メッセージ to CAMP for CAMP from CAMP
CAMPの活動に協力してくださる方や、スタッフ・関係者からのメッセージを紹介します。
2019年
2018年
2017年
第123回目
(2017年12月08日更新)
石川 美幸/SCSKニアショアシステムズ株式会社 沖縄開発部 総務
今回9年ぶりに沖縄でCAMPクリケットワークショップが開催されることになり、初めてファシリテーターとして参加し学んだことが沢山ありました!
ワークショップでのファシリテーターの役目は、「こどもたちを見守り、信じ、促し、最後はみんなで感動を共にする」と前日の研修で教わりましたが、実際にCAMPに参加してみると、「ファシリテーターがこどもたちを導くのではなく、こどもたちに導かれて、ファシリテーター自身が成長する場でもあるのだ。これが、こどもが持つパワーだ!」と感じました。
当日、私たちファシリテーターも緊張と不安の中、こどもたちを迎えワークショップがスタートしました。「どんなことをするんだろ」とワクワクしている子や緊張した子、いろんなタイプのこどもたちを、ワークショップに集中してもらえるように和ませ、会話を楽しんでから、グループ分け、作品のテーマの発表、クリケットの使い方を教えて・・・。さー!制作開始!
二人一組のグループで、アイディア出し~制作~プログラミング~作品発表と、大忙しなこどもたちを見ていて、一緒につくっているわけではない私たちも楽しくCAMPに参加できました。
私たちも前日の研修会で、こどもたちと同じ「たのしい沖縄」というテーマでミニワークショップを行いましたが、こどもたちの豊かな発想とPC使いを見ると「本当、こどもってすごいな!」の一言でした!
大人にはない(私たちが無くした?)ヒラメキがうらやましく思われました(笑)
CAMPに参加する前も「次回も開催されるなら、参加しよう」と思っていましたが、その思いが一層強くなった一日でした。
SCSKニアショアシステムズ株式会社 沖縄開発部 総務
琉球大学附属病院 医療情報部にて2000年問題の対応業務等に従事。
その後、ネッツトヨタ沖縄新車部営業部に7年間在籍。結婚を機に退職し、育
児も落ち着いた為、2015年より、SCSKニアショアシステムズに入社、現職。
第122回目
(2017年10月10日更新)
後藤 美咲/株式会社 福島銀行 地域貢献室
私が初めてCAMPクリケットワークショップに参加したのは約1年前。
事前のファシリテーター研修を受け、初めてクリケットを触った時、一から動きを考え、作品のデザインを考えることがこんなにも難しいとは!と実感し、また翌日のワークショップでこどもたちは一体どんなものをつくるのだろうかとワクワクしました。
その時の作品テーマは「夢の中の○○星人」。こどもたちは私の想像をはるかに超えていました。あるグループはクリケット動かすと素材が飛び散ってしまう作品がありました。私はどうやって飛び散らないようにするのかなと様子を見ていたら、そのグループは敢えて素材を飛び散ることを特徴にした星人をつくったのです。
CAMPでは毎回違ったハプニングが起こりますが、こどもたちは必ずそれをこどもたちのやり方で乗り越えます。初めは1人ではうまく自己紹介ができなかった子が最後にはみんなの前で元気に発表したり、最初は意見が合わなかったグループでも、いいところを組み合わせて作品をつくりあげたりと、4時間という短い時間の中で着実に成長していく、そのこどもたちのスピードには驚かされます。
CAMPでこどもたちが笑顔になれるよう、私もファシリテーターとしてもっと成長していきたいです!
