メッセージ to CAMP for CAMP from CAMP
CAMPの活動に協力してくださる方や、スタッフ・関係者からのメッセージを紹介します。
2019年
2018年
第129回目
(2018年12月11日更新)
泉山 清佳/小学校兄妹の母親
CAMPとの出会いは長男が低学年だった頃、こどもの可能性を考えて習い事探しをしていた時でした。家から近くて、しかも無料で、内容もおもしろそう。ということで申し込んでみたのがキッカケです。
学校の授業では全く手を挙げない息子。初めて会う子たちと話し合いとかできるんだろうか?と、途中で帰ることも考えながらの参加でした。しかし、会場について親から離れ名札を書いた瞬間から見学席にいる私の方は1回も見ることなく…夢中になって同じチームになった子たちと話し合い、作品をつくり、発表の練習をしていました。
学校ではこどもたちそれぞれの主体性に任せた授業は難しいので、こどもたち自身に任せて見守るスタンスのCAMPのワークショップはとてもいい経験になりました!上の子も下の子も、どのワークショップでも「また行きたい!次はいつ?!」と聞いてきます。
息子が何回か参加させていただいてから大人向けのファシリテーター研修があることを知り受講し、ファシリテーターとして参加もしています。今では下の子と私でどっちが参加するか取り合いです。
こどもたちの千差万別ぶりには毎回驚き、リピーターの子たちの成長には思わず涙したことも。自分のこどもが参加する会にはファシリテーターで入らないようにしていますが、きっと我が子たちも毎回何かを学び成長しているのだと思います。そしてCAMPは親子で成長できる場なのだなと思います。
これからもよろしくお願い致します。
小学校兄妹の母親
第128回目
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佐藤 美里/オリックス株式会社
昨年からオリックスグループ×SCSKとのコラボイベントに携わっており、オリックスバファローズの応援グッズをつくろうというワークショップに参加していて毎回驚かされるのは、こどもたちの自由な発想力です。
制作のルールは一つだけ、バッファロー(水牛)にちなみ、角を必ずつけましょうということでした。
応援グローブやメガホン帽等、個性的な作品がたくさんありましたが、とりわけ目を引く作品が、緑の綿でぐるぐる巻きにした複数の紙コップを画用紙の上に固定し、その上にモールの角をつけたヘルメットを置いて、まるで海に浮かぶ島を表現したかのような作品でした。正直「応援グッズ」として身に付けることは難しいかもしれませんが、その子は「角をつける」というルールをクリアしています。
作品発表の時にも、元気よく一押しポイントを紹介していたのが印象的でした。
CAMPのワークショップでこどもたちの発想力に驚かされ、既成概念を取り払う作品の数々は私にとって非常に勉強になりました。
大人は社会的な枠組や固定概念に縛られて、自然と考える範囲を狭めてしまっているのかもしれません。もし、物事に詰まってしまい、何か新しい発想が出てこないかと思案している方も、そんな時はこどもたちから意見を聞いてみるのもいいかもしれません。
オリックス株式会社 事業法人営業第二部
2012年入社。さいたま支店を経て、現部署に異動。入社以来営業一筋。
主に上場企業対し、オリックスのソリューションを提案。
試行錯誤しながらも、日々奮闘中。
第127回目
(2018年08月08日更新)
山内 祐平/東京大学大学院情報学環教授
2020年度からの学習指導要領の改訂で、小学校でプログラミングの授業が必修になるのを、ニュースで聞かれた保護者の方もいらっしゃるのではないかと思います。
必修化という言葉から新しい教科になると誤解しやすいのですが、実際には、今まである算数や理科、総合的学習の時間などの中で、必要に応じてプログラミング的活動がとりいれられるという話です。
また、プログラミングそのものよりも、論理的な手続きを組み合わせて問題を解決するための思考力が重視されており、テストで評価されることもありません。とはいえ、先生も今まで教えていなかったことですので、全ての学校で十分な授業を期待できるようになるまでには時間がかかると思います。
10年間共同研究でCAMPのプログラムと関わってきましたが、中でもクリケットワークショップやナリグラムワークショップはプログラミング教育の観点からしてもよく練られています。何回かワークショップへ参加するだけでも相当の効果が期待できると思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。
