メッセージ to CAMP for CAMP from CAMP
CAMPの活動に協力してくださる方や、スタッフ・関係者からのメッセージを紹介します。
2019年
2018年
2017年
第123回目
(2017年12月08日更新)
石川 美幸/SCSKニアショアシステムズ株式会社 沖縄開発部 総務
今回9年ぶりに沖縄でCAMPクリケットワークショップが開催されることになり、初めてファシリテーターとして参加し学んだことが沢山ありました!
ワークショップでのファシリテーターの役目は、「こどもたちを見守り、信じ、促し、最後はみんなで感動を共にする」と前日の研修で教わりましたが、実際にCAMPに参加してみると、「ファシリテーターがこどもたちを導くのではなく、こどもたちに導かれて、ファシリテーター自身が成長する場でもあるのだ。これが、こどもが持つパワーだ!」と感じました。
当日、私たちファシリテーターも緊張と不安の中、こどもたちを迎えワークショップがスタートしました。「どんなことをするんだろ」とワクワクしている子や緊張した子、いろんなタイプのこどもたちを、ワークショップに集中してもらえるように和ませ、会話を楽しんでから、グループ分け、作品のテーマの発表、クリケットの使い方を教えて・・・。さー!制作開始!
二人一組のグループで、アイディア出し~制作~プログラミング~作品発表と、大忙しなこどもたちを見ていて、一緒につくっているわけではない私たちも楽しくCAMPに参加できました。
私たちも前日の研修会で、こどもたちと同じ「たのしい沖縄」というテーマでミニワークショップを行いましたが、こどもたちの豊かな発想とPC使いを見ると「本当、こどもってすごいな!」の一言でした!
大人にはない(私たちが無くした?)ヒラメキがうらやましく思われました(笑)
CAMPに参加する前も「次回も開催されるなら、参加しよう」と思っていましたが、その思いが一層強くなった一日でした。
SCSKニアショアシステムズ株式会社 沖縄開発部 総務
琉球大学附属病院 医療情報部にて2000年問題の対応業務等に従事。
その後、ネッツトヨタ沖縄新車部営業部に7年間在籍。結婚を機に退職し、育
児も落ち着いた為、2015年より、SCSKニアショアシステムズに入社、現職。
第122回目
(2017年10月10日更新)
後藤 美咲/株式会社 福島銀行 地域貢献室
私が初めてCAMPクリケットワークショップに参加したのは約1年前。
事前のファシリテーター研修を受け、初めてクリケットを触った時、一から動きを考え、作品のデザインを考えることがこんなにも難しいとは!と実感し、また翌日のワークショップでこどもたちは一体どんなものをつくるのだろうかとワクワクしました。
その時の作品テーマは「夢の中の○○星人」。こどもたちは私の想像をはるかに超えていました。あるグループはクリケット動かすと素材が飛び散ってしまう作品がありました。私はどうやって飛び散らないようにするのかなと様子を見ていたら、そのグループは敢えて素材を飛び散ることを特徴にした星人をつくったのです。
CAMPでは毎回違ったハプニングが起こりますが、こどもたちは必ずそれをこどもたちのやり方で乗り越えます。初めは1人ではうまく自己紹介ができなかった子が最後にはみんなの前で元気に発表したり、最初は意見が合わなかったグループでも、いいところを組み合わせて作品をつくりあげたりと、4時間という短い時間の中で着実に成長していく、そのこどもたちのスピードには驚かされます。
CAMPでこどもたちが笑顔になれるよう、私もファシリテーターとしてもっと成長していきたいです!
