コラム

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boy メッセージ to CAMP for CAMP from CAMP girl

CAMPの活動に協力してくださる方や、スタッフ・関係者からのメッセージを紹介します。

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第117回目
(2016年12月09日更新)

加瀬 三帆/SCSK株式会社 IT企画・業務改革グループ IT企画部

2016年11月16日、SCSK社員を対象にCAMP×e-workのコラボレーションで「おとなCAMP」を開催しました!e-workとはSCSKの全社員が参加し、知恵や力を出し合って 最高の仕事ができる職場環境の実現を目指す組織です。

「おとなCAMP」では、こどもたちのためのCAMPワークショップを社員が体験し、その楽しさとプログラムの中で培われていくものを実感してもらいました。そこからCAMPやファシリテーターなどへの関心を深めて欲しいという目論見のほか、なかなか実現できない、他の組織や活動とのコラボレーション、他部署とのコミュニケーションを活発にすることが開催の目的でもありました。

実際に開催してみたら、こどもたちより言うことを聞かない、こっそり作業を進める・・・等々、意外と!?やりたい放題なおとなたち。苦笑する場面もありましたが、みな愉しそうに同じグループになった方と協力し合いながら大作を創りあげていました。また、普段は関わりのない他部署の方と組織や役職を超えて協力し合えたこと、ゆっくり話ができたことなど、ワークショップの参加を通じて、これまでの自分にはない新しい発想への驚きと発見もあり、参加した皆がそれぞれ学びと気づきを得て充実した時間を過ごしてもらえたようです。

これからもCAMPの様々な取り組みにe-workなど他の活動がどんどんコラボし、関わるヒト全ての思いで創りあげる価値を深め、夢ある未来につなげたいと思っています。今後とも、社内外の活動にどうぞご注目ください!

SCSK株式会社 IT企画・業務改革グループ IT企画部
CAMPファシリテーターは2011年から。東日本大震災復興支援への取り組みの一環として南三陸町のこどもたちにCAMPワークショップを届ける活動に感銘し、ファシリテーターとして参加。
SCSK「働きやすい職場づくり委員会(e-work)」東京地区幹事、SCSKグループ社会貢献活動クラブ「Earth One」運営委員などにも携わっています。

第116回目
(2016年10月11日更新)

竹村 郷/新宿区落合第六小学校 校長

文部科学省をはじめ、これからの教育活動の中にプログラミング教育を取り入れようという指針から、にわかにこの分野が教育現場でも脚光を浴びつつあります。しかし、これらのICTにかかわる分野は、教科書や指導書がないぶん、その取り組みには学校間で関心に差が出てきます。リスクが生じそうだから、他校で十分に治験を繰り返し、効率や効果が確認できてから取り入れようとする現場は少なくありません。というより、何をどうやって、どこから手をつけていいやら皆目わからないので、誰かが提示してくれるまで待とうという姿勢です。

こういう状況の中で、今回、SCSKの皆さんに『CAMPクリケットワークショップ』を実施していただけたことは、本校のこどもたちにとって大変に有意義な事件でした。プログラミングというのは、課題解決学習の典型です。私はこどもたちに、課題とは問題ではなく、願いであるということを常日頃から伝えています。「こうしたい」という意図や願いを、協力して実現につなげていくことは、とても効果のあることです。社会全般では、生き方や考え方に教科書はなく、正答も時と場合によって変化します。今間違っているとされた答えは、近い未来には正解となることも珍しくありません。難しいことではなく、自分が伝えたい意思や思いをもつこと、それに向けて柔軟に判断し、工夫を施し、メッセージを伝える。そんなことが自然とできるプログラムがCAMPのワークショップには詰まっていると思います。

私がCAMPと出会ったのは、今から7年前に港区の青山小学校に勤務していた時のことです。その当時は、CAMPクリケットワークショップだけで、年間20時間にも及ぶプログラムを行った年もありました。先進的に事例を聞き、何度も打ち合わせを重ね、改善を重ね、共に教育プログラムとしての研究を行っていたことを昨日のことのように思い起こされます。そのご縁あって、現在の小学校でも再度ワークショップを開催していただいたことにたいへん感謝しておりますのと同時に、今後の活動展開に期待を寄せています。CAMPクリケットワークショップのみならず、CAMPの活動には、これからの教育の未来がたくさん詰まっていると感じています。

