コラム

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boy メッセージ to CAMP for CAMP from CAMP girl

CAMPの活動に協力してくださる方や、スタッフ・関係者からのメッセージを紹介します。

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第50回目
(2007年12月06日更新)

永田智子/(財)鹿児島県環境技術協会 

こんにちは!

現在、私は鹿児島県の環境学習施設「生命と環境の学習館」で環境学習や活動に意欲のある団体へ講師を派遣する手続や、こども達の自主的な環境学習を支援する「こどもエコクラブ」登録手続などの事務を行なっています。

その他、夏休み期間中はイベントワークショップ(WS)をお手伝いさせていただいています。WSでは多くのこども達とふれあう事ができ、毎年私にとってこの期間は楽しみながら多くの学びを得る機会となっています。
今年の夏はCAMPさんのプログラム「くうそう・しょくぶつ・図鑑ワークショップ」を全面協力をいただきながら実施させていただきました。このプログラムは、事前に用意された架空のタネの中からこども達が好きなものを選び、そのタネから育つ植物を想像し実際に造形します。最後に作品を写真におさめて図鑑にするというものでした。このプログラムでまず目を奪われるのは、ツールの豊富さです。色とりどりの素材がテーブルいっぱいに並べられ、眺めるだけでも圧巻ですが、さらに一つ一つを手にとって見ると、それは思わず食べたくなるような美味しそうな色のボタンであったり、アイスクリームスプーンのような変わった形であったり、羽のようなフワフワした柔らかい素材など、その素材に触れるだけで創造性をかきたてられました。こども達はこれらの素材をつかって自分の想像した植物をつぎつぎと完成させていきました。私がこのプログラムを実施して気づかされた事、それは参加者へ対するアドバイスの方法です。スタッフは参加者が困っている事に気づくとすぐに手をかしてしまいがちですが、CAMPさんの方針では声をかける前にまずは観察して様子を見ることを大切にしています。運営サイドは限られた時間の中で目標を達成させたいという思いもありますが、スタッフは参加者の能力を信じゆとりをもって接することすることが大切だということを改めて感じました。今後もこども達そして自分自身の学びの場を作っていけたらと思います。また一緒にお仕事させていただく日を楽しみにしています!

永田智子(ながたともこ)
(財)鹿児島県環境技術協会 環境学習や活動のお手伝いをしています。専門は建築で、最近は環境にやさしい街づくりを勉強中です。

第49回目
(2007年11月08日更新)

後藤 武司/株式会社CSKシステムズ西日本 第二営業部 第一営業課 

初めてCAMPに出会ったのは、CSK(当時)の新人研修でした。
その時は面白いものがあるものだと感じた程度でした。

数年後にたまたま見たCAMPのHPから、気づけばファシリテーター研修へ。
初めてのWSでは、緊張しながらもこどもたちと話したり伝えたり四苦八苦。

しかしその時に見た、感じたこどもたちの感性や気づき。
日常では感じられない雰囲気や、空間に飲み込まれました。

その時から一気にCAMPの虜になりました。
自分もただ何となく参加しているんじゃなく、少しでもこどもたちをファシリテートしたい。そうすればその先に自分自身の何かもあるんじゃないか?

もしかしたら、半分くらいは自分自身のためへの参加だったのかもしれません。
これからも、まだまだCAMPは変化していくでしょう。
こどもたちと一緒に、変わっていくCAMPの一員でありたいなと思っています。

後藤 武司(ごとう たけし)
株式会社CSKシステムズ西日本 第二営業部 第一営業課 勤務。
2005年度株式会社CSK(当時)入社。配属まもなく同社広島営業所に移動し1年間奮闘。2006年10月より大阪に異動となり、現職。音楽をこよなく愛し週末には吹奏楽の団体にも参加。最近はオーケストラやJAZZにも手を出している。過去にシドニーオリンピック開会式にてオリンピックバンドメンバーとして演奏を行ったりビジネス留学で音楽科をも受講してしまう音楽バカである。

第48回目
(2007年10月09日更新)

正田 和実/川口市立映像・情報メディアセンター

メディアセブンが埼玉県川口市に昨年7月にオープンして一年余りが過ぎました。

当初より、パソコンやビデオカメラなどのメディアを軸にワークショップを開催して参りました。が、ワークショップという言葉自体になじみが薄かったり、メディアセブンという施設が地域に浸透するのに時間がかかったり、平坦ではない道が続いていました。