1967年愛媛県生まれ、大阪大学大学院博士後期課程中退。
大阪大学助手、茨木大学助教授を経て、現在、東京大学大学院情報学環教授。
専門は教育工学・学習環境デザイン論。
第126回目
(2018年06月12日更新)
間瀬 美沙/株式会社トータルメディア開発研究所
「楽しかったけど、疲れた」。ワークショップが終了した後に1人のこどもが言った言葉でした。私がCAMPワークショップに出会ったのは約1年前の春のファシリテーター研修です。研修では参加者としてワークショップの体験もしましたが、空き時間にはこどもたちが実際にワークショップをやっている様子を見学することができました。 体験をしてみると、ワークショップは大人でもこんなに楽しめるものなのかと驚いたのと同時に、私がこんなに楽しめるのに、その子は何に疲れたのかと、意味を理解することができず、自分達が開催する際はどのようになるのだろうかと不安になりました。 そして昨年12月、ワクワクと不安を抱えながら当館(福島市子どもの夢を育む施設「こむこむ」)でクリケットワークショップを実施しました。今回の作品のテーマは『こむこむ星からやってきた生き物』。結果は不安などまったく感じる必要のない素敵なワークショップとなりました。あるグループは最初、それぞれにつくりたいものがあり意見がまとまらない状況でした。ここからどうなるのかなと様子をうかがっていると、個人個人で生き物をつくった後に一緒にストーリーを考えて、1つの作品としてつくりあげていったのです。改めて、こどもたちの創造力に驚かされました。 たった4時間のワークショップでしたが、こどもたちは限られた材料の中で作品をつくり上げ、同時に他者とのコミュニケーションの難しさを学びながら、様々な場面で驚くほどの成長を見せてくれました。そんなこどもたちだからこそ、「楽しかったけど、疲れた」のだなと思い、こどもたちが成長する瞬間に立ち会えたことを嬉しく感じました。
株式会社トータルメディア開発研究所
福島市子どもの夢を育む施設「こむこむ」で、ワークショップの企画・運営を
担当
https://www.city.fukushima.fukushima.jp/comcom/
第125回目
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岡 恭彦/SCSK株式会社 上席執行役員
日頃より当社SCSKグループの社会貢献活動「CAMP」にご支援、ご協力頂きありがとうございます。
CAMPもこの4月で18年目を迎えますが、活動をはじめた頃にご参加いただいたお子様は成人され、社会人としてご活躍されていることを思うと感慨深いものがあります。
昨年度も東日本大震災や熊本地震の復興イベントをはじめ、国内グループ会社の各拠点での開催、学校や企業との共催など幅広い活動の場を頂き感謝しております。
さて、この17年間を振り返ると、ワークショップの開発や研究を行いながら、ワークショップの輪を広げるために活動し続け、開催回数は1千回を超え、ご参加いただいた方の延べ人数は2万人を超えるまでの実績を残してきました。
この財産と歴史を無駄にせず、CAMPはこれからも新たな視点、新たな取り組みを模索し続けたいと思います。
そしてSCSKの経営理念である、「夢ある未来を、共に創る」とあるように、“こどもたちと共に、社会と共に、夢ある未来を創っていく”こと、さらにこの想いを次の世代へ受け継いでいけるように、“未来を切り拓いていく力”となりたいと願っています。
SCSK株式会社 上席執行役員 法務・総務・広報・CSRグループ長。
1987年 SCSK(旧CSK)入社 主に経理畑を歩み、2017年4月より現職。
第131回目
(2018年04月08日更新)
チェオン・ナターシャ、キム・ジンイル、清水 悠貴/学校法人ケイ・インターナショナルスクール東京
私たちは中学三年生の時にCAMPで二日間、職場体験をしました。
ワークショップに向けての準備やシミュレーションをする中、CAMPに興味を持ち始め、ファシリテーターとしてボランティア活動をするようになりました。
初めてファシリテーターとしてワークショップに参加した時、私たちは経験がほとんど無く、ファシリテーターとしてちゃんとできるかどうか不安でした。
でも、経験豊富なファシリテーターたちからサポートを受け、こどもと接する姿を見習ってだんだんと慣れていきました。
