありました。それぞれに思いがあり、それをみんなで共有しながら話し合う会でした。
私はその場でCAMPのファシリテーターとして、参加者するこどもたちへの姿勢への思いを語ると同時に、ファシリテーター間のコミュニケーションもファシリテーションでできているんだと改めて実感しました。そして、同じような考えを共有できる仲間とワークショップができて幸せだと感じました。
「この人と一緒にワークショップしたい!」とCAMPのスタッフ全員に対して思います。
今、CAMPの大川センターは今までで一番の大所帯です。
1日会わないとさびしくなってしまうくらい、本当に心強くて、大事な、大切な仲間です。
CAMPのワークショップは、多くのボランティアの皆さんにも支えられながら、一緒にワークショップをする仲間もどんどん増えていっています。
CAMPのワークショップで新しい人を知っていくことも私のワークショップの楽しみの一つとなってきています。
私も「この人と一緒にワークショップしたい!」と思ってもらえるように日々精進中です。
第55回目
(2008年05月07日更新)
こばやし めぐみ
ファシリテーターをするにあたって、
まず自分の小学生のころを思い出してみた。
たしか交換日記がはやっていて、部活はブラスバンド。
クラスの友達が大好きで、毎日が楽しくてしょうがなかった。
そんな回想の中、たくさんの場面が浮かんでくる。
あの時経験した強烈な記憶ってすごい。
それが楽しいことでも、辛いことでも、
10年以上経った今でも、私は鮮明に思い出してる。
CAMPに来てくれた子たちに、「衝撃」を与えたい!!
今後ふと思い出して自然に笑顔になってもらえるような、
ひょっとしたらその子の人生にだって影響を与えられるような、インパクトを・・・
そんな壮大な理想と、
「年齢も立場も違う」人たちに会う緊張と期待で胸をいっぱいにしてのぞんだCAMP初体験。そして2回目。みんなが本当に喜んで、笑顔だったのがうれしくて、私の気持ちもどんどん高揚して。
○○ちゃんたちの作品が・・・アイデアが・・・センスが・・・
△△くんが・・・□□ペアの2人が・・・
溢れてくる主語に対して、全部すごかった!って言いたくて。
子どもたちが主役、とか言っておきながら、自分がすっかり夢中。
あんな風にわくわくした気持ちになれて、
向き合うと「こども」って特別意識もほとんどなくなって、
なんか刺激をもらったのは私のほうだったかも。
CAMPのあと、あの子たちが家に帰ってから、
もしくは次の日学校で、
もしかしたら何年も先にふと、
私と同じような気持ちを感じてくれていたらって思うと、
また私はうれしくなります。
こばやしめぐみ (バトンは おおにしけいこさんへ)
第54回目
(2008年04月07日更新)
もりひでき
大川センターにも8回目の桜の季節がやってきました。
ファシリテーターとして、CAMPのワークショップに関わって丸7年になります。ファシリテーターとしてのこどもへの接し方も、7年間まったく変わらないところもあれば、少しずつ変わってきているところも沢山あります。
それは自分自身の年齢の変化だったり、
CAMPを通じて出会った人たちから学ばせていただいた影響だったり、
実際に自分が保護者の立場になったり、
直接的なことから日々の生活や仕事まで、様々なことが重なりあってファシリテーターとしての自分の変化につながっている気がします。
今の自分だからできる今しかできない自分だけのファシリテーション。
そんなファシリテーションもあるような気がします。
関わりはじめた頃は、ファシリテーターは、こうでなくては駄目だとかちょっと意固地になっていた時期もありました。これからは、あまり肩に力を入れずにワークショップだけではなく、日常のどこででもできる「ちょっとだけファシリテーター」を目指してみようと思っています。
もりひでき (バトンは こばやしめぐみさんへ)
第53回目
(2008年03月06日更新)
まるやま ごうし
「シュッシュッ」「ビーッ、ビリッ」「カチャカチャッ」
ハサミが絶妙な入射角で切り進む。
テープは端から端を一気に走りきり、
素材達は今か今かと選ばれる瞬間を待ち続ける。
こどもたち一人一人の研ぎ澄まされた感性が見事にシンクロした時、そこには想像を遥かに超えた素晴しいアートが生まれます。
なぜそんな発想ができるんだ?
