メッセージ to CAMP for CAMP from CAMP
CAMPの活動に協力してくださる方や、スタッフ・関係者からのメッセージを紹介します。
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第117回目
(2016年12月09日更新)
加瀬 三帆/SCSK株式会社 IT企画・業務改革グループ IT企画部
2016年11月16日、SCSK社員を対象にCAMP×e-workのコラボレーションで「おとなCAMP」を開催しました!e-workとはSCSKの全社員が参加し、知恵や力を出し合って 最高の仕事ができる職場環境の実現を目指す組織です。
「おとなCAMP」では、こどもたちのためのCAMPワークショップを社員が体験し、その楽しさとプログラムの中で培われていくものを実感してもらいました。そこからCAMPやファシリテーターなどへの関心を深めて欲しいという目論見のほか、なかなか実現できない、他の組織や活動とのコラボレーション、他部署とのコミュニケーションを活発にすることが開催の目的でもありました。
実際に開催してみたら、こどもたちより言うことを聞かない、こっそり作業を進める・・・等々、意外と!?やりたい放題なおとなたち。苦笑する場面もありましたが、みな愉しそうに同じグループになった方と協力し合いながら大作を創りあげていました。また、普段は関わりのない他部署の方と組織や役職を超えて協力し合えたこと、ゆっくり話ができたことなど、ワークショップの参加を通じて、これまでの自分にはない新しい発想への驚きと発見もあり、参加した皆がそれぞれ学びと気づきを得て充実した時間を過ごしてもらえたようです。
これからもCAMPの様々な取り組みにe-workなど他の活動がどんどんコラボし、関わるヒト全ての思いで創りあげる価値を深め、夢ある未来につなげたいと思っています。今後とも、社内外の活動にどうぞご注目ください!
SCSK株式会社 IT企画・業務改革グループ IT企画部
CAMPファシリテーターは2011年から。東日本大震災復興支援への取り組みの一環として南三陸町のこどもたちにCAMPワークショップを届ける活動に感銘し、ファシリテーターとして参加。
SCSK「働きやすい職場づくり委員会(e-work)」東京地区幹事、SCSKグループ社会貢献活動クラブ「Earth One」運営委員などにも携わっています。
第116回目
(2016年10月11日更新)
竹村 郷/新宿区落合第六小学校 校長
文部科学省をはじめ、これからの教育活動の中にプログラミング教育を取り入れようという指針から、にわかにこの分野が教育現場でも脚光を浴びつつあります。しかし、これらのICTにかかわる分野は、教科書や指導書がないぶん、その取り組みには学校間で関心に差が出てきます。リスクが生じそうだから、他校で十分に治験を繰り返し、効率や効果が確認できてから取り入れようとする現場は少なくありません。というより、何をどうやって、どこから手をつけていいやら皆目わからないので、誰かが提示してくれるまで待とうという姿勢です。
こういう状況の中で、今回、SCSKの皆さんに『CAMPクリケットワークショップ』を実施していただけたことは、本校のこどもたちにとって大変に有意義な事件でした。プログラミングというのは、課題解決学習の典型です。私はこどもたちに、課題とは問題ではなく、願いであるということを常日頃から伝えています。「こうしたい」という意図や願いを、協力して実現につなげていくことは、とても効果のあることです。社会全般では、生き方や考え方に教科書はなく、正答も時と場合によって変化します。今間違っているとされた答えは、近い未来には正解となることも珍しくありません。難しいことではなく、自分が伝えたい意思や思いをもつこと、それに向けて柔軟に判断し、工夫を施し、メッセージを伝える。そんなことが自然とできるプログラムがCAMPのワークショップには詰まっていると思います。