株式会社福島銀行 地域貢献室。5年間の窓口業務を経験後、現在は地域貢献
活動に携わり、CAMPワークショップをはじめ、「ふくぎん10大イベント」
の企画・運営をする。
第121回目
(2017年08月08日更新)
本田 行則/K International School Tokyo
インターナショナルスクールに対して、皆様はどのようなイメージを抱かれていますか?「敷居が高い」、「閉鎖的」、「怖い」と言うような話をよく耳にします。そのようなイメージから脱却して、社会に溶け込むには、生徒自身を皆様に実際に見ていただくことが一番と考えて、現在の業務に携わっています。
そのような中、当校では昨年よりGrade9(中学3年相当)の生徒を対象にした2日間の職業体験プログラムを、キャリア教育を兼ねて実施しています。
SCSKの皆さんには、初年度よりご協力いただき、企業の社会貢献活動を理解するために、SCSKグループのCSRの取り組み、CAMPワークショップの体験や準備のお手伝いなどをさせていただいています。
生徒たちはこのプログラムを通して、多くのプロフェッショナルに囲まれ、実社会にはどのような組織があり、そこで何が行われているかを実感していきます。特にCAMPに接した生徒たちは、企業が利益のみを追求しているのではなく、CSR活動を通じて広く社会貢献をしていることをはじめて知るきっかけになっているようです。
今後も職業体験などを通して、当校生徒が貪欲に何かを吸収しようとする、真面目で、時におちゃめなこどもたちであることを感じてもらい、少しでも当校をより身近に感じて頂けるように出来たらと思っています。
学校法人ケイ・インターナショナルスクール ディベロップメントマネージャー
1974年富山県生まれ。コンサルティングファーム、監査法人などでのアドバイ
ザリー業務を経て、現職。教育とボランティアワークを介して、社会と生徒・
学校とをつなぐ業務に従事している。
第120回目
(2017年06月08日更新)
佐藤 利也/SCSK株式会社 CSR推進部長
はじめまして。SCSK株式会社CSR推進部の佐藤です。CAMPは弊社を代表する社会貢献活動であり“こどもたちの「共に創る力」を育む”を合言葉に創作体験や共同作業などの経験を通じて学んでいきます。
私とCAMPの関わりは1998年に開催されたGIIジュニアサミットに始まります。当時、急速に普及しつつあったインターネットの活用法を世界各国のこどもたちに考えてもらうことを目的に、139ヵ国からマサチューセッツ工科大学(MIT)にこどもたちが集まりました。その時にMITメディアラボで研究されていたのが「クリケット」を利用した創造力育成プログラムであり、その進化版がCAMPを代表する「クリケットワークショップ」になっています。
近年CAMPは日本の3大都市圏以外の地方開催や被災地支援としても活動の幅を広めています。特に被災地においては、ハードの復興が先行する中、こどもに対する配慮などが取り残されているケースも散見され、当該地域の皆様から「こどもたちが集まって、明るく楽しく、和気あいあいと学ぶことができる貴重な機会となりました。是非来年も戻ってきてほしい」など、多くの声をいただいています。
4月に熊本県益城町でのCAMPにファシリテーターとして参加して、改めて本活動を通じて、こどもたちの笑顔をできるだけ多くの方々にお届けしたい、地域支援のお役に立ちたい、という気持ちでいっぱいになりました。
CAMPは17年目を迎えました。皆様の期待に応えるべく、ご支援をいただきながら、今後も活動していきます。今後ともよろしくお願いいたします!