1961年茨城県生まれ、茨城県で教員となり、その後東京都を再受験。三宅島勤
務を皮切りに港区三校に約20年勤務。
現在は新宿区立落合第六小学校長。企業と協働してこれからの教育の展開を模索中。また屋上に農園を制作し、これからの農業を研究中。

第115回目
(2016年08月10日更新)

佐藤 しおり/東北福祉大学 総合マネジメント学部 森明人ゼミ3年

CAMPのワークショップを行うたびに、こどもの発想力の素晴らしさを感じることができ、たくさんのこどもたちが笑顔で「楽しかった」と言ってくれたことが私は忘れられません。

東北福祉大学森明人ゼミでは様々なイベントで、CAMPワークショップを行っています。つい先月には、東北大学で開催された『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2016』でCAMPのみなさんと一緒に、親子向けのワークショップを行わせていただきました。親子が一緒になって作品を一からつくっていく姿を見て、こどもの「創造力」や親と子の「協力している姿」に、学生は親子の素晴らしさやこどもにしかない発想力の豊かさを感じ、かけがえのない時間となりました。

ワークショップを行うにあたり毎回感じることは、やはりこどもたちがとても可愛らしく、私たちはそのこどもたちの笑顔を見て、本当にワークショップをやってよかったな、またやりたいなと思い、達成感ややりがいに繋がっているということです。

私たちは現在、CAMPのみなさんをはじめ多くの方々にご協力をいただきながら、これから行われるワークショップの準備を進めています。最後まで精一杯やりとげ、こどもたちの楽しむ姿を見ながら、私たちにしかできないワークショップを展開し、私たちも成長していきたいと思います。

東北福祉大学 総合マネジメント学部 森明人ゼミ3年
現在、次に行われるワークショップに向けメンバーと奮闘中です。

第114回目
(2016年06月08日更新)

大河原 淳/SCSK株式会社 CSR推進部長

私とCAMPとの出会いは2001年に遡ります。当時、旧CSKが京都府のけいはんな学研都市に研究開発及び研修拠点「大川センター」を建築し、総務部員としてその建築プロジェクトメンバーに携わりました。その建物が2001年に完成し、本センターを活動拠点としてスタートしたCAMP活動のお手伝いをしたのが最初でした。

現在は「ファシリテーター」という役割がきちんと確立され、しっかりと機能しておりますが、当時ファシリテーター研修はなく、ワークショップの種類も『クリケットワークショップ』と『ロボスポーツ』でした。純粋にこどもが好きというだけで、ファシリテーターっぽいことをさせてもらったことを覚えています。

そして今年再びCAMPを担当するCSR推進部に異動したことは、何か運命的なものを感じています。

おかげさまでCAMPは今年16年目を迎えました。CAMPはスタート以来、社員自らがつくる社員参加型の活動として歩んでまいりました。また国内外の研究・教育機関やミュージアム、アーティストの方々とコラボレートし、多大なるご指導とご支援をいただいており、参加する社員にとっても、社会との関わりを持ち、自らも学びと気づきを得る大変有意義な機会となっています。

今、本当に多くの方々に支えられてワークショップの開発・普及活動を行っています。そのことに感謝し、さらにたくさんの素晴らしいワークショップを、未来を担うこどもたちに提供してまいります。また20周年に向けてCAMPの新たな姿(あり方)についても追求していきたいと考えております。

これからのCAMPの様々な取り組みにどうぞご期待ください!
今後ともよろしくお願いいたします。

SCSK株式会社 法務・総務・広報・CSRグループ CSR推進部長1990年旧CSK入社。総務部配属後、法務業務や役員秘書業務を担当。またグループ会社の障がい者雇用会社(tgs)やシンクタンク会社(CSK-IS)へ出向し、様々な管理業務を経験。2016年4月より現職。東京都出身。

第113回目
(2016年04月08日更新)

福田 求道/キッズデザイン協議会 専務理事

私が2015年から参加している「キッズワークショップカーニバル in ふくしま」。今年のCAMPは「みんなで『くうそう・しょくぶつツリー』をつくろう!」でした。参加しているこどもたちの想像力に驚かされ、笑顔をみてると私もおもわず笑顔を返してしまいました。