私がCAMPと出会ったのは、今から7年前に港区の青山小学校に勤務していた時のことです。その当時は、CAMPクリケットワークショップだけで、年間20時間にも及ぶプログラムを行った年もありました。先進的に事例を聞き、何度も打ち合わせを重ね、改善を重ね、共に教育プログラムとしての研究を行っていたことを昨日のことのように思い起こされます。そのご縁あって、現在の小学校でも再度ワークショップを開催していただいたことにたいへん感謝しておりますのと同時に、今後の活動展開に期待を寄せています。CAMPクリケットワークショップのみならず、CAMPの活動には、これからの教育の未来がたくさん詰まっていると感じています。
1961年茨城県生まれ、茨城県で教員となり、その後東京都を再受験。三宅島勤
務を皮切りに港区三校に約20年勤務。
現在は新宿区立落合第六小学校長。企業と協働してこれからの教育の展開を模索中。また屋上に農園を制作し、これからの農業を研究中。
第115回目
(2016年08月10日更新)
佐藤 しおり/東北福祉大学 総合マネジメント学部 森明人ゼミ3年
CAMPのワークショップを行うたびに、こどもの発想力の素晴らしさを感じることができ、たくさんのこどもたちが笑顔で「楽しかった」と言ってくれたことが私は忘れられません。
東北福祉大学森明人ゼミでは様々なイベントで、CAMPワークショップを行っています。つい先月には、東北大学で開催された『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2016』でCAMPのみなさんと一緒に、親子向けのワークショップを行わせていただきました。親子が一緒になって作品を一からつくっていく姿を見て、こどもの「創造力」や親と子の「協力している姿」に、学生は親子の素晴らしさやこどもにしかない発想力の豊かさを感じ、かけがえのない時間となりました。
ワークショップを行うにあたり毎回感じることは、やはりこどもたちがとても可愛らしく、私たちはそのこどもたちの笑顔を見て、本当にワークショップをやってよかったな、またやりたいなと思い、達成感ややりがいに繋がっているということです。
私たちは現在、CAMPのみなさんをはじめ多くの方々にご協力をいただきながら、これから行われるワークショップの準備を進めています。最後まで精一杯やりとげ、こどもたちの楽しむ姿を見ながら、私たちにしかできないワークショップを展開し、私たちも成長していきたいと思います。
東北福祉大学 総合マネジメント学部 森明人ゼミ3年
現在、次に行われるワークショップに向けメンバーと奮闘中です。
第114回目
(2016年06月08日更新)
大河原 淳/SCSK株式会社 CSR推進部長
私とCAMPとの出会いは2001年に遡ります。当時、旧CSKが京都府のけいはんな学研都市に研究開発及び研修拠点「大川センター」を建築し、総務部員としてその建築プロジェクトメンバーに携わりました。その建物が2001年に完成し、本センターを活動拠点としてスタートしたCAMP活動のお手伝いをしたのが最初でした。
現在は「ファシリテーター」という役割がきちんと確立され、しっかりと機能しておりますが、当時ファシリテーター研修はなく、ワークショップの種類も『クリケットワークショップ』と『ロボスポーツ』でした。純粋にこどもが好きというだけで、ファシリテーターっぽいことをさせてもらったことを覚えています。
そして今年再びCAMPを担当するCSR推進部に異動したことは、何か運命的なものを感じています。
おかげさまでCAMPは今年16年目を迎えました。CAMPはスタート以来、社員自らがつくる社員参加型の活動として歩んでまいりました。また国内外の研究・教育機関やミュージアム、アーティストの方々とコラボレートし、多大なるご指導とご支援をいただいており、参加する社員にとっても、社会との関わりを持ち、自らも学びと気づきを得る大変有意義な機会となっています。
今、本当に多くの方々に支えられてワークショップの開発・普及活動を行っています。そのことに感謝し、さらにたくさんの素晴らしいワークショップを、未来を担うこどもたちに提供してまいります。また20周年に向けてCAMPの新たな姿(あり方)についても追求していきたいと考えております。
これからのCAMPの様々な取り組みにどうぞご期待ください!