SCSK株式会社 法務・総務・広報・CSRグループ CSR推進部長。
1991年旧CSK入社。営業部配属後、1996年より米国シリコンバレーにて、ITベンチャー企業に対する投資事業やオンラインゲーム会社の立ち上げを担当。
2001年にIR部を新設し、国内外の投資家向け広報を展開。その後、欧米企業と
の事業提携や中国での新規事業開発を経験し、2015年からは在宅勤務など、ワークライフバランスの向上を目指したプロジェクトを推進。2017年4月より現職。
第119回目
(2017年04月11日更新)
山田 小百合/NPO法人 Collable 代表理事
CAMPのみなさんとは、私が大学院生のときからのお付き合いで、気づけばこの春で5年目となりました。
「より多様なこどもたちに、ワークショップの場にチャレンジしてほしい」という気持ちを共有し、プロジェクトを進めてきました。
昨年度は、「ワークショップをつくってみる」ということで、CAMPのボランティアファシリテーターさんたちも含めて、月1回のミーティングを重ねていき、「CAMPフリフリすごろわワークショップ」を生み出すことができました。
こどもたちが気軽に楽しくお話をつくる機会をつくりたいな、という気持ちを込めて開発しました。
(フリフリすごろわワークショップレポートはこちら⇒ http://www.camp-k.com/wsreport/955/ )
今年2月に1回目を実施してみて、こどもたちの楽しそうな様子を見ながら、「いろんなこどもたちが活躍できる場は、どんなカタチでもつくれる」ということを改めて実感しました。
今年度も「CAMPフリフリすごろわワークショップ」を開催し、こどもたちにより楽しんでもらえる様にブラッシュアップをしていきたいと思います。
いろんなこどもたちの顔をまた見られることが楽しみです。
NPO法人Collable 代表理事
1988年生まれ。大分県出身。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。修士
課程ではインクルーシブデザインや、障害のある子もない子もともに参加する
ワークショップの実践研究を行う。修士課程修了後、NPO法人Collableを創立。
学習環境デザインやインクルーシブデザインをベースに、ワークショップ、コ
ミュニティづくりなどを手がける。京都造形芸術大学、早稲田大学非常勤講師
http://collable.org/
第118回目
(2017年02月08日更新)
安斎 利洋/システムアーティスト
ドミソも四分音符もト音記号もない昔、音楽はもっと素朴な楽しみだったかもしれません。木を叩いたり、草の茎を鳴らしたり、仲間と歌を合わせたり、パターンを繰り返して踊ったり。
音楽プログラミング環境「ナリグラム」は、身近な音を採集してきて、それを「オトダマ」と呼ばれる素材に変換し、パソコン上でビーズをつなぐように音の流れをつくりあげていくソフトです。音楽のさまざまな約束に縛られず、プラレールやパズルの感覚で音をつないでいくと、誰も聴いたことのない音楽に出会えるかもしれません。
コンピューターは未来の可能性をひらく最新技術ですが、同時に遠く忘れ去られた原初の感覚を呼び覚ましてくれる技術でもあります。『CAMPナリグラムワークショップ』では、学校で習う音楽とはちょっと違うやりかたで、音の楽しみ、音を合わせる楽しみ、構造をつくる楽しみ、楽しみを仲間と共有する楽しみなどを味わえます。音楽大好きという人はもちろんのこと、音楽はちょっと苦手という人にとっても、ナリグラムが音の面白さを発見する契機になればいいと思っています。
私はナリグラムシステムのプログラムをつくっていますが、ワークショップデザイン担当の安斎勇樹(息子)と区別するために、CAMPにくるこどもたちやファシリテーターから「ボス」と呼ばれています。ボスはナリグラムのすべての可能性を知っている、という触れ込みなのですが、実は毎回こどもたちの独創的なアイディアに圧倒されっぱなしです。
システムアーティスト
1956年東京生まれ。1980年代に質感表現を追求したペイントシステム「スーパ
ー・タブロー」を開発。1990年代に「連画」など電子ネットワーク上のプロジ
ェクトを展開。2000年以降は、システム論に基づいたメディアアート作品やワ
ークショップデザインを模索中。
http://renga.com/anzai/
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ファシリテーターリレーコラム
CAMPで活動するファシリテーターが、ワークショップへの想いを語ります。
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第26回目
(2005年12月06日更新)
うえのうけんじ
2005年11月13日
写真のワークショップがありました。
そのワークショップの中で、写真家広川泰士さんが撮影された参加家族のポートレイトを10枚ほど目にしました。今までのポートレイトのイメージとは違う、家族ではない僕までおもしろく見られる、そんな写真となっていました。
この家族はお母さんと娘二人対お父さんという関係だな、こっちの家族は弟が甘えんぼで家族のペースを作っているな、など。
・・・そう、その写真には家族の関係性まで写っているのです。
写真に写される情報が姿かたちだけではない。
普段のワークショップでもその日を振り返るために写真を撮影しています。
1人を写すときは、その頭の上に「!」や「?」が見える瞬間。
2人を写すときは、その瞬間に加えて2人のやり取りが想像できるような一瞬。
3人、4人・・・と続いていきます。
けれどたくさん写しすぎると、焦点がぼやけてしまう。
ポートレイトでは背景は一色で何もなく、写るものは家族だけ。
だからこそ、家族の関係が浮き彫りになるのだと思います。
ワークショップでも、そんなこどもたち同士の関係性まで見えるような写真を、こどもたちにこそ観てもらいたい。
そこにはきっと、普段鏡の前では見られないようなステキな表情も想像もして
いないような表情も写っていると感じているからです。
けれどまだまだ出遅れて撮れていない写真、見落としている瞬間がたくさん・・
その瞬間のために這ってでも、頭を打ってでもカメラを構えたいと思います。そんな風に思えたのも、初めてのワークショップのリフレクションで「いい顔」をたくさん観たから。
うん、ワークショップはファシリテーターにも、良い何かを与えてくれているようです。
写真を撮ることは楽しい!