株式会社福島銀行 地域貢献室。5年間の窓口業務を経験後、現在は地域貢献
活動に携わり、CAMPワークショップをはじめ、「ふくぎん10大イベント」
の企画・運営をする。
第121回目
(2017年08月08日更新)
本田 行則/K International School Tokyo
インターナショナルスクールに対して、皆様はどのようなイメージを抱かれていますか?「敷居が高い」、「閉鎖的」、「怖い」と言うような話をよく耳にします。そのようなイメージから脱却して、社会に溶け込むには、生徒自身を皆様に実際に見ていただくことが一番と考えて、現在の業務に携わっています。
そのような中、当校では昨年よりGrade9(中学3年相当)の生徒を対象にした2日間の職業体験プログラムを、キャリア教育を兼ねて実施しています。
SCSKの皆さんには、初年度よりご協力いただき、企業の社会貢献活動を理解するために、SCSKグループのCSRの取り組み、CAMPワークショップの体験や準備のお手伝いなどをさせていただいています。
生徒たちはこのプログラムを通して、多くのプロフェッショナルに囲まれ、実社会にはどのような組織があり、そこで何が行われているかを実感していきます。特にCAMPに接した生徒たちは、企業が利益のみを追求しているのではなく、CSR活動を通じて広く社会貢献をしていることをはじめて知るきっかけになっているようです。
今後も職業体験などを通して、当校生徒が貪欲に何かを吸収しようとする、真面目で、時におちゃめなこどもたちであることを感じてもらい、少しでも当校をより身近に感じて頂けるように出来たらと思っています。
学校法人ケイ・インターナショナルスクール ディベロップメントマネージャー
1974年富山県生まれ。コンサルティングファーム、監査法人などでのアドバイ
ザリー業務を経て、現職。教育とボランティアワークを介して、社会と生徒・
学校とをつなぐ業務に従事している。
第120回目
(2017年06月08日更新)
佐藤 利也/SCSK株式会社 CSR推進部長
はじめまして。SCSK株式会社CSR推進部の佐藤です。CAMPは弊社を代表する社会貢献活動であり“こどもたちの「共に創る力」を育む”を合言葉に創作体験や共同作業などの経験を通じて学んでいきます。
私とCAMPの関わりは1998年に開催されたGIIジュニアサミットに始まります。当時、急速に普及しつつあったインターネットの活用法を世界各国のこどもたちに考えてもらうことを目的に、139ヵ国からマサチューセッツ工科大学(MIT)にこどもたちが集まりました。その時にMITメディアラボで研究されていたのが「クリケット」を利用した創造力育成プログラムであり、その進化版がCAMPを代表する「クリケットワークショップ」になっています。
近年CAMPは日本の3大都市圏以外の地方開催や被災地支援としても活動の幅を広めています。特に被災地においては、ハードの復興が先行する中、こどもに対する配慮などが取り残されているケースも散見され、当該地域の皆様から「こどもたちが集まって、明るく楽しく、和気あいあいと学ぶことができる貴重な機会となりました。是非来年も戻ってきてほしい」など、多くの声をいただいています。
4月に熊本県益城町でのCAMPにファシリテーターとして参加して、改めて本活動を通じて、こどもたちの笑顔をできるだけ多くの方々にお届けしたい、地域支援のお役に立ちたい、という気持ちでいっぱいになりました。
CAMPは17年目を迎えました。皆様の期待に応えるべく、ご支援をいただきながら、今後も活動していきます。今後ともよろしくお願いいたします!
SCSK株式会社 法務・総務・広報・CSRグループ CSR推進部長。
1991年旧CSK入社。営業部配属後、1996年より米国シリコンバレーにて、ITベンチャー企業に対する投資事業やオンラインゲーム会社の立ち上げを担当。
2001年にIR部を新設し、国内外の投資家向け広報を展開。その後、欧米企業と
の事業提携や中国での新規事業開発を経験し、2015年からは在宅勤務など、ワークライフバランスの向上を目指したプロジェクトを推進。2017年4月より現職。
第119回目
(2017年04月11日更新)
山田 小百合/NPO法人 Collable 代表理事