今後ともよろしくお願いいたします。
SCSK株式会社 法務・総務・広報・CSRグループ CSR推進部長1990年旧CSK入社。総務部配属後、法務業務や役員秘書業務を担当。またグループ会社の障がい者雇用会社(tgs)やシンクタンク会社(CSK-IS)へ出向し、様々な管理業務を経験。2016年4月より現職。東京都出身。
第113回目
(2016年04月08日更新)
福田 求道/キッズデザイン協議会 専務理事
私が2015年から参加している「キッズワークショップカーニバル in ふくしま」。今年のCAMPは「みんなで『くうそう・しょくぶつツリー』をつくろう!」でした。参加しているこどもたちの想像力に驚かされ、笑顔をみてると私もおもわず笑顔を返してしまいました。
キッズデザイン協議会を担当して1年。やっと、こどもたちとのふれあいに慣れてきました。最近はCAMP以外のワークショップに参加することも増えてきました。
あるワークショップでのこと。それはこどもたちが、こどもたちだけの社会を築いて運営も行う街でした。楽しいゲームや買い物、食事もできるお店があります。でも利用するためには、それぞれのお店で働いて、その街で使える通貨を稼がなければなりません。そのためのハローワークもあります。大人は特別資格を得れば参加できますが、口出しは禁止です。街の大切なことを決めるために市長選挙もありますが、大人は選挙権がなく立候補もできません。
私と女性の職員で参加をしましたが、働き口がなく無一文で街のなかを徘徊していました。こどもたちからすれば、壁の向こうの巨人?または海を渡ってきた避難民のように見えたでしょうか。職員がふとバック売場(エコバックに、ちっちゃな店員さんが自分たちでイラストや花柄を描いている)の前で立ち止まりました。「すてき!でもお金がないから買えないの、ごめんなさいね」と、立ち去ろうとしたら、かわいい店員さんが二人、小学校2年生くらいかな、「よかったら、これ使ってください」。おもわず、感激。人との関わりを通して、社会問題を解決する方法を学んでいくのかも、と思いました。
CAMPでも、こども同士やファシリテーターであるおとなと接することで、コミュニケーションの楽しさや難しさをたくさん経験していると思います。けれども、そのCAMPでの体験こそが、こどもたちが社会に出たときに役立っていくのではないでしょうか。
以前CAMPに参加していたこどもたちはもう「おとな」になって社会に出始めています。彼ら彼女らが今CAMPに参加したらどんなワークショップになるのか?「おとなCAMP」などの番外企画があればおもしろいかもと思っています。私は経験者ではありませんが、ぜひ参加してみたいものです。
キッズデザイン協議会 専務理事。
協議会にきて1年。少子化問題について現実のものとして考えるようになりました。息子(30歳)、娘(25歳)の父親。そろそろ孫の顔が見たくて「自分が、きみたちの歳には二人いたんだけど・・・」返ってきた言葉は「僕たちが産み育てしやすい社会にするのが、おやじの仕事じゃないの」でした。
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ファシリテーターリレーコラム
CAMPで活動するファシリテーターが、ワークショップへの想いを語ります。
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第62回目
(2008年12月12日更新)
いしかわ たかこ
ワークショップ中に私がずっと密かに探しているもの。
それはこどもたちの「嬉しい」という気持ち。
楽しい。とか、面白い。じゃなくて、嬉しい。
でもホントは嬉しいでもないのかもしれない。
イメージに近いから今のところ当てはめている、ある感情。
その気持ちを言葉にする子はめったにいない。
たぶん奥底にあって本人すら気づきにくい感情なのだと思う。
でもね、ワークショップ中にチラチラ見えるその感情は
その子にとって、その子の未来にとって、
とても大切なものじゃないかなって感じるのです。
だからしっかり見つけて、自分に映して、そっと見せてあげたい。
気づいてくれたら、うれしいな。
第61回目
(2008年11月05日更新)
あんどう みれい
2008年10月12日 日曜日。とてもいいお天気!