さらに、今まで行なってきたワークショップは大人の参加率が多く、クリケットワークショップの前は果たしてこども達の高まる期待を正面から受け止められるかどうかと不安で一杯でした。

そんな中始まったクリケットワークショップ。

ワークショプに参加してくれたこども達の、時間の経過とともに変っていく表情やクリケットのプログラムが思い通りに動いたときのキラキラとした目、誇らしげに作品を披露してくれた発表会、など鮮明に思い出されます。

私達が学んだことも沢山ありました。
中でも印象に残っているのは「あせらず・せかさず・じっと見守る」の姿勢です。ともすれば口を出してしまいそうな場面が沢山ありましたが、じっとこらえる事でこども達の生き生きとした表情に出会うことが出来ました。

ワークショップという未知の森を探検していると、時には迷子になるような事もあります。

その度に、先を歩く先輩に導いてもらったり、はたまたこども達から目印を教えてもらったり。。。

森は広く、きっとこれからも色々な出会いが沢山あります。これからも新鮮な空気に満ちている時間を共有出来るように、いつも100%の気持ちでこども達に向き合って行きたいと思います。

最後にこの場をお借りして、今回お世話になったCAMPのみなさんにお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

またお目に掛かれる日を楽しみにしています。

正田 和実(しょうだかずみ)
川口市立映像・情報メディアセンター/メディアセブンスタッフ
来年2月まで月1回開催のシリーズ「川口写真散歩」「はじめての製本講座」「季節のコミュニケーション」などを企画しながら、目下こども達との付き合い方を勉強中!

第47回目
(2007年09月07日更新)

小山 彩子/日本科学未来館

CAMPのワークショップと初めて出会ったのは、昨年の冬。
そこでこれまでの私の固定観念が、2つ崩れました。

一つ目は子どもたちに接する基本が『じっと見守ること』という姿勢であること。科学イベントに関わるとき、「伝えたい」「わかってほしい」という気持ちが先に立ってしまいがちだった私には、ギリギリまで見守り、答えをできるだけ教えないスタイルに初めは戸惑う部分もありました。

しかし子どもたちがもともと持っている自主性・創造力を最大限に引き出すためには縁の下の力持ちとして『じっと見守る』ことが大切なのだ、とCAMPワークショップを通じて気づかされました。

二つ目はCAMPファシリテーターの皆さんが、とにかく可愛らしい(!)ということ。こんなにも若くて美しい、そして実力ある方々が科学コミュニケーションに関わられていることに、本当に驚き、そして嬉しく思いました。

日本科学未来館でも、CAMPファシリテーターの皆さんに負けない、個性豊かな科学コミュニケーターが様々なワークショップを企画しています。またファシリテーターとしては恐らく最高齢のボランティアさんが活躍する場でもあります。

CAMPの活動から刺激をいただきつつ、お互いにない部分を補いあい、共に成長していけたら、と願っています。

小山 彩子(こやま あやこ)
日本科学未来館のオープニングから4年間、インタープリター(展示解説員)として科学コミュニケーションに従事。その後、友の会担当スタッフに。現在はリピーターの皆さんが喜ぶイベントについて悪戦苦闘中。

第46回目
(2007年08月06日更新)

中澤 徹/スパイラル/株式会社ワコールアートセンター

ファシリテーターは奥が深い!

柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)で、こども向けワークショップ「UDCKあそびの学校」の企画が立ち上がって早二ヶ月。CAMPクリケットワークショップがついに開催されました。

緊張した面持ちのファシリテーター。
こんにちは!と元気よく集まって来るこどもたち。

どうなることやら、と不安を抱きつつも、こどもたちの笑顔が大人の緊張を一瞬で解してくれたように思います。練習のときはガチガチで拙かったクリケットの説明も、本番では難なくこなしたり、普段はちょっと強面(こわもて)なのにこどもたちの前ではメルヘンな感じになってしまったり。そんな予期せぬ化学融合(?)をワークショップは引き起こしてくれるのですね。

ファシリテーターがこんなにも楽しく、難しく、奥が深いものだということを今回強く感じました。
こどもたちがなかなか出来ないことを、大人が教えてしまうのは簡単だけど、自分の力で解決した時の「できた!!」という笑顔は、何にも変えがたいものです。
もっとも、こどもたちの持つ発想力に圧倒されることの方が多かったかも知れません。大人が「これはやらないな」とか「これは使わないな」と思っているものを使い、いとも簡単に作品を作ってしまうこどもたち。視野を狭くしちゃ駄目なんだなぁ、とつくづく思いました。
こどもの目線に立つという経験は、普段の生活の中ではなかなか無いことだけど、こどもたちと一緒に経験してみると、本当に色々なものが見えてくるのですね。