毎回こどもたちの想像力と楽しく課題に取り掛かる姿に惹かれ、それぞれのアイディアを主張しながらも取りまとめて作品ができ上がる過程を見て感動します。私たちも同じように学校でプロジェクトをすることがあるので、こどもたちを見て頑張ろうと思います。
このように思考力とチームワークを身につけられるCAMPは、特に変化していく社会で、リーダー、イノベーター、よりよい人になるためのスキルを発達させてくれる最適の機会を提供してくれていると信じています。
学校法人ケイ・インターナショナルスクール東京 高校三年生(2019年4月現在)。
中学3年生の時から、関東でCAMPのサポートとして活躍。
第124回目
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中山 美保/小・中学生兄弟の母親
一人遊びが好きで、放課後に友達と誘い合うことが少なかった長男。低学年の時に学校でもらってきたクリケットワークショップのチラシを見て、コンピューターなら楽しめるかな、と軽い気持ちで申し込んだのが始まりでした。ところがワークショップ当日に行ってみると、テーマに沿ってチームで作品をつくり、発表までするという趣旨。最後まで自己主張もせずに終わるのでは?と、親の方がハラハラドキドキ。そんな不安をよそにワークショップを終えてみると、スタッフさんから「話を聞くことも意見することもできていましたよ」と、そこには知らない長男の姿がありました。
以来、様々なワークショップに参加させていただき、今では「ナリグラム」がお気に入り。初回から、少しずつ進化していくプログラムに「今日は何ができるようになっているかな」と期待しながら楽しんでいました。
もちろん、ワークショップの内容も大切ですが、親として一貫して期待しているのは、その場で出会った友達とどうやりとりし、ものをつくり上げ、発表することができるか。
長男は毎回知らない個性と出会いながら、自分をどう表現するかを学んだようです。今はもう中学生になりなかなか時間が合わなくなってしまいましたが、最近は次男がお世話になっています。
何を見つけ、何を感じてくれるかな。これからもよろしくお願いいたします。
小・中学生兄弟の母親
第130回目
(2018年02月08日更新)
謝花 真紀/SCSKサービスウェア株式会社沖縄センター
CAMPワークショップのファシリテーター歴、十数年です。そして、親の立場でもあります。 ファシリテーターの経験を通して、自分の子育てにも役立つと思う事が多々あります。ワークショップでは、こどもたちは軌道に乗ってしまうと、大人たちが何もしなくても、目指す何かを見つけたのかどんどん自分たちで進んで行きます。 CAMPワークショップは、こどもたちが考え、相談し、作品をつくり上げていく行程で軌道に乗りやすい、夢中になれる要素がたくさんあるプログラムとなっていて、そして、それにスパイスを加えるのが、その時参加したファシリテーターの役割となります。 観察し、連携し、どのように声を掛けるのか、見守るのか・・・。子育ても同じで、やはり親が観察して、どのように仕掛けて、やる気を出させられるのかこどもの資質や環境もありますが、当然親の役割は大きいです。とはいえ、私が、常時子育ての事を考えているかと言えば、恥ずかしながら、胸を張ってそうとは言えません。ですがファシリテーターをすると、ふと、我に返り考えることがあります。 わが子を軌道に乗せるまで、どのように声を掛けて見守るか、これからもまた考えたいと思います。わが子はいったいどこに向かうのか?小さな目標を、次々と見つけて、たまに壁にぶつかりながら、楽しく進んでもらいたいと思っています。
SCSKサービスウェア株式会社沖縄センター総務。
東京都出身。1987年キリンビール株式会社に入社。グループ会社取りまとめ関連部署、専務秘書、社長秘書に従事。結婚、退職を経て、1999年沖縄へ。
2000年SCSKサービスウェア株式会社(旧CSKコミュニケーションズ)に入社。オペレーター、トレーナーを経験し、2006年総務に配属。現在に至る。
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ファシリテーターリレーコラム
CAMPで活動するファシリテーターが、ワークショップへの想いを語ります。
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第50回目
(2007年12月06日更新)
やまざき さほこ
12月になりました。
12月といえば、クリスマス、冬休み、お正月!