キッズデザイン協議会を担当して1年。やっと、こどもたちとのふれあいに慣れてきました。最近はCAMP以外のワークショップに参加することも増えてきました。

あるワークショップでのこと。それはこどもたちが、こどもたちだけの社会を築いて運営も行う街でした。楽しいゲームや買い物、食事もできるお店があります。でも利用するためには、それぞれのお店で働いて、その街で使える通貨を稼がなければなりません。そのためのハローワークもあります。大人は特別資格を得れば参加できますが、口出しは禁止です。街の大切なことを決めるために市長選挙もありますが、大人は選挙権がなく立候補もできません。

私と女性の職員で参加をしましたが、働き口がなく無一文で街のなかを徘徊していました。こどもたちからすれば、壁の向こうの巨人?または海を渡ってきた避難民のように見えたでしょうか。職員がふとバック売場(エコバックに、ちっちゃな店員さんが自分たちでイラストや花柄を描いている)の前で立ち止まりました。「すてき!でもお金がないから買えないの、ごめんなさいね」と、立ち去ろうとしたら、かわいい店員さんが二人、小学校2年生くらいかな、「よかったら、これ使ってください」。おもわず、感激。人との関わりを通して、社会問題を解決する方法を学んでいくのかも、と思いました。

CAMPでも、こども同士やファシリテーターであるおとなと接することで、コミュニケーションの楽しさや難しさをたくさん経験していると思います。けれども、そのCAMPでの体験こそが、こどもたちが社会に出たときに役立っていくのではないでしょうか。

以前CAMPに参加していたこどもたちはもう「おとな」になって社会に出始めています。彼ら彼女らが今CAMPに参加したらどんなワークショップになるのか?「おとなCAMP」などの番外企画があればおもしろいかもと思っています。私は経験者ではありませんが、ぜひ参加してみたいものです。

キッズデザイン協議会 専務理事。
協議会にきて1年。少子化問題について現実のものとして考えるようになりました。息子(30歳)、娘(25歳)の父親。そろそろ孫の顔が見たくて「自分が、きみたちの歳には二人いたんだけど・・・」返ってきた言葉は「僕たちが産み育てしやすい社会にするのが、おやじの仕事じゃないの」でした。

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boy ファシリテーターリレーコラム girl

CAMPで活動するファシリテーターが、ワークショップへの想いを語ります。

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第38回目
(2006年12月12日更新)

よしだともこ&さとうあさみ

しんけんな顔になって取り組んでいる姿を、邪魔しないようにこっそりのぞいていました。一体何を作るところなの??

ひとたびしんけんな顔になったら、後はどんどん進むだけ。
その過程にわくわくしました。

こどもたちの発想について、わぁ、すごいなぁ。を心の中で連発していました。
どれも、わぁ、わぁ、わぁ。

4時間。せっかく一緒に参加したのだから、なんだぁ、あんまり面白くなかったねって思いながら帰ってほしくない。という思いがありました。

だから、作品発表の時に、自分の作品を誇らしげに発表する姿や、本気で悔しがっている(自分の思うように完成することが出来なかったため)姿、「またやりたい」の感想は、新米ファシリテーターにとって、とてもとても、嬉しかったです!(よ)
_______

実は、こどもが苦手だった私。
ファシリテーターを務める事になり、正直不安がいっぱいでした。

好き勝手に行動されたら?ペア同士がうまくまとまらなかったら?すねちゃったら?・・・など、普段大人相手に仕事をしているため、自由奔放であろうこどもたちに対して不安を持っていました。しかし、ワークショップが始まってみたらそんな事を考えている余裕も無く、あっという間に時間が過ぎてしまいました。気づいてみたら、こどもたちは協力し合い、ペア同士で作業を譲り合い、トラブルに対しては自分たちで解決策を見つけ、と、むしろこちらが学ぶことがたくさんありました。

そして、分ったこと。
ワークショップの中では大人もこどもも関係ない。
ワークショップは元気になれる。
ワークショップは普段の人間関係にも応用できる。

また参加したいな・・・家路に着くこどもたちと同じ気持ちで私もワークショップを終えたのでした。(さ)

よしだともこ&さとうあさみ(バトンは コウタジュンコさんへ)

第37回目
(2006年11月07日更新)

のざわ しきぶ

『ファシリテーション』って奥深い。

今年で5年を超えたCAMPワークショップ。振り返ると参加してくれたこども達はもちろん、ファシリテーターの皆さんとともに歩んできた5年間、と言えるのではないでしょうか。

CAMPに携わるようになって私自身はまだようやく1年ですが、そんな少しの経験から見ても、ファシリテーションの奥深さ、可能性を考えるとワクワクします。

それはなぜって?