CAMPのワークショップでもうひとつ印象に残ったこと。
十分な準備はこどもたち、そしてファシリテーターの心のゆとりに繋がるということ。素材の集め方や机の配置の仕方にまで気を配るということは、こどもたちのより良い活動に直結しているのですね。
今回の経験をもとに、これからも皆が笑顔になれるようなワークショップを運営していこうと心に誓ったのでした。

中澤 徹(なかざわ とおる)
スパイラル/株式会社ワコールアートセンター アートプロデュース担当
千葉県柏市の「柏の葉アーバンデザインセンター」でこども向けワークショッププログラムの運営を担当している。
今年4月に入社したばかりでワークショップ運営は若葉マーク。目下勉強中。

第45回目
(2007年07月17日更新)

田中 吾郎/株式会社CSKコミュニケーションズ

またここ沖縄にCAMPの季節がやってきます。

私の周囲でも、これで6回目となる今年8月の開催に向けて、準備が始動しつつあります。
:「今回も『クリケットワークショップ』で行こうぜ~」
:「それしかできないじゃん」
なんて軽口を叩きながら、日程調整、会場選定、募集要項、ファシリテーターアサインなどの企画がまた進んでいくのです。

今や私がやるのは、「そろそろやろうぜ!」という一言だけ。以前はだいぶ企画に立ち入って調整したものですが、今はほぼノータッチで進んでいきます。

ワークショップ当日は、緊張のファシリテーターたちも「スマイル&スマイル」。
ノリの悪い最近のガキんちょの鋭いツッコミには、顔をひきつらせながらも「ス、スマイル&スマイル・・・」。

自己紹介シートに「だるい」とか「親に言われて来た」とか書いていた、さっきのガキんちょたちも、感想シートには「来てよかった」「時間が足りなかった」「楽しかった」。

「ざまみろ。そんなにヒネてちゃ、ロクな大人にならねーぞ」。

主催サイドとしては、1日を経験したこどもたちはもちろん、ファシリテーターたちが変わっていく、そんなのがうれしい瞬間です。

やさしくなれることって、具体的には難しいことと思うんですが、ワークショップを終えると、昨日より少しだけやさしくなれるような気がします。

一日の最後にはみんな自然な「スマイル&スマイル」。
でも、次の日からフルパワーでサラリーマン始動なんですがね・・・

田中 吾郎(たなか ごろう)
株式会社CSKコミュニケーションズ 管理本部 本部長
転勤指令をきっかけに、京都の大川センターの近くの自宅を捨て、家族と沖縄に移住し現在に至る。
CSKグループの沖縄の顔として、CAMP活動にも取り組み、多忙な本業の合間を縫って半年に一度の着実なペースで定期開催を実現している。
本人はもう内地には帰るつもりはないとか、定年後は大川センターの桜守をするとか・・・

第44回目
(2007年06月11日更新)

元原 麻理/同志社女子大学 現代社会学部 現代こども学科

こんにちは!

私はいま大学で、クリケットワークショップを企画し、色々な場所で開催する“Playful Intelligence Project(プレイフル インテリジェンス プロジェクト)”というプロジェクトをしています。プロジェクトでのワークショップは、こどもたちを対象とすることが多いのですが、最近は、こどもたちのご両親やおじいちゃんおばあちゃんも巻き込み、家族で一緒に参加してもらうことにおもしろさを感じています。

プロジェクトを始めて、私は考えることが好きになりました。
2005年の春にプロジェクトがスタートし、最初の年は他の学生メンバーとワークショップについて考えて考えてたくさん話しました。

そもそもワークショップってなに?
どんな意味があるの?
クリケットのいいところってなんだろう?