CAMPのみなさんとは、私が大学院生のときからのお付き合いで、気づけばこの春で5年目となりました。
「より多様なこどもたちに、ワークショップの場にチャレンジしてほしい」という気持ちを共有し、プロジェクトを進めてきました。
昨年度は、「ワークショップをつくってみる」ということで、CAMPのボランティアファシリテーターさんたちも含めて、月1回のミーティングを重ねていき、「CAMPフリフリすごろわワークショップ」を生み出すことができました。
こどもたちが気軽に楽しくお話をつくる機会をつくりたいな、という気持ちを込めて開発しました。
(フリフリすごろわワークショップレポートはこちら⇒ http://www.camp-k.com/wsreport/955/ )
今年2月に1回目を実施してみて、こどもたちの楽しそうな様子を見ながら、「いろんなこどもたちが活躍できる場は、どんなカタチでもつくれる」ということを改めて実感しました。
今年度も「CAMPフリフリすごろわワークショップ」を開催し、こどもたちにより楽しんでもらえる様にブラッシュアップをしていきたいと思います。
いろんなこどもたちの顔をまた見られることが楽しみです。
NPO法人Collable 代表理事
1988年生まれ。大分県出身。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。修士
課程ではインクルーシブデザインや、障害のある子もない子もともに参加する
ワークショップの実践研究を行う。修士課程修了後、NPO法人Collableを創立。
学習環境デザインやインクルーシブデザインをベースに、ワークショップ、コ
ミュニティづくりなどを手がける。京都造形芸術大学、早稲田大学非常勤講師
http://collable.org/
第118回目
(2017年02月08日更新)
安斎 利洋/システムアーティスト
ドミソも四分音符もト音記号もない昔、音楽はもっと素朴な楽しみだったかもしれません。木を叩いたり、草の茎を鳴らしたり、仲間と歌を合わせたり、パターンを繰り返して踊ったり。
音楽プログラミング環境「ナリグラム」は、身近な音を採集してきて、それを「オトダマ」と呼ばれる素材に変換し、パソコン上でビーズをつなぐように音の流れをつくりあげていくソフトです。音楽のさまざまな約束に縛られず、プラレールやパズルの感覚で音をつないでいくと、誰も聴いたことのない音楽に出会えるかもしれません。
コンピューターは未来の可能性をひらく最新技術ですが、同時に遠く忘れ去られた原初の感覚を呼び覚ましてくれる技術でもあります。『CAMPナリグラムワークショップ』では、学校で習う音楽とはちょっと違うやりかたで、音の楽しみ、音を合わせる楽しみ、構造をつくる楽しみ、楽しみを仲間と共有する楽しみなどを味わえます。音楽大好きという人はもちろんのこと、音楽はちょっと苦手という人にとっても、ナリグラムが音の面白さを発見する契機になればいいと思っています。
私はナリグラムシステムのプログラムをつくっていますが、ワークショップデザイン担当の安斎勇樹(息子)と区別するために、CAMPにくるこどもたちやファシリテーターから「ボス」と呼ばれています。ボスはナリグラムのすべての可能性を知っている、という触れ込みなのですが、実は毎回こどもたちの独創的なアイディアに圧倒されっぱなしです。
システムアーティスト
1956年東京生まれ。1980年代に質感表現を追求したペイントシステム「スーパ
ー・タブロー」を開発。1990年代に「連画」など電子ネットワーク上のプロジ
ェクトを展開。2000年以降は、システム論に基づいたメディアアート作品やワ
ークショップデザインを模索中。
http://renga.com/anzai/
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年
2005年
2004年
2003年
ファシリテーターリレーコラム
CAMPで活動するファシリテーターが、ワークショップへの想いを語ります。
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
第50回目
(2007年12月06日更新)
やまざき さほこ
12月になりました。
12月といえば、クリスマス、冬休み、お正月!