うえのうけんじ(バトンは こうたじゅんこさんへ)
第25回目
(2005年11月09日更新)
おばた けん
ハイサイ!!
沖縄で「CAMPクリケットワークショップ」を開催しました。
夏休みも終わり、真っ黒に日焼けしたこどもたち。
期待と不安な表情を覗かせながら、ワークショップ会場にやって来ました。
くじ引きで二人一組になり「海」をテーマにした作品をつくります。(お父さんが海人(うみんちゅ・漁師)だから船を作るんだ!と言い張るこどもも…)
はじめて出会ったこどもたちは最初はコミュニケーションが上手くとれなくても、ワークショップが進むにつれて大人とは違う感性できちんとお互い協力して作品をつくりあげていきます。
こどもたちのそんな姿を目の当たりにしながら、何かの縁で出会う人と人との出会いやつながりって(言葉では表現しにくいですが)、いいなと感じました。
そうそう、沖縄にはこんな言葉があります。
「いちゃりばちょーでー」
一度あったらみな兄弟という意味です。一期一会の出会いを大切にする気持ちを忘れたくないですね…。
こどもたちが作り上げた作品の発表を聞きながら、感性や創造力の豊かさを感じつつ、ワークショップの魅力も感じることができました。
そしてワークショップも終わりに近いた頃、外からお祭りのエイサーの掛声が「イヤー・サッサ」
大人たちの疲れも露知らず、こどもたちはお祭りへ…。
底知れぬこどもたちのパワーにびっくりです。
おばたけん (バトンは うえのうけんじさんへ)
第24回目
(2005年10月06日更新)
ふじお とうすけ
こどもについて
サマーハウスに参加した。
3日間続きの、大掛かりなワークショップ。
3日間、同じこどもたちとずっと一緒にいると、少し親心みたいなものが芽生えた。
「親はなくとも子は育つ」というけど、その逆はなくこどもがいなければ親が育つことはないように思う。こどもを守ろうとする気持ちや、こどもを愛しむ気持ちが、人を親にしていくのではないだろうか。私はまだまだ親という大変な立場にはないけれど、こどもと触れ合うことで少し大人になれた。
自分が大人になるにつれ、彼らのことがよく分かるようになってきた。こどもの心とはなんて分かりやすいのだろう。彼らのことはよく理解できる、なんと言っても、自分も同じ経験をしてきているのだから。
そんなことを考えながら、自分の子供の頃に鑑みれば、親の姿が思い浮んだ。
子供の頃の私は、親に色々なことを隠しているつもりで、その実はほとんど見透かされていたんだろう。
あぁ、なんて恥ずかしい。
大人たちは、どんな気持ちで私に接してくれていたんだろうか。
私はこどもと触れ合うとき、その向こうに幼かった私を可愛がってくれた人を写し、そのこどもに幼かった頃の自分をみてしまう。私を可愛がってくれた人たちと同じようにこどもたちに接し、私がもらった愛情を、こどもたちへ返そうと思っている。
彼らが、大人になったとき、こどもの向こうに私の姿を思い出してくれればいいな、と思う。
ふじおとうすけ (バトンは おばたけんさんへ)
第23回目
(2005年09月12日更新)
やまざき さほこ
はじめの一歩
私は、人前で話すのがとても苦手。
考えただけで、心臓がドキン、ドキン。
手も汗でぐっしょり。
大勢を目の前にした瞬間、頭の中が真っ白。
ところが、最近、以前ほど動揺していない自分に気づきました。
大きな発見でした。
人前で話す機会が多かった結果のようです。
日常の生活の中でも、いつの間にか何気なくできるようになっていたことがあることに、近頃よく気づきます。必要に迫られたいろいろな経験は、無駄ではなかったんですね。
過ぎてしまえば何気なくですが、最初はいつもチャレンジです。
これからも勇気をもって、"はじめの一歩"!