考えて何度も話し合うことは、くたくたになりながらも楽しかったのです。考えることはプレッシャーではなく楽しいことなんだと、このプロジェクトとワークショップによって気がつくことができました。

現在はワークショップのときに心地よい安心感に包まれてさえいます。
それは一緒にワークショップを行なってきたメンバーとの関係ができてきたことも大きく、ワークショップが少しずつ自分たちのことばになってきたからであると思います。また、参加してくれる人に対して信頼感を持つようにもなりました。

心地よい空気感は、ワークショップに来る人みんながたくさんのことを持ち寄って集まるから、自然とできていくのだと思います。これまで出会った人も、学校で読んだ本も、お天気も、着ている服も、きょうの朝ごはんも、自分の周り、人の周りにあることがぜんぶワークショップに関係している気がしてきます。

そんな気がして、そうか、きっとぜんぶ関係あるんだ!と思いはじめてから私は、毎日の出来事もきらきらしたものに感じられるようになって、とにかくいつでも学ぼう、楽しもう、共感しようと、とても素直に思うようになりました。
ワークショップと、CAMPに出会えてうれしいです。

元原 麻理(もとはら まり)
同志社女子大学 現代社会学部 現代こども学科4年生。
2005年から同志社大学同志社女子大学の学生とCAMPの連携プロジェクト“Playful Intelligence Project(プレイフル インテリジェンス プロジェクト)”を行なっています。プロジェクトでは自分たちが企画したクリケットワークショップを学校やこども向け施設、地域のイベントなどで開催しています。

第43回目
(2007年05月07日更新)

山田 陽子/聖和大学情報メディア室

何が始まるんだろう、何が待ってるんだろう
ちょっとどきどき、ちょっと緊張
まっすぐなまぶしいほどの瞳!

2004年から聖和大学でCAMPクリケットワークショップが始まりました。
こどもたちを迎える度に、新鮮な空気を肌で感じます。

大川センターに初めて伺った時の驚きは今でも鮮明に覚えています。大きなガラス越しに広がる空、目にまぶしい緑の芝、高い天井、フラットな箱の中にある色とりどりの部材、メディア、本物の道具。そして夢に描いていた活動が本当に行われている!

小学生に戻れるならもう一度戻ってみたい。伸びやかで純粋に真剣に考え、こどものもつ計り知れない力・知恵でいろんなことに挑戦できたこども時代。そして、その良質なコンテンツと空間がここにある。

この空気感を大学で実現することはできないだろうか、学生と共に学び経験できる機会をもてないかしら、そんな思いが繋がったことはこの上ない喜びです。
ファシリテーターワークショップに参加し、嬉しくも大きな課題が与えられたように感じました。

ひとつひとつの活動が、競争ではなく、柔軟で目に見えない力を引き出し、迎える側も同じく学びの機会であることに、ワークショップの魅力を感じます。

想像からの実現には、エネルギーがいると思っています。おとなになっても同じ。成功だけでなく失敗することも大きな力。うまくいかないことの悔しさ、諦め・・・。その中でぐっと辛抱して何かを生み出す力、いい辛い時間を経ての次の一歩。短時間でこれだけのことを経験するということは大変貴重な営みではないでしょうか。

一人だけではないこと、隣で悩んでる仲間にそっと覗き込む姿があること、いつの間にかできあがる友達の輪。そして、ファシリテーターの力!

学びの原点がCAMPにはあるような気がします。

今年も5月、緑豊かなキャンパスに、こどもたちとお父さんお母さんたちが集まります。

山田 陽子(やまだ ようこ)
関西学院大学社会学部卒。
山一證券を経て聖和大学情報メディア室担当、情報メディアエンジニア。
CAMPクリケットワークショップは、2004年から聖和大学におけるオープン
セミナーの活動として始まりました。

第42回目
(2007年04月06日更新)

北川 美宏/株式会社CSKホールディングス 社会貢献推進室 大川センター長

この4月、CAMPは活動を始めてから丸6年となります。

ハイハイからヨチヨチ歩き、時に千鳥足で行く方に迷うことも多かった6年間でしたが、ここまで歩んでこられたのもご支援ご協力いただいた皆さまと熱く心優しくそして愉快な仲間たち、そしてこのメルマガ『CAMPニュース!』ご愛読の皆さまのお陰と感謝しています。本当に、ありがとうございます!