No.705とNo.301はアキバの駅に降り立った!
目の前にどっどーんっ!と今日のミッションの現場ダイビル・・・。
あまりにもわかり易くあっけに取られる2名。
さて現場に潜入すると既に準備が始まっている!
ファシリテーターとして始めてのミッションに2名の血圧も高まる・・・。
本日のドレスコードはオレンジのTシャツ☆705は「赤がいいなぁ」なんて余裕を見せている!
WCで素早くTシャツを装着!「なお」と「みっちぃ」に変身―★
ここからが本番だ!
会場設営と打ち合わせを午前中に済ませ、燃料さぁチャージ!このお弁当ウマーイ♪と思っていたのもつかの間、早くも1番君登場!「キター!」と心の中で叫びつつも顔は冷静を装う・・・。その後も続々とちびっこが集合~!
事前に役割分担をしていたが「なお」と「みっちぃ」アタフタ!
そうこうしているうちに「CAMPクリケットワークショップ」開始!
自己紹介あたりからみんなの個性が小出しになってくる。チーム編成で更に個性が発揮され、面白い展開になってくる。
完全に女の子の尻に敷かれつつも最後まで頑張って協力する男女2人チーム、プリンセスの言いなりの男女3人チーム、長男のサガか?ひたすら我慢ガマンと耐える2ボーイズチーム、笑いが絶えず盛り上がる3ボーイズチーム、最初から意気投合する2ガールズチーム、最初は「どーすんだー!会話がない!何にも始まらないぞー!?」とハラハラしたけれど最後は静かな盛り上がりを見せていた2ガールズチーム、色々な発想とお互いのアイデアをぶつけたり、譲り合ったり、一つの作品を2人や3人で作る事でこんな社会勉強が出来るのか~!と感心感心!
なんて今になって振り返れば言える事!本番はバタバタしていて流れ&係りをすっかり忘れて自分も作業に没頭したりしてしまいました・・・。
次回のミッションにはもう少し離れて全体の動きが見られるファシリテーターとして活躍したい!
第60回目
(2008年10月06日更新)
むらた きょうこ
「いつかの手本」
ファシリテーターの役割のひとつ「雰囲気作り」
もちろん、そう。
もう一つ、ワークショップ中に伝染すること。
それは、素材の扱い方、機材の扱い方、道具の使い方、
話す言葉、話す態度。。(言葉と態度は特に!)
たった4時間でも半日でも見られてる。
自分が気にしてない所でも見られてる。観られてる・・・
そして、意外と真似してほしくないことを真似されてしまったりする。
ちょっと危なっかしいことの方がすぐ伝染してしまったりする。
だから、ワークショップ中は何かをする時、さわる時、扱う時、
ちょっとだけ注意しよう。意識しよう。
いつか (いや、1分後かもしれない、、)
こどもたちがそれを手にする時の手本になるんだ。よ。
第59回目
(2008年09月05日更新)
うちやま えり
「CAMP」に初めて参加したときに、久しぶりにモノ作りのワクワク感に出会った。
ファシリテーターとして参加するようになった理由は、自分がモノ作りが好きだったから。こどもが何かを発想して、モノを作るのを間近で見てみたかったから。
初めてファシリテーターとして参加するときに、こどもたちとは対等に向き合おうと決めた。話すときは友達と話す感覚。悩むときは真剣に一緒に悩む。CAMPに参加すると、失敗したなぁと思ったり、分からないこともたくさん。
一緒にこどもたちと悩んでいる内に、いつの間にか解決していることがよくあ
る。いつもこどもたちに助けられているなぁと感じる。
私がCAMPに参加する前はいつもワクワクする。
今日はどんな子が来るのかな?
今日はどんな作品に出会えるのかな?