やまざきさほこ (バトンは ふじおとうすけさんへ)
第22回目
(2005年08月09日更新)
いしかわ たかこ
花咲かじいさん
わたしは花咲かじいさんを知っています。
わたしと花咲かじいさんは、よく同じ苗木をそれぞれ育てます。
これまで、ハイビスカス、がじゅまる、ポトスなどなど、いろいろチャレンジしました。
でも、わたしの木はいつもある程度育った後、ぱったりと成長が止まってしまいます。狭い部屋なので、そんなに大きくなっても困るからいいか。と思っていると、いつの間にか先っちょが黄色くなっていたりします。
これはまずいかも。と思っておじいさんのところに持っていってリハビリしてもらうと、あら不思議!?枯れかけた木や花もおじいさんの手にかかればたちまち元気はつらつ!ぐんぐん育つ!
「どうして?」と聞くと答えはいつも同じ。
「愛情が違うんだ」
(ほんとに毎回同じ言葉が返ってくる)
おじいさんのお部屋は、まるでジャングルのようにわっさわっさ。私と同時に育てはじめたハイビスカスが何本も咲いています。挿し木でどんどん増えているのです。
おじいさんはよくメガネを頭の上にのせて、じーーーーーーーっと葉っぱを見つめています。木の状態をじっくり観察しているのです。
私は自分の気まぐれで、水を換えなかったり、急に栄養剤をあげたり、Xmasだからとリボンを結んでしまったり・・・・・反省。わかっていてもまた繰り返してしまう自分が情けない。
でも、次は何にチャレンジしようかな。
育てる、ということはとてもむずかしいけど、やっぱり楽しいな。と思うのです。
いしかわたかこ (バトンは やまざきさほこさんへ)
第21回目
(2005年07月07日更新)
むらた きょうこ
告白
一日一日『大人』な年齢に近くなっていく、なってしまった。
と同時に何かが少しずつ少しずつはがれ落ちていってしまうような、『嬉しい』とか『楽しい』とか『すごい』とか『悲しい』とか、、、、。
ヒットする基準が高くなってきているような、退化しているのか進化しているのかわからない。そんな思いに陥ることがある。
みんなと接するときにいつも思うのが、その幅の広さ。
ドキドキ、ワクワク、ハラハラ、やられたっ!、あぁまたやり直し、、、、
ちょっとしたことでも響く。(だから言葉には慎重にならないといけない。)
あ、そういえば私もこどものころにそう思った気がする。
いつのまにかそれが普通になり、見過ごしても特になにも感じない、気づかないものになってしまったこと。
ひとつひとつ気にしていたら、どうしようもないし、慣れた、歳を重ねた、ということなのだろうけど。
でも、たまには思い出したい。
実は、ワークショップ中、ファシリテーターしながら、みんなから溢れたそんな鮮やかな感情の一葉一葉を拾って、思い出して、ためているのです。
むらたきょうこ(バトンは いしかわたかこさんへ)
第20回目
(2005年06月07日更新)
こいずみ ひろあき
ある日、社内でこども向けのワークショップを開催していることを知りました.。とても興味を持って見学と称し会場に遊びに行きました。
ファシリテーターの流れるような進行に感動し、作品を作るこどもたちのエネルギーに圧倒され、ワークショップが進むにつれて、ついに見ていられずに声をかけ、手を貸して、一緒に考えて・・・。
自分の会社で開催していることが夢のように思え、その後ファシリテーターの社員ボランティア募集を見た時には、迷わず手を挙げていました。
ファシリテーター経験はまだ数回ですが、毎回違う気づきがあります。こどもたちの考えていることを感じ取る難しさに悩みながら、「う~ん・・・実はファシリテートされているのは自分かもしれないな!?」なんて思うこともあります。肉体的には疲れますが、精神的な楽しさと満足感を毎回体験しています。そしてCSKが、このような社会貢献活動に取り組んでいることを誇りに感じています。