こどもの頃、この季節は、ワクワク感やドキドキ感にあわせてちょっと憂鬱な気分がありました。
お休み前の通信簿です。
怒られてばかりいたので、いつもかなりの覚悟で親に見せていたのを思い出します。
4年生か5年生のとき、また叱られちゃうと思いながら親に見せると、親から「XXはいつもどおりでいいね!次は、○○をがんばろうね!」と言われました。
いつもと違う反応に思わず「今日は怒らないの?」と聞くと、「これは、終わったことだから、今度がんばればいいの。」と言われました。
この季節、一年の締めくくりです。ワークショップでいうと発表の準備から、発表、リフレクション!1年間あったことを振りかえり、よかったことはよりよく、できなかったことはできるように、来年に活かしたいと思います。
第49回目
(2007年11月08日更新)
せきぐち いづみ
ちょっとがまん
初対面で話ができないこども達を見かけたとき。
アイディア作りに悩んでいるこどもの前を通りかかったとき。
作品をどう組み立てようか悩んでるこどもと接するとき。
「2人は何つくるか相談できた?」
「そろそろアイディア決まった?」
「どう? うまく作れてる?」
そんな言葉をかけてしまいたくなる自分がいます。
でも最近はがんばってちょっとがまん。
作品をくっつけようとしてがんばっているこどもを見ても、
ちょっとがまん。
素材の山を目の前にして立ち尽くしているこどもを見ても、
ちょとがまん。
声をかけずにいると。。。
その子達は周りを見渡してきちんと自分なりの解決策を見つけました。
「ちょっとがまん」することで、
もっと面白いこどもの表情を見れたりすることがあります。
「ちょっとがまん」することで、
とってもユニークなこどもの工夫が見れることがあります。
やたらと話しかけなくてもできるファシリテータションってあるのですね。
「なんとなくそばにいる」
「必要なときにそこにいる」
そんなファシリテータになれればいいなぁと最近思うようになりました。
せきぐち いづみ (ばとんは やまざき さほこさんへ)
第48回目
(2007年10月09日更新)
あいかわ まさみ
「子育て」と「ワークショップでのファシリテーション」
先日、来春高校を卒業する(予定)の娘に誉められた。曰く「友達の親は友達の行動にあれやこれやと口を出すが、親父(オヤジ)は口出しはおろか『答え』すら教えてくれなかった。しんどい思いを何度もしたが、自分で考える癖がつき、自分の事は自分で決められるようになった。感謝し尊敬する。」と。
照れくさい。
我が家は、父一人娘一人の「父子家庭」である。彼女と親(つまり小生)の会話時間は、おそらく平均な家庭の半分以下である。しかし、小生は時間が無かったから「口出しはおろか『答え』すら教えなかった。」わけではない。
一般的に親はこどもより長生きできない。小生と娘も例外ではない。ならば彼女には、親から『答え』をもらう習慣より、自分で『答え』を見つけ出す習慣を身につけさせたい。
この(ささやかな)信念に基づいて、小生はこれまで彼女と接してきた。
時に小生の理解を超えた行動を彼女はする。小生が立腹することや困惑することも、しばしば言い放つ。しかし小生は、そういった部分も込みで、彼女が努力して自分で見つけ出した『答え』を尊重し、これからも親としての責任を持って見守っていくつもりである。
あれれ?「自分で見つける」?「尊重」?「見守る」?
なーんだ「子育て」って「ワークショップでのファシリテーション」そのものじゃん。
いやいや、「ワークショップでのファシリテーション」が「子育て」そのものなのかも。
あいかわ まさみ (バトンは せきぐち いづみさん へ)
第47回目
(2007年09月07日更新)
もり ひでき
ワークショップとファシリテーションを日々の生活へ。
ワークショップやそこに登場するファシリテーターは、何だか非日常的な存在。
非日常だからいいのかもしれないけど、せっかくなので、日常にも取り入れてみたい。最近そんなことばかり考えています。
ワークショップとファシリーテーションのある生活。
日々の生活のなかに。
仕事にも、仕事以外の生活にも。
もちろん家庭や地域でも。
例えば、たまたま出くわした近所のこどもたちと。
たまたまそこにあった素材で。葉っぱや虫、空き缶やゴミでも。
3分で。いや1分でも30秒でもいいかもしれません。
別に、何もつくらなくてもいいのかもしれません。
こんなこというと、ワークショップでもファシリテーションでも、何でもなくなってしまうかもしれませんが。
ちょっとした時に、その場でできること。
そんなことを思っているのですが、目下、一番難しいのは家庭のなか。