ファシリテーションマインドはこどもに対してだけでなく、家庭、会社、友達同士、ご近所づきあい・・・人間同士であればどんな関係でも応用できる、ということに気づいてしまったから!

たとえば、話し合いや共同作業の場において、メンバーそれぞれが持つ良いところを引き出し、最大限に発揮できるようそっと背中を押してあげるとか、「一番問題になっていること」をメンバー全員が理解し「最適な解決方法」を導き出すため皆がまとまるよう促したり、滞っていた進行をスムーズにあるいは問題解決の糸口を作る・・・これが社会におけるファシリテーションの一例です。

実は普段のワークショップで皆さんが行っていることと通じるのではないでしょうか?ちょっとだけ意識することで「いつでも」「どこでも」「誰でも」使えるところが、ファシリテーションの奥深さだなあって思うのです。

もしかして、ワークショップ以外で実践することなんて考えてみたこと無かった、というアナタ!もったいないですヨ。社会はアナタのような人を必要としています~(なんちゃって、でも個人的にはそう信じてます。。^-^)。

さあオトナの皆さま、これまでの経験を活かして、敢えて今までと違うところでもファシリテーションを実践し、その可能性を広げていきませんか?
(・・・かくいうワタシ自身、まだまだ勉強中ですが。。。)

のざわしきぶ(バトンは めんこいシスターズへ)

第36回目
(2006年10月06日更新)

せきぐち いずみ

先月のことです。

初めてワークショップの「受付」をしました。ワークショップ当日ににっこりと微笑んで参加者の名前にチェックするだけのことだと思っていたのですが、意外と大変。

受付といっても、こどもたちを受け入れる準備を色々しなければいけません。こどもたちが怪我をしそうな場所にはさりげなく看板を置きロープを張り、自由の中にも安心して活動できるよう気を配ります。それらを順番に用意していくのですが、中でも一番大変だったのが、大川センターに40箇所ほど存在するガラスの仕切りの「でっぱり」にゴム製のカバーをつけていくこと。

正直こんなことをする意味はあるのかと少し思っていました。

ワークショップ当日。
お兄ちゃんの付き添いできていた4歳ぐらいの元気な女の子。はしゃぐあまりに、注意をする間もなく、全速力でロビーのガラス戸に突進!

ゴッ!という鈍い音を立てて女の子は激突。3秒ほどの沈黙の後、火のついたように泣き出した女の子。
幸いぶつかった勢いでびっくりしただけなのか、すぐに泣き止みましたが、その時思いました。あのガラスカバーをつけていてよかったと。

もしあの女の子が平面のガラス扉ではなく、でっぱりの部分にぶつけていたら、大怪我をしていたかもしれません。きっと過去にスタッフの誰かがそれを感じて実施したのでしょう。

こどもの視線。。
こどもが考えること。。

施設だけでなくワークショップの中にも、こどもたちが安心して作業に集中できるよう、様々な工夫がなされています。

CAMPが生まれて5年。
スタッフの努力はもちろんですが、こども達の声、色々な人たちからのアドバイス、アイデアを組み込みながらCAMPのワークショップは進化しています。

来年はどんなワークショップができているかなぁ。。

せきぐちいずみ(バトンは のざわしきぶ さんへ)

第35回目
(2006年09月07日更新)

やまざき さほこ

「あっ、さっきからずっと同じところやってる。完成するかな」
「あっ、もうすぐ終了の時間なのに形になっていない」
ワークショップのこんなとき、一瞬頭によぎる。
「とりあえず形にすればよいのに?!」