けいはんな学研都市の一角、京都・大阪・奈良の府県境に生まれたCAMPが今では北海道から沖縄まで一緒にワークショップに取り組んでくださる方々に恵まれて、日本中のこどもたちにCAMPワークショップを体験してもらえるまでになりました。CAMPワークショップとファシリテーションをぎっしり詰めこんだ『CAMPACO(キャンパコ)』も日本中へ出かけていっては、こどもたちの思い出を充填して戻ってきます。

CAMPACOは、”CAMP@CO-OPERATION”。

「こどもたちに楽しくて面白いワークショップを体験させたい」、その想いを共有する仲間と一緒に、もっと多くの場所で、もっともっとたくさんのこどもたちへワークショップを提供していければと思います。どうぞこれからも、ご支援ご協力、叱咤激励を賜りますよう心からお願い申し上げます。

さて、このメルマガが配信される日の週末には、香港から30人のこどもたちが京都の大川センターを訪れて、日本の小学生30人と一緒にワークショップを体験します。きっと、日・英・中国語とボディランゲージと笑顔が飛び交う、とっても賑やかな一日になることと楽しみにしています。

少しずつ、ワークショップの輪が全国へ、そして国境を越えてアジアへ世界へ、広がっていくことを夢見ている春の宵です。

--- この場を借りて、ちょっとまじめに宣伝。

いろいろなワークショップの素晴らしいアイデアやコンテンツが、適切に知財として守られながら、広く活用されていくにはどのようなことに気をつけるといいのか?CAMPも参加している『ワークショップ知財研究会』が一年間に渡って考え、議論を重ねてきた内容を1冊にまとめた本が出版されました。

http://www.musee-um.co.jp/shinkan.html (出版:アム・プロモーション)

※アマゾン(http://www.amazon.co.jp/)でも取り扱っています。

オリジナリティのあるアイデアが尊重されながら、さらに多くの人の頭と手でもっと面白くて楽しいワークショップに育っていく。そういうことがごくごく普通に行われるようになればと考えています。研究会の活動はこれからも続いていきます。皆さんのご意見やご感想をお寄せいただけましたら幸いです。

ワークショップ知財研究会ホームページ⇒ http://www.wschizai.jp/

株式会社CSKホールディングス 社会貢献推進室 大川センター長
研究技術職として出向したCSK総合研究所、国際電気通信基礎技術研究所で職歴を重ねた後、人生も仕事も180度転回して2001年より現職。今は、CAMP一色な毎日。

第41回目
(2007年03月05日更新)

矢島 麻里実/株式会社サニーサイドアップ

「なんでワークショップ? なんでCAMP?」

CAMPのワークショップを見ていると、こどもたちの作品や何気ないつぶやきに「こどもって、すごいっ」といちいち感動したり、一方ではなかなか思い通りに自分の「手」を使いこなせない姿に、口を出したくて出したくて、むやみに歩き回る自分自身の単純さとお節介さに恥じ入ったり。

お仕事で「ワークショップのお知らせ」(出席命令)がくると、「新しいこと」を知ったり体験することができるワクワクと、すばらしくクリエイティブな事を成し遂げなければならないようなプレッシャーとが重なって、妙なハイテンションで臨み、一人浮いてしまったり。

見るにしても、参加するにしても、毎度「ワークショップ」は、自分自身の様々な面を思い知らされる機会です。

「ワークショップって、結局何なの?」と考えていたら、世の中すべてが「ワークショップ」に思えてきました。ワークショップを共同作業ととらえるのなら、仕事だって結局は「ワークショップ」だろうし。ひろーい意味で考えたら、人が生活していくうえで、「ワークショップ」でないものなんて、ないような。

うーん。そうすると、「ワークショップ」って、「ワークショップ」ということを、無意識に意識することが大切なのかなあ。
人間、死ぬときは一人って言うし、確かに自分自身で解決しなければならない事もあるけれど、一人じゃ出来ないことの方が多いし。
そうそう、そんな事言ったら、私の「人生」だって、ワークショップ?・・・
私が「私の人生」をおくるために、いろんな人がいろいろ考えてくれているしなぁ。じゃ、私の「人生」って、周りの人の「作品」でもあるってこと? えー。(・_・)。

・・・話を戻すと、
ワークショップは自分の中で、どういうものなのか、ってことでした。
で、結局言いたかったことは、「誰かと誰かが、伝えて、伝わって、形になる」という過程で生まれた、目には見えない何かには「ハッピー」な気配があって。
とくに、こどもたちのワークショップには、「前向き」で「楽しい」エネルギーを沢山感じるのです。

だから、私としてはCAMPのようなこどもたちのワークショップがもっともっと広まって、ハッピーなエネルギーを世の中に放出してくれたら、と、そして、そのお手伝いを間接的にも出来たらと、思うのです。

そしたら、このヨコシマな妄想癖の独身女でも、ハッピーになれるにちがいなく。
・・・だから、CAMP !なのです。きっと(えへっ)