親子でできたらと思うのですが。。。
まだまだ試行錯誤と挑戦の日々が続きそうです。
第46回目
(2007年08月06日更新)
いしかわ たかこ
言葉にできないもの
私はここ数年、CAMPスタッフとしてファシリテーターをする傍ら、言葉で表現することがもうひとつの仕事でした。
でも不思議なことに、言葉で伝えようとすればするほど、言葉以外の存在が大きく見えるようになってきました。
例えばファシリテーター研修をするとき、私たちは必ず2人以上で行うことにしています。
それは説明する内容以上に、その場にCAMPのエネルギーを満たしたいから。
ファシリテーター同士はいつも交感しあっています。
見えないけど、聞こえないけど、確実に存在しているエネルギーの流れ。
それをその場にいる人たちにも、受信して交感してもらいたい。
おそらくそうやって受信したものは、私たちが言葉や映像で説明することよりも多くのことを、そして伝えたいことの真ん中に近いような気がします。
そしてそして、それはたくさんの時間が経過しても、たとえ遠く離れても、消えることなく心に残っていくものではないかと思っています。
私が初めて大川センターを訪れた時に受信して心を満たしたエネルギは、今もしっかりと私の中に残っていますから。
いしかわたかこ (バトンは もりひできさん へ)
第45回目
(2007年07月17日更新)
ふるや かずひろ
2007年5月。
東京・秋葉原のCAMPワークショップで出会ったもの。
1.開場してから最後まで、ひたすら元気一杯にしゃべる子。
2.自己紹介の時にはモジモジしていたけど、パートナーと笑顔で作品作りし
ていた子。
3.最初はパートナーと話せてなかったけど、帰り際には連絡先交換をするく
らい仲良くなっていた子。
4.斬新なアイデアがつまった作品。
5.なんともいえない奇抜な色使いの作品。
6.こども達の作品を、真剣に見つめるご家族の方。
7.ファシリテーションに情熱を持って取り組むCAMPスタッフ。
8.CAMP以外のワークショップにも参加する、百戦錬磨のボランティア
スタッフの方。
9.ワークショップが終わった後でも、今日のファシリテーションについて
考えていた、感性鋭い大学生ボランティア。
10.CAMPに協力してくれている、産学連携研究機関の会場責任者。
大学生の頃の夢は、「未来のこどもの為に"優しいIT社会"をつくること」。
CAMPの活動に夢の可能性を感じ、CSKに入社しました。
そして、入社して1年。
今は、「あらゆる利用者に優しいシステム作り」を目指しています。
CAMPワークショップ参加は、夢への第一歩を刻んだ記念日。
もっと沢山のファシリテーターに、もっと沢山のこどもたちに、
もっと沢山のドキドキ・わくわくのドラマに、出会いたいです。
夢の更なる前進を目指して。
ふるやかずひろ (バトンは いしかわたかこ さんへ)
第44回目
(2007年06月11日更新)
ないき あさこ
小学校の教室の、後ろの壁の掲示物。
将来の夢はなんですか?
「野球選手」「お花屋さん」「パイロット」「お嫁さん」・・・・・
そんな中に、将来の夢は「ロボット博士」という言葉を見つけました。
じつは、この小学校ではCAMPとの共同研究でクリケットを使ったロボットの授業を行っているんです。
もしかして、授業で体験して楽しかったからなのかな?なんて考えるとちょっと嬉しくなります。
私の小学生のころの夢は「パン屋さん」だった気がします。ワークショップやファシリテーターなんて言葉はもちろん知ってるはずもなく、まさか自分が十数年後にこんな仕事をしているなんて想像もできませんでした。
そっか、将来の夢って、自分が知ってる世界からしか出てこないのか。
CAMPには、いろいろなテーマのワークショップがあります。写真や服、研究に発明などなど・・・。もしかすると、こどもたちの世界が少しだけ広がる瞬間に自分も居合わせているのかも。
そう思うと嬉しくてドキドキしちゃう反面、責任の重大さも感じます。
「楽しい!もっとやってみたい!」
の声が次のワークショップでもたくさん聞こえるといいな。
ないきあさこ (バトンは ふるやかずひろ さんへ)
第43回目
(2007年05月07日更新)
まつもと りょうこ
香港と日本のこどもたち合同のクリケットワークショップが行われました。
5日間のスタディツアーで日本に訪れていた香港のこどもたち、その5日間のコースの中で、日本のこども達と触れ合える機会はCAMPのワークショップだけ、と聞いていたので、その期待に応えようと大川センタースタッフ全員で準備をしました。
でも、言葉のつうじないこども達どうし、どんなふうに作品づくりを進めていくのかな?