でも、作品を作っているこどもの真剣な表情をみると、
こどもに声をかける前に心の中で自分に声をかける。
「私がこの子だったら何が満足???」

ワークショップの様々な場面で、頭の中でいろいろな声が聞こえる。
ただそれは私の価値観。
「この子の価値観は?」
「どんなふうに伝えるのがいいのかな?」

感動を伝えるのと違い自分の中の「?」は、まずは心の中で自問自答。
言葉にする数倍の声が頭の中で聞こえる。

声をかけたとき「そっか!」と笑顔をむけられると、温かい何かが身体(心?)に広がる。逆に無言で見つめられたりすると、キュッと心臓が縮んだ感じ。

何度ファシリテーターをしても、その繰り返し。同じような場面でも、その子その子で反応が違う。1回1回が真剣勝負。本当に難しい。

それでもワークショップを楽しいと感じるのは、嬉しそうな顔をされたときの感動が忘れられないから?今の私の中でワークショップは、こどもの価値観を知ろうとすることで自分自身の価値観を見つめなおしたり、こどもたちから感動や元気をもらえる場。

「ワークショップを通して(こどもたちにおいていかれないように?!)自分自身少しでも前進できたら・・・」
そんな思いを持って、これからも1回1回のワークショップを大切にしていきたい。

やまざきさほこ

第34回目
(2006年08月07日更新)

むらた きょうこ

開始10分前:

自分のイライラやムカムカやシクシクはちょっと置いといて・・・

質問に答えるとき、
話を聞いてるとき、
一緒に笑うとき、
一緒に考えるとき、
怒るとき、
誉めるとき、
遊ぶとき、
・・・

こどもたちは、いっつも100%の本気でやってくるから、
自分も100%の本気でいないと見透かされてしまう。
100%楽しんでないとそれが伝わってしまう。

(99.9%でもだめなのです。でも、力んでもだめなのです。
このバランス が難しい・・・・)

だから、毎回毎回、特にワークショップのはじまりは緊張する。

今日の自分は、本気で笑えるかな?
本気で向き合えるかな?
本気で一緒に楽しめるぐらい、準備できてたかな?(余裕はあるかな?)
本気を本気で返せるかな?

ドキドキドキドキドキドキドキドキ・・・・・・・・・・・・・

ワークショップに「慣れる」ってことは、きっとこれから先
ずっとないだろうな。

むらたきょうこ(バトンは やまざきさほこさんへ)

第33回目
(2006年07月07日更新)

もり ひでき

ワークショップをしていると、何とも言い難い気持ちのいい風景に出会うことがあります。
僕の場合、ワークショプのなかで、わいわい言いながら、参加者全員が思い思いのものづくりをしている時に、そんな風景に出会います。つくっているものを見せ合ったり、自慢しあったり、つくりながら話をしたり、つくりながら遊んだり、そんな風景を見ながら、自分もその一部になっている時の喜びはかえ難いものがあります。(もちろん人によって違うと思いますので、あしからず)

CAMPに関わりはじめたのは、オープンを翌春に控えた2000年の夏でしたので、早いもので、もうそれから丸6年になります。特に、ファシリテーターをする時は毎回フレッシュな気持ちでと思いながら、どうしても慣れてしまってきているところもあります。自分が担当するワークショップも6年間の試行錯誤を経て、知らない間に少し太っちょなワークショップになっていたりします。
(僕自身も太っちょになってきてますが)

先日、CAMPがはじまった頃のワークショップのビデオや資料を見ながら、ふとそんなことを考えました。

ということで、今年後半のテーマは、原点回帰。ワークショップで出会いたい風景のイメージを大切に、ワークショップもファシリテーションもシンプルにしていきたい。そんなことを最近考えています。

もり ひでき (バトンは むらたきょうこさんへ)

第32回目
(2006年06月06日更新)

よしだ あさお

今回わたしは「電子音楽研究家マッスルNTT」としてこどもたちの前に現れました。

僕自身こどもの時にワークショップなるものに参加したことは無いし、ワークショップをする側になるのも初めての事でした。普段のライヴに比べてこのワークショップなるものは、直接交流し、最終的に形にするという責任感みたいなのがあるなと感じました。その責任感みたいなものを感じこどもたちの前に登場するまで待ち合いルームで心臓がバクバクしていました。

しかし、登場して、みんなと一緒に制作する時間になった時には、そんな不安は一切ありませんでした。それはこどもたちの勢いを感じて、それに呼応する自分がいて自然にその流れに乗っていったからだと思います。