矢島麻里実(やじままりみ)
株式会社サニーサイドアップ PR本部PR1部勤務
大学時代にはシュタイナー教育と学校建築をテーマに研究(?)していました。卒業後はバブルのおかげで「模型作るのが好きだから」という志望動機でも建設会社に就職させていただき(ちなみに模型は模型屋さんが作るのだそうです)その後、企画制作会社、小手(⇔大手)広告代理店を経て、現在サニーサイドアップにてCAMPのPRをお手伝いさせていただいています。

第40回目
(2007年02月06日更新)

関口 泉/株式会社CSKホールディングス 社会貢献推進室 大川センター 

日本中のワークショップに関心のある人たちを繋げたい。そしてそんな人々が集える「場所」を作りたい。それをソーシャルネットワーキングサービスで実現したい。関口、やってみないか。

上司からこんな大役を任されたのが2006年6月のこと。

ゼロからのスタート。配属されて間もないこともあって最初は本当に分からないことばかり。 でもその思いに応えるべく、6ヶ月間奮闘しました。そして色々なトラブルを乗り越えて、2007年1月15日に無事にサイトが立ち上がりました。サイトの名前は「ちゃぷら」。今日もこども向けのワークショップを実践している人達がぞくぞくとサイトに集まってきています。是非CAMPの連携先の人たちにも率先して参加していただきたいと思っています。

「ちゃぷら」のプロジェクト担当者として夢があります。この「ちゃぷら」というコミュニティの中で生まれた「つながり」が新たな「つながり」を呼び、さらに大きなコミュニティへと発展し、こどもワークショップがもっと普及発展していく夢。どこまで叶うでしょうか。変わりゆく世界の中で、ほんの少しでもその役割を果たせればと願っています。

まだほんのスタート地点です。
そして今日も私は「ちゃぷらの管理人」として奮闘しています。

関口 泉(せきぐち いづみ)
株式会社CSKホールディングス 社会貢献推進室 大川センター 勤務。2002年度株式会社CSK(当時)入社。製薬業界、教育業界を専門として4年間営業として働いた後2006年5月より現職。「ちゃぷら」のプロジェクトを担当し、2007年1月にサイトを立ち上げる。現在「ちゃぷらの管理人」として奮闘中。。

●ちゃぷらとは(http://www.chapla.jp)
こども向けワークショップに関する参加型コミュニティサイト(SNS)。
全国に点在する、ワークショップに関係・関心のある人々をつなぎ、こども向けワークショップの健全な発展に寄与することを目指しています。

●ちゃぷらに参加するには
皆様に安心してお楽しみいただける健全なコミュニティサイトとして運営していきたいという考えから、完全招待制を採用しています。
新規登録には、ちゃぷら登録ユーザーからの招待が必要となりますので、参加希望の方は、お知り合いのCAMP関係者までご連絡下さい。

第39回目
(2007年01月05日更新)

唐木美鈴/関東学園大学

2004年より、関東学園大学(群馬県太田市)にて、近隣地区の小学生を対象としたCAMPクリケットワークショップを開催しています。

クリケットワークショップという面白いイベントがあるらしいと聞きつけ、それならば学生たちと一緒にやってみようと、有志学生によるプロジェクトを立ち上げたのは良いものの、私自身も、学生たちも、「クリケットって何?」「ワークショップってどんなことをするの?」という状態でした。以降、学生と共に、ワークショップを見学させていただいたり、時には「助っ人」ファシリテーターとしてワークショップに参加させていただいたりと、CAMPの皆さんに支援をしていただきながら準備を進め、2004年12月に、念願の第1回ワークショップを開催することができました。それから現在まで、学生がファシリテーターとなり、計4回のワークショップを開催しています。

本学は、経済学部と法学部から成る社会科学系の大学です。教育学部や保育学科があるわけではなく、プロジェクトに関わった学生の多くは、こどもと接した経験がほとんどありませんでした。

その学生たちが、ワークショップを開催する上で最も難しさを感じたのは、自分たちが口や手を出し過ぎず、いかにこどもたちに自由に作品を制作してもらうか、ということでした。ワークショップ終了後の反省会では、そのことが毎回話題に上りますが、「どうすれば上手くいくのか?」、その答えは今も見つかっていません。