そんな楽しみをくれる毎回の幸せな機会に感謝。
うちやま えり (CAMPでは「みに。」)
第58回目
(2008年08月07日更新)
えばた つとむ
ファシリテーターとして参加のきっかけは、「大川センター」という施設がどんなところなのか、「CAMP」という社会貢献活動の実態はどんなことをしているのかを見たかったから。
そこでファシリテーター研修会に参加しました、研修ではこどもの目線に戻り
一生懸命に取組んでいました、普段の生活ではありえない新鮮な感覚で。
そしてファシリテーターとしてデビュー。最初は戸惑いばかり、こどもの目線に合わない、照れくさい、如実に感じる年の差、CAMPスタッフの足を引っ張ってないか?おどおどしながらの経験、でも一生懸命に取組んでいるこどもたちを見ているとついつい力が入って、いつのまにか一緒になっている自分がいました。
研修から半年が過ぎ、5回のワークショップに参加しました。ようやく慣れてきたかな、毎回感心させられる事・新しい発見があります。
これはこどもの感覚・発想を忘れてしまった大人だからでしょうか。私は既に
子育ても終わった年齢でCAMPのスタッフとも年齢的には開いていますが、参加する度に新鮮な気持ちが沸いてきます。やんちゃな子、引き気味な子もいるけれど、こども達の大きな可能性を感じ感心させられます。
ファシリテーターはこども達の創造力を引き出し、導いていかなければなりませんが、逆になにか発想や力を貰っている感があり、楽しく向き合えるようになってきました。
またこどもの緊張した真剣な顔と、やり遂げたあとの笑顔に出会いたいなあ~
えばた つとむ CAMPでは「リキ」
第57回目
(2008年07月04日更新)
ますだ たみ
「Mさんがチーフファシリテーターの時は、発表会でこどもたちが質問の手をあげることが格段に多いんです。」
「それはきっと、ふつうの大人より一拍長く待てているからだと思いますよ。」
ワークショップを遠くからみまもっていたそのお2人は、いつもバックファシリテーターとしてCAMPのワークショップを見守っている方と、こどもの教育について研究していらっしゃる方。
たしかに、Mさんがチーフのワークショップはいつも、こどもたちがいきいきしているように思えます。ファシリテーターとして参加している私もなんだか居心地がよいのです。
お2人の会話でそのヒミツがわかったような気がしました。
発表するとき、多くのこどもたちの気持ちは、
<わくわくと、ドキドキと、はずかしいけど・・・でも言いたい!>
こころの動きが手をあげる動作につながるまで一拍の間があるのかもしれません。
ただ黙っているわけじゃなくていっぱい考えているちょっとのじかん。
こどもたちを漠然とした「こども」という集団としてではなく、ここに存在する小さい人としてひとりひとりの表情をみながら、こころのテンポを一緒に感じること。
そこから、こどもたちの声がたくさん導きだされるワークショップができていくのかもしれません。
第56回目
(2008年06月17日更新)
おおにし けいこ
だれかと問題
ワークショップは、一人ではできません。
ワークショップを考えるのも、するのも。
なので、誰と、どんな人と一緒にするかが大事だと思います。
この間、CAMPのスタッフ間で、CAMPのファシリテーションについて考える会がありました。それぞれに思いがあり、それをみんなで共有しながら話し合う会でした。
私はその場でCAMPのファシリテーターとして、参加者するこどもたちへの姿勢への思いを語ると同時に、ファシリテーター間のコミュニケーションもファシリテーションでできているんだと改めて実感しました。そして、同じような考えを共有できる仲間とワークショップができて幸せだと感じました。
「この人と一緒にワークショップしたい!」とCAMPのスタッフ全員に対して思います。
今、CAMPの大川センターは今までで一番の大所帯です。
1日会わないとさびしくなってしまうくらい、本当に心強くて、大事な、大切な仲間です。
CAMPのワークショップは、多くのボランティアの皆さんにも支えられながら、一緒にワークショップをする仲間もどんどん増えていっています。
CAMPのワークショップで新しい人を知っていくことも私のワークショップの楽しみの一つとなってきています。
私も「この人と一緒にワークショップしたい!」と思ってもらえるように日々精進中です。
第55回目
(2008年05月07日更新)
こばやし めぐみ
ファシリテーターをするにあたって、
まず自分の小学生のころを思い出してみた。
たしか交換日記がはやっていて、部活はブラスバンド。
クラスの友達が大好きで、毎日が楽しくてしょうがなかった。
そんな回想の中、たくさんの場面が浮かんでくる。
あの時経験した強烈な記憶ってすごい。
それが楽しいことでも、辛いことでも、
10年以上経った今でも、私は鮮明に思い出してる。
CAMPに来てくれた子たちに、「衝撃」を与えたい!!