どうやってそんな良いアイデアを思いついたの?
私の驚きと疑問が尽きることはありません。ですがその答えはおそらくこどもたちの姿にあるのだと思います。けらけらと笑い、時には頭を抱えながらそこを取り巻いている時間や雰囲気、他者との触れ合い、言葉、色、音、温り・・・それら全てを楽しんでいる姿。
「これが答えだよ。」
と、夢中になっているこども達の背中に教えられた気がします。
情報化が進むにつれて私達の周りには沢山のモノが溢れかえり、それと同時に私達の中から沢山のモノが忘れられてゆきました。
焼けるような日差しの下、何か素敵な出会いがあるのではないかとドキドキしながら駆け回った爽快感。仲間とイタズラをして時には怒られたこともあったけれど、なぜか楽しくてたまらないワクワク感。
次は何を見つけようかな。
次はどんなところへ行こうかな。
次はどんなものに触れてみようかな。
便利で何不自由しないが故に忘れてしまいがちな何かを追い求める探究心、そして好奇心。CAMPはそれを思い起こさせる力を秘めています。次はどんな奇跡、どんな喜びに会えるのでしょうか。
さあ、楽しいCAMPの時間です。
まるやま ごうし (バトンは もりひできさんへ)
第52回目
(2008年02月05日更新)
なかむら・ジャック・まさあき
社会人になって"初めて"携わることになった、千葉県柏の葉での街づくりプロジェクト。その柏の葉で毎月開催される「UDCKあそびの学校」で"初めて"CAMPワークショップのこと、ファシリテーターという言葉や役割を知りました。その翌日には"初めて"ファシリテーターとしてワークショプに参加。それから数回フロアファシリテーターを経験し、とうとう11月のCAMPデジカみしばいワークショプでは"初めて"のチーフを務めました。
こんな"初めて"の連続こそが、私にとってのCAMPワークショップの思い出であり、ファシリテーターとしての楽しみです。
毎回"初めて"出会うこどもたちと共に、その日、その場所、そのこどもたちとでしか体験できないワークショップをつくりあげる。だからどのワークショップも"初めて"のワークショップ。"初めて"だからこそ、ワークショップが始まる直前まで「無事に進められるかな」と不安な気持ちになります。だけどそんな不安もつかの間、"初めて"出逢ったお友達と"初めて"の経験を楽しむこどもたちの笑顔に触れると、同じく「"初めて"を楽しもう!」という気持ちが生まれます。
ファシリテーターとして大切なこと、いくつもあると思います。だけど、この「"初めて"の連続を楽しむ」気持ちを忘れないことが大切だって感じす。"初めて"出会う、こどもたちの新鮮な視点や発想を見守り、サポートしながら、それらを楽しむ。そんなことを大切にして、これからも参加していこうと思います。
なかむら・ジャック・まさあき (バトンは まるやまごうしさんへ)
第51回目
(2008年01月11日更新)
たなか なおゆき
大人たちも元気!
初開催のCAMP!当然ファシリテーターも初めての人ばかり!
ということで、前日ファシリテーター向けの体験会に参加しました。
それで、体験してみるとなんか楽しい。
思わずわくわく夢中になってしまいます。
まわりを見渡しても、なんか、みんな活き活きとして、普段と目の輝きが違う。
そして体験会が終わると、なぜかみんなが元気なんですよ。
なぜか笑顔で元気!
これには何か訳があるのだろうなと思っていたころ、丁度読んでいた河合隼雄さん(心理学者)の本に「芸術療法」というのが紹介されていました。
これは、精神障害の患者さんに自由な創作活動を通じて治療を行おうとするものです。
実際に砂遊びみたいなことも患者さんにやらせるそうですよ。
すると不思議なことに自分たちの力で治癒していくとか。
大人は、現代の社会において規律やお互いの人間関係などに縛られてしまって、ストレスで固まっています。すなわち、会社内で強制力を感じ、家庭でもそれを感じていることもあります。それを、こどもの世界にかえして、のびのびとさせようというのがこの療法の狙いであり、「童心にかえり、自由にふるまえる」という自由な心の表現活動で元気になるとのことです。
CAMPは、こどもたちの創造性や表現力を引き出すものですが、
『なぜか、大人たちも元気にさせるもの』だと感じました。