ただ、その問いを持ち続けることで、学生たちは一回りも二回りも成長しました。悩みながらも一生懸命にこどもたちに声をかけたり、助け合って一つの作品を作ったり。それまでに見たことのない学生の姿は、私にとって新鮮な驚きであり、喜びでした。これからも、きっと答えなんて見つからないのかもしれません。でも、学生と一緒に探し続けていきたいと思っています。

唐木美鈴(からきみすず)
関東学園大学職員。教務課にて、本大学独自の教育プログラムである「コンピテンシー育成プログラム」の推進・管理業務を担当している。CAMPクリケットワークショップ開催プロジェクトは、学生のコンピテンシーを育成する活動の一つとして始めたもの。

2006年

2005年

2004年

2003年

boy ファシリテーターリレーコラム girl

CAMPで活動するファシリテーターが、ワークショップへの想いを語ります。

2020年

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第81回目
(2010年11月26日更新)

くまがい まりな

初めてのCAMP。

こどもたちの反応はどうかな?
楽しんでもらえるかな?

当日まで不安でいっぱいだった。

でもそんな不安を吹き飛ばしてくる笑顔がそこにはあった。

一生懸命周りが見えないくらいものづくりに励む子。

自分の作品を得意気に見せてくれる子。

控えめだけどとても目立つ作品をつくっている子。

十人十色とはこのことを言うのだろう。
大人になるとなかなか個性が発揮できる場所は少なくなってくるのだとそのとき改めて感じた。

たくさんの個性がぶつかり合い、さらに新しいアイディアが生まれる。
見ていて飽きることがない。

「もう終わり?」「もっとやりたかった!」
「またやりたい!」「こんな仕事につきたい!」

今度どこかでまた逢うことができるかな?
もう一生逢うことはないかもしれない。

CAMPはそんな一期一会の出逢いの場でもある。

いずれにしても、これからのこどもたちの成長が楽しみだ。
その個性を忘れることなく、“おとな”になって欲しい。

第80回目
(2010年09月09日更新)

さわだ りみ

CAMP萌えポイント

・「プール、6級から4級に上がったんだよ!」と唐突に自慢された瞬間

・一緒に参加した親御さんに「負けるもんか」とつぶやいた瞬間

・「ボクわかるよ!」と言って、知識を総動員して説明をしてくれた瞬間

・どうしても部品がくっつかなくて、相談にきた瞬間

・相談に答えた後、「ありがとう」と走り出すタイミングが同じ瞬間

・お母さんに一生懸命作品を説明している瞬間

・お父さんが熱心に発表の様子を写真に撮っている瞬間

・手を挙げてから質問を考えている瞬間

・難しい質問にすらすらと回答する瞬間

・さっきまで威勢がよかったのに発表になった途端に声が小さくなる瞬間

・黙々と手を動かしていたのにまるでアナウンサーのように発表を始めた瞬間

・ただのペンギンではなく、温暖化をテーマにしていたことが分かった瞬間

・なかなか自分の意見を言えなかった子の感想を読んだ瞬間

・感想の画用紙にCAMPのロゴを細かく書いているのを見つけた瞬間

・また、会えた瞬間

第79回目
(2010年08月19日更新)

あしだ はじめ

「40年近く前の事です。京都府南部のとある町に住んでいた僕は絵を描くことや、工作や粘土の好きなこどもでした。そういう僕を見て両親は近くに住む絵の先生と書道の先生のもとに通わせてくれました。

先生方は僕たちに色々なことを体験させてくださいました。

絵の先生の専門はモザイク壁画でしたが、絵のことを始め、昔ながらの工作や写生がてらに野遊び、落語や音楽を聞いて絵を描く時もありました。

書道の先生は字を書く練習以外に、近所の碑の拓本(たくほん・墨と紙で石の表面の文字を写しとること)や篆刻(てんこく・石を彫ってはんこをつくること)などをさせてもらいました。

見て、感じる。そして考えて、手を動かして、何かを発見する。今から思うと、まさしくワークショップでした。

それから時が過ぎた今、僕は工場で働く機械の設計や中学校の技術科の教材をつくる事を仕事にしています。そういう日々の中で、自分がこどもだった頃のどきどきわくわくした気持ちを今のこどもたちに感じてもらえることができないかと思っていたところ、CAMPの事を知り、昨年からお手伝いさせてもらっています。

ワークショップにはたくさんのこどもたちが来てくれます。こどもたちがCAMPで過ごした事をずっと覚えてくれていたり、ここでの体験が将来何かの役に立ったりすれば本当に嬉しいことです。