こどもの頃、この季節は、ワクワク感やドキドキ感にあわせてちょっと憂鬱な気分がありました。
お休み前の通信簿です。
怒られてばかりいたので、いつもかなりの覚悟で親に見せていたのを思い出します。
4年生か5年生のとき、また叱られちゃうと思いながら親に見せると、親から「XXはいつもどおりでいいね!次は、○○をがんばろうね!」と言われました。
いつもと違う反応に思わず「今日は怒らないの?」と聞くと、「これは、終わったことだから、今度がんばればいいの。」と言われました。
この季節、一年の締めくくりです。ワークショップでいうと発表の準備から、発表、リフレクション!1年間あったことを振りかえり、よかったことはよりよく、できなかったことはできるように、来年に活かしたいと思います。
第49回目
(2007年11月08日更新)
せきぐち いづみ
ちょっとがまん
初対面で話ができないこども達を見かけたとき。
アイディア作りに悩んでいるこどもの前を通りかかったとき。
作品をどう組み立てようか悩んでるこどもと接するとき。
「2人は何つくるか相談できた?」
「そろそろアイディア決まった?」
「どう? うまく作れてる?」
そんな言葉をかけてしまいたくなる自分がいます。
でも最近はがんばってちょっとがまん。
作品をくっつけようとしてがんばっているこどもを見ても、
ちょっとがまん。
素材の山を目の前にして立ち尽くしているこどもを見ても、
ちょとがまん。
声をかけずにいると。。。
その子達は周りを見渡してきちんと自分なりの解決策を見つけました。
「ちょっとがまん」することで、
もっと面白いこどもの表情を見れたりすることがあります。
「ちょっとがまん」することで、
とってもユニークなこどもの工夫が見れることがあります。
やたらと話しかけなくてもできるファシリテータションってあるのですね。
「なんとなくそばにいる」
「必要なときにそこにいる」
そんなファシリテータになれればいいなぁと最近思うようになりました。
せきぐち いづみ (ばとんは やまざき さほこさんへ)
第48回目
(2007年10月09日更新)
あいかわ まさみ
「子育て」と「ワークショップでのファシリテーション」
先日、来春高校を卒業する(予定)の娘に誉められた。曰く「友達の親は友達の行動にあれやこれやと口を出すが、親父(オヤジ)は口出しはおろか『答え』すら教えてくれなかった。しんどい思いを何度もしたが、自分で考える癖がつき、自分の事は自分で決められるようになった。感謝し尊敬する。」と。
照れくさい。
我が家は、父一人娘一人の「父子家庭」である。彼女と親(つまり小生)の会話時間は、おそらく平均な家庭の半分以下である。しかし、小生は時間が無かったから「口出しはおろか『答え』すら教えなかった。」わけではない。
一般的に親はこどもより長生きできない。小生と娘も例外ではない。ならば彼女には、親から『答え』をもらう習慣より、自分で『答え』を見つけ出す習慣を身につけさせたい。
この(ささやかな)信念に基づいて、小生はこれまで彼女と接してきた。
時に小生の理解を超えた行動を彼女はする。小生が立腹することや困惑することも、しばしば言い放つ。しかし小生は、そういった部分も込みで、彼女が努力して自分で見つけ出した『答え』を尊重し、これからも親としての責任を持って見守っていくつもりである。
あれれ?「自分で見つける」?「尊重」?「見守る」?
なーんだ「子育て」って「ワークショップでのファシリテーション」そのものじゃん。
いやいや、「ワークショップでのファシリテーション」が「子育て」そのものなのかも。
あいかわ まさみ (バトンは せきぐち いづみさん へ)
第47回目
(2007年09月07日更新)
もり ひでき
ワークショップとファシリテーションを日々の生活へ。
ワークショップやそこに登場するファシリテーターは、何だか非日常的な存在。
非日常だからいいのかもしれないけど、せっかくなので、日常にも取り入れてみたい。最近そんなことばかり考えています。
ワークショップとファシリーテーションのある生活。
日々の生活のなかに。
仕事にも、仕事以外の生活にも。
もちろん家庭や地域でも。
例えば、たまたま出くわした近所のこどもたちと。
たまたまそこにあった素材で。葉っぱや虫、空き缶やゴミでも。
3分で。いや1分でも30秒でもいいかもしれません。
別に、何もつくらなくてもいいのかもしれません。
こんなこというと、ワークショップでもファシリテーションでも、何でもなくなってしまうかもしれませんが。
ちょっとした時に、その場でできること。
そんなことを思っているのですが、目下、一番難しいのは家庭のなか。