当日までそんな不安を抱えていましたが、その不安はワークショップが始まるとすぐに消えていきました。こどもたちはジェスチャーや、視線、顔の表情、
そして「絵を描いて伝える」という方法で、柔軟にコミュニケーションをはかっていったのです。
ものづくりという過程でおこるコミュニケーションの多様さに本当に驚きました。重いものを一緒に運んだり、抑えるところを抑えてあげたり、コンピュータ画面を一緒に見つめたり、同じキーボード上で操作を教え合っていたかと思うと鉛筆に持ち替えてスケッチを始めたり、、、ワークショップが進むに連れて作品が目に見えて仕上がってくると、こどもたちもゴールが見えて完成までまっしぐら!そこにはもう言葉は必要ありませんでした。せっせせっせと協同でつくりあげる姿からは、もう誰が香港人で日本人やらわからない(!)。
極めつけはスタッフに聞いてくる内容。
「ねぇねぇ、“かっこよくなってよかった”ってなんて言うの?」
「“ありがとう”、って言いたいんだけど、どう言うの?」
普段のワークショップでは何気なく言っている言葉も、こうしてあらためて聞くと心に響きました。
日本、香港での合同作品となったクリケットの作品はどれもこれも素敵なものばかり。
一緒にものをつくるという体験を通して、一気に距離を縮めたこどもたち。これからも、こんな異文化のこども達で行うワークショップがあったらいいなと考えるとワクワクしてきます。
まつもとりょうこ(バトンは ないきあさこ さんへ)
第42回目
(2007年04月06日更新)
だいさく みつこ
「あれから、もうすぐ2年経つのかぁ~」としみじみ。
2005年の夏、CAMPとの出会いは私にとって衝撃的なものだったなぁ。
大学院の授業がきっかけで、秋葉原ダイビルでのクリケット・ワークショップを見に行った。学校外でのこどもたちの遊びの場、発見の場、想像し創造する場を求めていた私にとって、CAMPのワークショップは「これだよ!」と感じさせてくれる魅力でいっぱいだった。
そして今、私は大学院で「図書館」とりわけ学校図書館を対象とした研究に取り組んでいる。
図書館情報学の先進国である米国の学校図書館では、さまざまな「メディア・プログラム」が展開されている。図書館は本の貸出しだけではなく、様々なメディアを活用して情報リテラシーを身につけることを目的としたメディア・プログラムを行っているのだ。
この3月に、イチローの所属するマリナーズの本拠地であるシアトルの学校図書館(小・中・高校)と公共図書館を視察した。(シアトルはビル・ゲイツの故郷のため、とりわけ公共図書館にマイクロソフトが莫大な寄付をしていて、中央図書館は驚くほどとても立派。)
実際に現場の様子を見ると、それらのプログラムは柔軟に行われていて、こどもたちが「考える」「体験する」「表現する」などの契機を提供することを大
切にして行われているように感じた。
CAMPが開発・普及・実践しているような体系立てられたワークショップとは少し違うのだけど、図書資料だけでなく粘土やらパズルなどを用いた幼児向けの活動(公共図書館)や代本板(自分が閲覧するため抜き取った本のところに差し入れておくもの。→元のところに本を返すことができる)を、色鉛筆などを使ってこどもたち自身が創作する活動なども行われていた(学校図書館)。
これらの経験も踏まえて、今後はぜひ図書館での「ワークショップ」を開発・実践できたらいいなぁと強く思っている。
また米国の事例では地元のNGOや美術館と連携して、こうしたプログラムも展開されているしなぁ。
ここはひとつ、ぜひCAMPのお力を貸して頂き、筑波大の図書館を勉強している私たちと一緒に!図書館ならではのワークショップのプログラムを創りあげられたら嬉しいな。
だって、図書館はメディアに含まれるいろーんな知識・世界と現実とをつなげてあげることだと思うから。そのためには、図書だけに限らずいろいろな素材を活用していいだろう。利用者の年代の興味・関心にあった題材を考慮して、CAMPのノウハウを学びながら議論して・・それだけ考えてもわくわくする!