第78回目
(2010年06月01日更新)

いけだ なみこ

ワークショップでは、“その日、一緒にいるからできたこと”
を大切にしたい。

思ったことを言って、
受け入れてもらえることばっかりではないけど。

「ここは自分が考えた!おすすめ!」
そんなポイントが、それぞれうまれる。
グループのメンバーも
「ここは○○くんが考えてん」
「○○ちゃんのアイディア」
とか、説明してくれる。
しかも、とっても自慢げに。

山あり谷ありの4時間のワークショップを終えて、
帰りに手をつないでいる2人。

「また来るねー」
「あれ?2人一緒に来てたっけ?」
「来てないよ」
「そうか」

お母さん同士もちょっと顔を見合わせて、嬉しそうにしています。

ファシリテーターは、その姿を見てにんまり。

その日一緒にいるからできたワークショップ。
一緒に時間を過ごした仲間にいつもいつも感謝です。

第77回目
(2010年03月08日更新)

ますだ たみ

手をつかって作品をつくることは
人と人をつなぐのだな、と
いつもワークショップの時に感じます。

初めて出会ったこどもたちが作品を制作する過程で
言葉を交わし、手を動かし、
素材の組み合わせによって
目に見えるかたちができあがっていくことが助けになり
コミュニケーションが深まっていくのがわかります。

制作時間がスタートすると、みんなの様子はさまざま。

お気に入りの素材をかき集めてくる。
プログラム作りに没頭する。
指示をする女の子とそのとおりに働く健気な男の子。
笑いっぱなしの男の子グループ。
おだやかな空気の女の子グループ。
シャイなこども同士のグループ。

「あと◯分だよ~」
無情に残りの制作時間をつげるチーフの声に
慌ただしく作業はクライマックスを迎え。。。

自信作もあれば、未完成作品もあり、失敗作もある。
おとながこどもを評価することのないCAMPワークショップの世界では、
こどもたちは自信をもって、
「ぼくたちはこんなのつくりました」と言える。

ゴールは、
作品の出来栄えじゃない。

今日のワークショップ、
みんなが満足のいく時間がすごせたかな?がすべてなんだ。

第76回目
(2010年02月05日更新)

こうむら つよし

こどもたちは、パワーで満ちあふれている。
こどもたちの表情、こどもたちの声、こどもたちの心。

それに向き合い、応える姿勢でいることは大変なこと。
でも、終わった後はすがすがしい気分。

そして、何だか喜ばしい気持ちに。

ワークショップに参加するとそう思う。

ひとりひとりの性格もさまざま。
そこには自分たちの世界観があり、それが作品として発信される。

「見る」「聞く」「仲間と話す」といったことを素直に受け止める力。
その素直な感性が、先入観や決めつけもなく、ダイレクトに、そして
すごいスピードで何かを吸収しているのだろう。

それを見ていると、自分は何かを感じることを狭めていないかと
考えさせられたりもする。

その感性をこどもたちに存分に発揮してもらい、
「何を作るか考えることが楽しい」
「作ることが面白い」
「発表でみんなに興味を持ってもらえる嬉しい」
といった感情をこどもたちと共有させてもらえることが、
ワークショップでの喜びなのかもしれない。

第75回目
(2010年01月06日更新)

ろくた まさや

「こどもたちの笑顔は、この星の未来だ」
(日清食品 キャッチコピーより)

こどもたちは本当に素直です。
素直な感情をそのまま表現します。

豊かすぎる感情に、困ることも多々あります。
どうしてよいかわからないことがあることも事実です。

こどもたちは、ものづくりの難しさから、
悩み込みつらそうな表情を見せることがあります。
グループワークで仲間とうまくいかず、泣き出すときもあります。

CAMPも楽しいことばかりではありません。

しかし、そのつらいことを乗り越えたとき、
最後に作品ができたとき、会場をでていくとき、
こどもたちは本当に、最高の笑顔を見せてくれます。

この、最高の笑顔が見たくて、私はまた、CAMPに行ってしまいます。

私は、ボランティアに行っているのではありません。
こどもたちと一緒に笑い、楽しみ、悩み、考え、何かをつくる。
そんな、笑顔でいられるひとときを過ごしに行っています。

こどもたちの最高の笑顔を見たとき、
私はきっと、こどもたちに負けないくらいの最高の笑顔をしているはずです。

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