親子でできたらと思うのですが。。。
まだまだ試行錯誤と挑戦の日々が続きそうです。
第46回目
(2007年08月06日更新)
いしかわ たかこ
言葉にできないもの
私はここ数年、CAMPスタッフとしてファシリテーターをする傍ら、言葉で表現することがもうひとつの仕事でした。
でも不思議なことに、言葉で伝えようとすればするほど、言葉以外の存在が大きく見えるようになってきました。
例えばファシリテーター研修をするとき、私たちは必ず2人以上で行うことにしています。
それは説明する内容以上に、その場にCAMPのエネルギーを満たしたいから。
ファシリテーター同士はいつも交感しあっています。
見えないけど、聞こえないけど、確実に存在しているエネルギーの流れ。
それをその場にいる人たちにも、受信して交感してもらいたい。
おそらくそうやって受信したものは、私たちが言葉や映像で説明することよりも多くのことを、そして伝えたいことの真ん中に近いような気がします。
そしてそして、それはたくさんの時間が経過しても、たとえ遠く離れても、消えることなく心に残っていくものではないかと思っています。
私が初めて大川センターを訪れた時に受信して心を満たしたエネルギは、今もしっかりと私の中に残っていますから。
いしかわたかこ (バトンは もりひできさん へ)
第45回目
(2007年07月17日更新)
ふるや かずひろ
2007年5月。
東京・秋葉原のCAMPワークショップで出会ったもの。
1.開場してから最後まで、ひたすら元気一杯にしゃべる子。
2.自己紹介の時にはモジモジしていたけど、パートナーと笑顔で作品作りし
ていた子。
3.最初はパートナーと話せてなかったけど、帰り際には連絡先交換をするく
らい仲良くなっていた子。
4.斬新なアイデアがつまった作品。
5.なんともいえない奇抜な色使いの作品。
6.こども達の作品を、真剣に見つめるご家族の方。
7.ファシリテーションに情熱を持って取り組むCAMPスタッフ。
8.CAMP以外のワークショップにも参加する、百戦錬磨のボランティア
スタッフの方。
9.ワークショップが終わった後でも、今日のファシリテーションについて
考えていた、感性鋭い大学生ボランティア。
10.CAMPに協力してくれている、産学連携研究機関の会場責任者。
大学生の頃の夢は、「未来のこどもの為に"優しいIT社会"をつくること」。
CAMPの活動に夢の可能性を感じ、CSKに入社しました。
そして、入社して1年。
今は、「あらゆる利用者に優しいシステム作り」を目指しています。
CAMPワークショップ参加は、夢への第一歩を刻んだ記念日。
もっと沢山のファシリテーターに、もっと沢山のこどもたちに、
もっと沢山のドキドキ・わくわくのドラマに、出会いたいです。
夢の更なる前進を目指して。
ふるやかずひろ (バトンは いしかわたかこ さんへ)
第44回目
(2007年06月11日更新)
ないき あさこ
小学校の教室の、後ろの壁の掲示物。
将来の夢はなんですか?
「野球選手」「お花屋さん」「パイロット」「お嫁さん」・・・・・
そんな中に、将来の夢は「ロボット博士」という言葉を見つけました。
じつは、この小学校ではCAMPとの共同研究でクリケットを使ったロボットの授業を行っているんです。
もしかして、授業で体験して楽しかったからなのかな?なんて考えるとちょっと嬉しくなります。
私の小学生のころの夢は「パン屋さん」だった気がします。ワークショップやファシリテーターなんて言葉はもちろん知ってるはずもなく、まさか自分が十数年後にこんな仕事をしているなんて想像もできませんでした。
そっか、将来の夢って、自分が知ってる世界からしか出てこないのか。
CAMPには、いろいろなテーマのワークショップがあります。写真や服、研究に発明などなど・・・。もしかすると、こどもたちの世界が少しだけ広がる瞬間に自分も居合わせているのかも。
そう思うと嬉しくてドキドキしちゃう反面、責任の重大さも感じます。
「楽しい!もっとやってみたい!」
の声が次のワークショップでもたくさん聞こえるといいな。
ないきあさこ (バトンは ふるやかずひろ さんへ)
第43回目
(2007年05月07日更新)
まつもと りょうこ
香港と日本のこどもたち合同のクリケットワークショップが行われました。
5日間のスタディツアーで日本に訪れていた香港のこどもたち、その5日間のコースの中で、日本のこども達と触れ合える機会はCAMPのワークショップだけ、と聞いていたので、その期待に応えようと大川センタースタッフ全員で準備をしました。
でも、言葉のつうじないこども達どうし、どんなふうに作品づくりを進めていくのかな?