何よりもこどもたちが不思議にぶつかったり、新たに発見したり、キラキラ☆する姿に会えることを大切に想いながら・・・。
だいさくみつこ(バトンは まつもとりょうこ さんへ)
第41回目
(2007年03月05日更新)
たけまつ しんいち
ファシリテーターとしてCAMPに参加するようになってから3ヶ月。
月に一度、こどもたちの笑顔を見る為に大川センターに通っています。
最初のきっかけは、クリケットのプログラムに興味をもったから。
プログラムは自分自身、仕事でも作っていたので「どんなもんだろう?」から入りました。
そして次に興味を持ったのは、「このクリケットを使ってこどもたちはどんなプログラムを作成するのだろう?」でした。まだまだ、興味の対象は、プログラムです。
それが、初ファシリテーターを体験した後は、興味の対象が変わりました。
「どんなこどもたちが参加するのだろう?どんなドラマがあるんだろう?」
こどもたちが作るプログラムは独創的で見ていて面白い。でも、それを作っているこどもたちは、もっと面白い!
興味の対象がプログラムからこどもたちへ移ってきました。ここからCAMPファシリテーターの面白みが沸いてきました。
こどもたちの可能性をいかに引き出せるか?これはファシリテーターの力量に左右される所があります。これって実は会社生活において、部下の能力を引き出す上司に必須のスキル(コーチングスキル)だったりします。
またワークショップでは、こどもたちにわかるようにクリケットやその他ツールの説明を行います。会社生活でも人に何かを説明する(プレゼンスキル)場面は多々あります。
他にも、こどもたちから話を聞いたり(傾聴スキル)、事前に危険な場所や物を考えたり(リスク対策)等々。
あげればきりがないですが、CAMPでのファシリテーターは自分にとって【こどもたちの最高の笑顔に癒されるビジネススキルアップの場】です。
たけまつしんいち(バトンは だいさくみつこ さんへ)
第40回目
(2007年02月06日更新)
くさかなつこ
ワークショップのにおい
ワークショップの朝、
透明なガラスの自動ドアが開いて
大川センターに入ると
ワークショップのにおいがします。
「あっ、このにおい!」
そう思って、深呼吸すると
ワークショップモードにスイッチが入ります。
「今日は、きっと何かおもしろいことがおこる!」
そんな予感で、元気がわいてきます。
あの長い廊下を急ぎ足でやってくるこどもたちも
このにおいに、気がついているでしょうか?
それとも知らないうちに、
このにおいを胸いっぱいすいこんでくるから
あんなにわくわくした顔でやってくるのでしょうか?
今度、聞いてみたいと思います。
まだ、大川センターに来たことのないあなたも
ぜひ一度いらしてください。
そして、ワークショップのにおいを
胸いっぱいすいこんでいただきたいと思います。
くさかなつこ(バトンは たけまつしんいち さんへ)
第39回目
(2007年01月05日更新)
コウタジュンコ
「誰かにはさみを渡すときは、こうやって、刃を逆に向けて渡すとか、そういったことを、こどもたちにちゃんと伝えたほうがいいよ」
CAMPがはじまって間もない頃、CAMPのプロデューサーに言われた言葉です。私は今でも、この言葉が胸に残っています。
はさみの刃を逆にするっていうことは、相手に対するちょっとした思いやり。その相手に対するちょっとした思いやりが、ワークショップの中でとっても重要な気がしたのです。
それは、もちろんファシリテーターにも言えること。
ファシリテーターの基本は、相手に対する思いやりなんじゃないかな?って思います。相手のことを考えて、そして行動する(時には行動しないでガマンする)。
そんな基本的なことですが、これがなかなか難しい。考え違いだったり・・考えすぎてしまったり、タイミングを間違えたり・・・。
でも、それでもいい。
相手のことを思いやる姿勢が大切なんだと思うのです。
私は昨年10月でCAMPのファシリテーターを卒業しました。およそ6年でしたが、「ファシリテーター」からは程遠く、ずっと「見習いファシリテーター」から昇進できていなかったように思います。
CAMPワークショップから離れてみて思ったことがあります。「ファシリテーターの姿勢は、いつでも、どこでも生かせるんだ」ということ。家族に、友達に、身近にいる人たちに・・・。
これからも「見習いファシリテーター」の勉強は続きます。
コウタジュンコ(バトンは くさかなつこさんへ)