今後ふと思い出して自然に笑顔になってもらえるような、
ひょっとしたらその子の人生にだって影響を与えられるような、インパクトを・・・
そんな壮大な理想と、
「年齢も立場も違う」人たちに会う緊張と期待で胸をいっぱいにしてのぞんだCAMP初体験。そして2回目。みんなが本当に喜んで、笑顔だったのがうれしくて、私の気持ちもどんどん高揚して。
○○ちゃんたちの作品が・・・アイデアが・・・センスが・・・
△△くんが・・・□□ペアの2人が・・・
溢れてくる主語に対して、全部すごかった!って言いたくて。
子どもたちが主役、とか言っておきながら、自分がすっかり夢中。
あんな風にわくわくした気持ちになれて、
向き合うと「こども」って特別意識もほとんどなくなって、
なんか刺激をもらったのは私のほうだったかも。
CAMPのあと、あの子たちが家に帰ってから、
もしくは次の日学校で、
もしかしたら何年も先にふと、
私と同じような気持ちを感じてくれていたらって思うと、
また私はうれしくなります。
こばやしめぐみ (バトンは おおにしけいこさんへ)
第54回目
(2008年04月07日更新)
もりひでき
大川センターにも8回目の桜の季節がやってきました。
ファシリテーターとして、CAMPのワークショップに関わって丸7年になります。ファシリテーターとしてのこどもへの接し方も、7年間まったく変わらないところもあれば、少しずつ変わってきているところも沢山あります。
それは自分自身の年齢の変化だったり、
CAMPを通じて出会った人たちから学ばせていただいた影響だったり、
実際に自分が保護者の立場になったり、
直接的なことから日々の生活や仕事まで、様々なことが重なりあってファシリテーターとしての自分の変化につながっている気がします。
今の自分だからできる今しかできない自分だけのファシリテーション。
そんなファシリテーションもあるような気がします。
関わりはじめた頃は、ファシリテーターは、こうでなくては駄目だとかちょっと意固地になっていた時期もありました。これからは、あまり肩に力を入れずにワークショップだけではなく、日常のどこででもできる「ちょっとだけファシリテーター」を目指してみようと思っています。
もりひでき (バトンは こばやしめぐみさんへ)
第53回目
(2008年03月06日更新)
まるやま ごうし
「シュッシュッ」「ビーッ、ビリッ」「カチャカチャッ」
ハサミが絶妙な入射角で切り進む。
テープは端から端を一気に走りきり、
素材達は今か今かと選ばれる瞬間を待ち続ける。
こどもたち一人一人の研ぎ澄まされた感性が見事にシンクロした時、そこには想像を遥かに超えた素晴しいアートが生まれます。
なぜそんな発想ができるんだ?
どうやってそんな良いアイデアを思いついたの?