当日までそんな不安を抱えていましたが、その不安はワークショップが始まるとすぐに消えていきました。こどもたちはジェスチャーや、視線、顔の表情、
そして「絵を描いて伝える」という方法で、柔軟にコミュニケーションをはかっていったのです。
ものづくりという過程でおこるコミュニケーションの多様さに本当に驚きました。重いものを一緒に運んだり、抑えるところを抑えてあげたり、コンピュータ画面を一緒に見つめたり、同じキーボード上で操作を教え合っていたかと思うと鉛筆に持ち替えてスケッチを始めたり、、、ワークショップが進むに連れて作品が目に見えて仕上がってくると、こどもたちもゴールが見えて完成までまっしぐら!そこにはもう言葉は必要ありませんでした。せっせせっせと協同でつくりあげる姿からは、もう誰が香港人で日本人やらわからない(!)。
極めつけはスタッフに聞いてくる内容。
「ねぇねぇ、“かっこよくなってよかった”ってなんて言うの?」
「“ありがとう”、って言いたいんだけど、どう言うの?」
普段のワークショップでは何気なく言っている言葉も、こうしてあらためて聞くと心に響きました。
日本、香港での合同作品となったクリケットの作品はどれもこれも素敵なものばかり。
一緒にものをつくるという体験を通して、一気に距離を縮めたこどもたち。これからも、こんな異文化のこども達で行うワークショップがあったらいいなと考えるとワクワクしてきます。
まつもとりょうこ(バトンは ないきあさこ さんへ)
第42回目
(2007年04月06日更新)
だいさく みつこ
「あれから、もうすぐ2年経つのかぁ~」としみじみ。
2005年の夏、CAMPとの出会いは私にとって衝撃的なものだったなぁ。
大学院の授業がきっかけで、秋葉原ダイビルでのクリケット・ワークショップを見に行った。学校外でのこどもたちの遊びの場、発見の場、想像し創造する場を求めていた私にとって、CAMPのワークショップは「これだよ!」と感じさせてくれる魅力でいっぱいだった。
そして今、私は大学院で「図書館」とりわけ学校図書館を対象とした研究に取り組んでいる。
図書館情報学の先進国である米国の学校図書館では、さまざまな「メディア・プログラム」が展開されている。図書館は本の貸出しだけではなく、様々なメディアを活用して情報リテラシーを身につけることを目的としたメディア・プログラムを行っているのだ。
この3月に、イチローの所属するマリナーズの本拠地であるシアトルの学校図書館(小・中・高校)と公共図書館を視察した。(シアトルはビル・ゲイツの故郷のため、とりわけ公共図書館にマイクロソフトが莫大な寄付をしていて、中央図書館は驚くほどとても立派。)
実際に現場の様子を見ると、それらのプログラムは柔軟に行われていて、こどもたちが「考える」「体験する」「表現する」などの契機を提供することを大
切にして行われているように感じた。
CAMPが開発・普及・実践しているような体系立てられたワークショップとは少し違うのだけど、図書資料だけでなく粘土やらパズルなどを用いた幼児向けの活動(公共図書館)や代本板(自分が閲覧するため抜き取った本のところに差し入れておくもの。→元のところに本を返すことができる)を、色鉛筆などを使ってこどもたち自身が創作する活動なども行われていた(学校図書館)。
これらの経験も踏まえて、今後はぜひ図書館での「ワークショップ」を開発・実践できたらいいなぁと強く思っている。
また米国の事例では地元のNGOや美術館と連携して、こうしたプログラムも展開されているしなぁ。
ここはひとつ、ぜひCAMPのお力を貸して頂き、筑波大の図書館を勉強している私たちと一緒に!図書館ならではのワークショップのプログラムを創りあげられたら嬉しいな。
だって、図書館はメディアに含まれるいろーんな知識・世界と現実とをつなげてあげることだと思うから。そのためには、図書だけに限らずいろいろな素材を活用していいだろう。利用者の年代の興味・関心にあった題材を考慮して、CAMPのノウハウを学びながら議論して・・それだけ考えてもわくわくする!