最後の発表のときは次から次から出てくるバンドを見るのが楽しかったです。
クリケットのモーターを使ってアルミをバンバン鳴らしたり風船に小豆を入れて回転させ風のような音を出したり、面白いアイデアがいっぱいありました。発表が全部終わってからみんなでいっせいに音を鳴らしているときはなんだか会場が一気にわっと熱を帯びた状態、まるでクラブのような熱気で、グルーヴを感じました。とても感動しました。

いつものワークショップなら作品発表だけで終わるけれど、このワークショップは「発表(ライヴ)」が重要で、その発表によって善し悪しが変わってしまうというのが面白かったのではないかと思いました。

こどもの時には分からなかった「日常と非日常」の違い。
今回その非日常(自分が発表し、かつ他の人の発表を見ること)が楽しいという事に1人でも多く気付いてもらえたらいいなと思ってワークショップしていました。

僕自身もワークショップ前日に「PICOクリケット」を使って、音楽を作り、ライヴパフォーマンスに取り入れるという課題をしました。身体の動きに合わせて音が鳴ったり、数字が動いたり。その日一日クリケットで遊び倒しました。
もっと時間があるのならもっと研究したいくらいです。この日PICOクリケットは本当におもしろいプロダクトだなと痛感しました。

ワークショップを終えて思ったことには本当にこどもは侮れないものだなぁと思いました。むしろ、頭が堅くなってしまった大人よりも、もっと柔軟で、素直で、表現することを自然にこなすなぁと思いました。

僕自身この経験はとても貴重で大事なものだと思います。
このきっかけを作ってくれたCAMPのたまちゃんに大感謝です!

マッスルNTT(よしだあさお) (バトンは もりひできさんへ)

マッスルNTTホームページ
http://www.k3.dion.ne.jp/~mnt.web/

第31回目
(2006年05月12日更新)

ほりうちよしのぶ

「ファシリテーターって何なの?」

最近よく考えるこの難問

初めてファシリテーターをしてから一年以上が経ち
回数も2桁に突入した今日この頃

CAMPでのワークショップしか知らない自分としては
それがファシリテーターのすべてであって

そういう前提があって悩んでいるのかもしれないけど

初めて参加したのは些細な理由からで
自分なりに何となくこなしてこなしてこなして

そうするウチにモヤっとしたモノが生まれて大きくなって
何のためにやってるの?どうすればいいの?何をするの????

解決しては生まれ、生まれては解決して
グルグル頭の中でまわってる。

だけど結局、悩むということは
それだけのめり込んでる自分がいるということで
つまり、
好きだから悩んでる。好きじゃなければ悩まない。
のかと思うんです。

だからこれからも
グルグルグルグル悩んで、
もっと好きになって行くのでしょう。

ほりうちよしのぶ(バトンは マッスルNTT(よしだあさお)さんへ)

ほりうちよしのぶ

第30回目
(2006年04月11日更新)

おおにしけいこ

ワークショップをする人になりたかった私は、CAMPでファシリテーターという言葉に出会い4月で1年になります。

あっ!
わっ!
おお~!
というまの1年でした。

この声たちは、ワークショップに参加する人すべてのもの。
こどもたちの声
こどもたちをみての保護者の方からの声
自分の中の新しい感情を発見したファシリテーターの声

たくさんの声を聞きました。

そして、私の心の声はワークショップを体験する内に「こんなワークショップをしてみたい。」から「こんなふうにワークショップをしてみたい。」へ。
どんなふうに伝えるのか、“ふう”の部分について考えるようになりました。

当たり前のことだけど、1度だって同じワークショップなんてありません。
特に“ふう”を変えることで参加するこどもたち、作り上げるメンバーやお天気(?!)で、ワークショップは変化します。

ファシリテーターになりたての頃、なにがよいワークショップでなにがわるいのか、、むむむ と考えていました。

けれど今、考える上では完全なワークショップはなく、毎回のワークショップに関わる全員で完成させていくことが大事なんだと改めて感じています。

まだまだファシリテーター1年生。
これからのまだ見ぬワークショップにずっとどきどきしていきたいと思います。

おおにしけいこ(バトンは ほりうちよしのぶさんへ)

第29回目
(2006年03月09日更新)