私の驚きと疑問が尽きることはありません。ですがその答えはおそらくこどもたちの姿にあるのだと思います。けらけらと笑い、時には頭を抱えながらそこを取り巻いている時間や雰囲気、他者との触れ合い、言葉、色、音、温り・・・それら全てを楽しんでいる姿。
「これが答えだよ。」
と、夢中になっているこども達の背中に教えられた気がします。
情報化が進むにつれて私達の周りには沢山のモノが溢れかえり、それと同時に私達の中から沢山のモノが忘れられてゆきました。
焼けるような日差しの下、何か素敵な出会いがあるのではないかとドキドキしながら駆け回った爽快感。仲間とイタズラをして時には怒られたこともあったけれど、なぜか楽しくてたまらないワクワク感。
次は何を見つけようかな。
次はどんなところへ行こうかな。
次はどんなものに触れてみようかな。
便利で何不自由しないが故に忘れてしまいがちな何かを追い求める探究心、そして好奇心。CAMPはそれを思い起こさせる力を秘めています。次はどんな奇跡、どんな喜びに会えるのでしょうか。
さあ、楽しいCAMPの時間です。
まるやま ごうし (バトンは もりひできさんへ)
第52回目
(2008年02月05日更新)
なかむら・ジャック・まさあき
社会人になって"初めて"携わることになった、千葉県柏の葉での街づくりプロジェクト。その柏の葉で毎月開催される「UDCKあそびの学校」で"初めて"CAMPワークショップのこと、ファシリテーターという言葉や役割を知りました。その翌日には"初めて"ファシリテーターとしてワークショプに参加。それから数回フロアファシリテーターを経験し、とうとう11月のCAMPデジカみしばいワークショプでは"初めて"のチーフを務めました。
こんな"初めて"の連続こそが、私にとってのCAMPワークショップの思い出であり、ファシリテーターとしての楽しみです。
毎回"初めて"出会うこどもたちと共に、その日、その場所、そのこどもたちとでしか体験できないワークショップをつくりあげる。だからどのワークショップも"初めて"のワークショップ。"初めて"だからこそ、ワークショップが始まる直前まで「無事に進められるかな」と不安な気持ちになります。だけどそんな不安もつかの間、"初めて"出逢ったお友達と"初めて"の経験を楽しむこどもたちの笑顔に触れると、同じく「"初めて"を楽しもう!」という気持ちが生まれます。
ファシリテーターとして大切なこと、いくつもあると思います。だけど、この「"初めて"の連続を楽しむ」気持ちを忘れないことが大切だって感じす。"初めて"出会う、こどもたちの新鮮な視点や発想を見守り、サポートしながら、それらを楽しむ。そんなことを大切にして、これからも参加していこうと思います。
なかむら・ジャック・まさあき (バトンは まるやまごうしさんへ)
第51回目
(2008年01月11日更新)
たなか なおゆき
大人たちも元気!
初開催のCAMP!当然ファシリテーターも初めての人ばかり!
ということで、前日ファシリテーター向けの体験会に参加しました。
それで、体験してみるとなんか楽しい。
思わずわくわく夢中になってしまいます。
まわりを見渡しても、なんか、みんな活き活きとして、普段と目の輝きが違う。
そして体験会が終わると、なぜかみんなが元気なんですよ。
なぜか笑顔で元気!
これには何か訳があるのだろうなと思っていたころ、丁度読んでいた河合隼雄さん(心理学者)の本に「芸術療法」というのが紹介されていました。
これは、精神障害の患者さんに自由な創作活動を通じて治療を行おうとするものです。
実際に砂遊びみたいなことも患者さんにやらせるそうですよ。
すると不思議なことに自分たちの力で治癒していくとか。
大人は、現代の社会において規律やお互いの人間関係などに縛られてしまって、ストレスで固まっています。すなわち、会社内で強制力を感じ、家庭でもそれを感じていることもあります。それを、こどもの世界にかえして、のびのびとさせようというのがこの療法の狙いであり、「童心にかえり、自由にふるまえる」という自由な心の表現活動で元気になるとのことです。
CAMPは、こどもたちの創造性や表現力を引き出すものですが、
『なぜか、大人たちも元気にさせるもの』だと感じました。