こどもたちの創造性や表現力、目的に向かっていくパワー、これは僕たち大人が忘れかけていたモノではないでしょうか?作品完成という目的に向かってどんどん進んでいく。時には考え込んでまったく止まっちゃう場面もあるけど、想像を膨らませて、パートナーと相談して、ファシリテーターに聞いて、また進んでいく。その一瞬一瞬がすべて輝いている宝物のようです。
また、次回の宝物(ワークショップ)を楽しみにして・・・
こいずみ ひろあき (バトンは むらたきょうこ さんへ)
第19回目
(2005年05月09日更新)
おおにし けいこ
いつから人は人となったのでしょう。
旧石器時代後期よりも以前にさかのぼると、正確には人間について語れるとはいえなくなり、あちらこちらの洞窟には人間に似た生き物が住んでいまた。
この生き物が他の動物と違うのは、道具を使い労働し、石を切るための仕事場を持っていました。けれどこの生き物は、決して芸術を作らなかったのです。
しかし旧石器時代後期の前半期に作られたものと推定されるラスコーの洞窟の壁一面には、おびただしい数の美しい動物たちが描かれています。
人に芸術は必要なのでしょうか。
なくても生きていけるものなのになぜ存在するのでしょう。
ワークショップも同じで、生活の中で必ずしも必要なわけではなく、行かなければならないものでもありません。
けれど私は、こどもたちが自分の表現を形にすることを通して人とつながることや同じ時間を共有することで生まれるかけがえのない場の一つだと実感しています。
きっと芸術は、崇高なものでも生活に必要なものでもなく、人間がどう生きていくかのキーワードなのではないでしょうか。
そして、ラスコーの洞窟は、人が無から作り出される想像の能力を示した最古の芸術生誕の場であると同時に、人が人となった場所なのかもしれません。
おおにし けいこ (バトンは こいずみひろあき さんへ)
第18回目
(2005年04月13日更新)
つじ ともこ
最近、目のまわりに細かいしわができているのを発見しました。(ちょっとショック)ふだんあんまりじっくりと鏡を見てないので、ずっと前からできていたんだろうけど、気づいていなかったんですね。
しわに気づいたとたん、ひとの目の表情が気になりだしました。「ひとの目が気になる」ではないですよ。いろんな人の目と、その周りのしわがどんな感じなのか、よく見てみることにしました。
大きくて吸い込まれそうな目、小さい光が奥のほうできらっとまたたいている目、疲れているのか、すみっこが暗くなっている目…。
目の周りのしわも、人それぞれでおもしろい。お年寄りのしわは特に魅力的ですが、50歳くらいの働き者のおじさんにも「やったぜ」と笑っているようなくっきりとしたいいしわがあることに気づきました。
メイクしている目を見るのもおもしろい。若い女の子の目はまつげがふさふさして、アイシャドウがきらきら。マダムのまぶたも色とりどりで、おしゃべりしているみたいににぎやか。
目には、その人の毎日の暮らしぶりと歩いてきた道のりが現れているようです。
こどもの目をのぞきこむとその透明さに驚きます。当然しわなんてないですし、つるっとしたもんです。あんまり無垢なのでこの生き物はどこか遠くから運ばれてきたのか、とも思います。きっと心の中では苦しかったり腹が立ったりしているでしょうが、まだきれいなまんまです。
いつか少しずつしわができて大人の顔になったとき、いい目をしていてほしい。こどもの透明な目に何を見せ語りかけようか、先に大人になった手前ちょっと責任を感じています。ワークショップの組み立てを考えるとき、こどもとの関わり方にいつも悩んでしまいます。
でもどちらかというと、くるくるよく動く目を、もっとくるくるきょろきょろさせてやりたくて、次の遊びを考えていると言ったほうがいいのかもしれません。
つじ ともこ (バトンは おおにしけいこ さんへ)
第17回目
(2005年03月16日更新)
まきのまお
こどもは投げかけた言葉を素直に響かせる。
なので、褒める事はもちろん、絡まっている糸をほぐす言葉がワークショップで基本なんだけど、とっても重要なファシリテート。
一年で最大級のクリスマスワークショップ。
こども達も今日はドキドキわくわく。
ちゃんとリーダーできるかな?