おかなつこ

こないだの日曜日、京都精華町にある大川センター内のCAMPのワークショップのお手伝いをしてきました。ワークショップ初参加で、ドギマギしたけどすごく楽しかったです。

こどもたちは、なぞの海の生き物の研究員。研究所に送られてきたなぞの生物のビデオをみて、生態を調査し、図鑑と模型を作成。グループに分かれて、みんなで相談。模型は発泡スチロールや、針金を使って土台をつくり、あとは粘土で形をつくる。その他、毛糸やボタンやスパンコールに羽根。色とりどり何でも 揃ってる。

私の役目はこどもたちが一生懸命つくってるのを手助けしたり道具を揃えたり声をかけたりします。

最後は学会で発表。特に面白かったのは、ふざけてる男の子に女の子が一言
「遊びじゃないねんで!」
笑いました。
女の子は基本おませさんです。

そして、まず思った事は、すごく楽しかった!こどもはほんとに無邪気で残酷。
発想は突拍子がないかと思えば、妙に現実的だったり。自分がこどもの時は気付かなかったけど、みんなちゃんと大人をみてる。嘘はつけない。
普段あんまりこどもと接する機会がないだけに新鮮。 私は興味津々こどもたちを観察していました。

お昼休みにみんなで十何年ぶりかに、「けいどろ」をしました。けいさつと泥棒に分かれた鬼ごっこ。
調子に乗り過ぎた私は子どもたちよりはしゃいでしまい、センターの人に「駐車場で遊ばないで」とお叱りを受ける始末。
あぁ、私って成長してない。とゆうかこどもに「はしゃぎすぎ」っていわれる大人の女。
体はくたくたになったけど、脳みそがリフレッシュできた!

こどもだからとか、大人だからとか関係なく人と人としてぶつかりたい。

岡本太郎の言葉を思い出す。
「子供みんなに満点をあげたい。」

おかなつこ(バトンは おおにしけいこさんへ)

第28回目
(2006年02月07日更新)

くさかなつこ

「子どもの頃に見た風景がずっと心の中に残ることがある。いつか大人になり、さまざまな人生の岐路に立った時、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり勇気を与えられたりすることがきっとあるような気がする。」                        『旅をする木』星野道夫

この本を読んだときに、ふとCAMPのワークショップを思い出しました。
こどもたちにとってCAMPで出会う出来事もまた、この風景のようなものではないかと思ったのです。

初めてつくったロボットが、目の前で動き出したときのこと。
グループのみんなと真剣に話し合ったこと。
わくわくした気持ちで、ものづくりをしたこと。
みんなに見てもらいたいほど、うまくできて嬉しかったこと。

そんなひとつひとつの出来事が、ぎゅっと詰まった一日を過ごすことは、心の中にずっと残る風景を持つことに似ているのではないかと考えました。

それは今すぐ使える知識や経験ではないかも知れないけれど、その出来事が心の奥のほうで少しづつ時間をかけて何かの力になっていくのではないかと思います。

いつの日か、CAMPで出会ったこどもたちが大人になったとき、ワークショップで心に残った出来事が、どんな力になっていったのかを、ぜひ教えに来て欲しいと思います。

くさかなつこ(バトンは ふじたあやさんへ)

第27回目
(2006年01月12日更新)

コウタジュンコ

「初心」でいこう

あけましたー、2006年!
今年もたくさんのこどもたちと出会える期待を胸に、1年のスタートです。

6年目となる今年の目標は「初心」。
いろんな意味で初心に帰りたい。

CAMPがはじまったときの「初心」。
ファシリテーターをはじめたときの「初心」。
ワークショップのデザインをはじめたときの「初心」。
ものづくりをしはじめたときの「初心」。

「初心」に帰ると、いままで見落としてきたものに気づけるのではないかと思うのです。

こどもたちは常に初心です。
あたらしいモノに出会ったときの目の輝きやチャレンジする精神、そして感動する心。

年齢を重ねるにつれて、物事を先入観という色メガネでみている自分にふと気づきます。
色メガネを通して見るから、本質が見えにくくなる。

そんな色メガネの自分に気づくきっかけはやはりワークショップでであうこどもたちなのです。

コウタジュンコ(バトンは くさかなつこさんへ)

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