何よりもこどもたちが不思議にぶつかったり、新たに発見したり、キラキラ☆する姿に会えることを大切に想いながら・・・。
だいさくみつこ(バトンは まつもとりょうこ さんへ)
第41回目
(2007年03月05日更新)
たけまつ しんいち
ファシリテーターとしてCAMPに参加するようになってから3ヶ月。
月に一度、こどもたちの笑顔を見る為に大川センターに通っています。
最初のきっかけは、クリケットのプログラムに興味をもったから。
プログラムは自分自身、仕事でも作っていたので「どんなもんだろう?」から入りました。
そして次に興味を持ったのは、「このクリケットを使ってこどもたちはどんなプログラムを作成するのだろう?」でした。まだまだ、興味の対象は、プログラムです。
それが、初ファシリテーターを体験した後は、興味の対象が変わりました。
「どんなこどもたちが参加するのだろう?どんなドラマがあるんだろう?」
こどもたちが作るプログラムは独創的で見ていて面白い。でも、それを作っているこどもたちは、もっと面白い!
興味の対象がプログラムからこどもたちへ移ってきました。ここからCAMPファシリテーターの面白みが沸いてきました。
こどもたちの可能性をいかに引き出せるか?これはファシリテーターの力量に左右される所があります。これって実は会社生活において、部下の能力を引き出す上司に必須のスキル(コーチングスキル)だったりします。
またワークショップでは、こどもたちにわかるようにクリケットやその他ツールの説明を行います。会社生活でも人に何かを説明する(プレゼンスキル)場面は多々あります。
他にも、こどもたちから話を聞いたり(傾聴スキル)、事前に危険な場所や物を考えたり(リスク対策)等々。
あげればきりがないですが、CAMPでのファシリテーターは自分にとって【こどもたちの最高の笑顔に癒されるビジネススキルアップの場】です。
たけまつしんいち(バトンは だいさくみつこ さんへ)
第40回目
(2007年02月06日更新)
くさかなつこ
ワークショップのにおい
ワークショップの朝、
透明なガラスの自動ドアが開いて
大川センターに入ると
ワークショップのにおいがします。
「あっ、このにおい!」
そう思って、深呼吸すると
ワークショップモードにスイッチが入ります。
「今日は、きっと何かおもしろいことがおこる!」
そんな予感で、元気がわいてきます。
あの長い廊下を急ぎ足でやってくるこどもたちも
このにおいに、気がついているでしょうか?
それとも知らないうちに、
このにおいを胸いっぱいすいこんでくるから
あんなにわくわくした顔でやってくるのでしょうか?
今度、聞いてみたいと思います。
まだ、大川センターに来たことのないあなたも
ぜひ一度いらしてください。
そして、ワークショップのにおいを
胸いっぱいすいこんでいただきたいと思います。
くさかなつこ(バトンは たけまつしんいち さんへ)
第39回目
(2007年01月05日更新)
コウタジュンコ
「誰かにはさみを渡すときは、こうやって、刃を逆に向けて渡すとか、そういったことを、こどもたちにちゃんと伝えたほうがいいよ」
CAMPがはじまって間もない頃、CAMPのプロデューサーに言われた言葉です。私は今でも、この言葉が胸に残っています。
はさみの刃を逆にするっていうことは、相手に対するちょっとした思いやり。その相手に対するちょっとした思いやりが、ワークショップの中でとっても重要な気がしたのです。
それは、もちろんファシリテーターにも言えること。
ファシリテーターの基本は、相手に対する思いやりなんじゃないかな?って思います。相手のことを考えて、そして行動する(時には行動しないでガマンする)。
そんな基本的なことですが、これがなかなか難しい。考え違いだったり・・考えすぎてしまったり、タイミングを間違えたり・・・。
でも、それでもいい。
相手のことを思いやる姿勢が大切なんだと思うのです。
私は昨年10月でCAMPのファシリテーターを卒業しました。およそ6年でしたが、「ファシリテーター」からは程遠く、ずっと「見習いファシリテーター」から昇進できていなかったように思います。
CAMPワークショップから離れてみて思ったことがあります。「ファシリテーターの姿勢は、いつでも、どこでも生かせるんだ」ということ。家族に、友達に、身近にいる人たちに・・・。
これからも「見習いファシリテーター」の勉強は続きます。
コウタジュンコ(バトンは くさかなつこさんへ)