皆と仲良く楽しめるかな?
そんな不安と期待が入り交じった顔をしている。
もちろん新米の私も。
そんな中、初めてのグループ共同作業「グループ名を決める」。
するっと名前が出て来るチームもあれば、皆が遠慮して出て来なかったり、決められなかったり。
私も一緒に
うーん。どうしよう、ね?
ふとある女の子の書いた提案を見ると、
すっごい上手!字が!!
思わず口に出た。
次にこのチームのテーブルに戻って来ると、その子のがグループ名になってた。
こっちは、皆遠慮して出て来ない。
やらないと、良いのも悪いのも出て来ないよー。
全員にひとまず書いてもらった。
次にこのチームのテーブルに戻って来ると、皆のを繋げてグループ名になってた。
ケーキにクリームをぬる作業。
あるグループは、ちょこちょことぬり足していたのでいったん沢山クリームをスポンジにのせてからが早いよ?
「これでいいの!」
おっ、何か策があるのね?要らない一歩先周りをしちゃったな。
今度戻って来たら、クリームの仕上がりがすっごく丁寧なケーキになってた。
そう、必ずしもそれが大人から見た「絡まった状態」ではない事もある。
色んな状況や色んなパーソナルを持ったこども達でとても複雑に要素が絡み合っている、答えもその数以上にある。かといって恐れても始まらない
まずは素直に子ども達がやり遂げた事や気づいた事に驚きと暖かいまなざしのある言葉を投げかけれればこども達が響き、私もそのまっすぐな気持ちに後押しされて動く。
そしてワクワクが伝染していくのだ。
これを体験した人は、きっと止められないと思った。
第15回目
(2005年01月07日更新)
いしかわ たかこ
「スイッチが入る瞬間があります」
3年前、初めてCAMPを取材した時のあるファシリテーターの言葉です。スイッチが入る?!ワークショップに参加するこどもたちには、まるでパチッと音が鳴ったかのように切り換わる瞬間があるそうです。1度スイッチが入れば、それはそれは大人顔負けの集中力をみせるとか。
3年が経ち、私はCAMPのファシリテーターになりました。
ひとりの子が自己紹介で「今の気持ちはブルーです。あまり期待していないから・・」、この言葉に新米ファシリテーターの私は動揺しました。
だるそうにパソコンで練習問題をはじめた彼。クリケットにダウンロード・・・失敗。もう1回ダウンロード・・・また失敗。側で見ている私はハラハラ。
「・・なんで?」
次の瞬間、私を見上げた彼の表情を見たとき、忘れかけていたあの日の言葉が一瞬にしてよみがえりました。・・・・スイッチガハイルシュンカンガアリマス・・・・これかぁっ!
「始めると、やりこめて、みんな個性的な作品ができて楽しめた」最後に書いてくれた感想です。
新米ファシリテーター、これからがんばります!