コラム

コラム

boy メッセージ to CAMP for CAMP from CAMP girl

CAMPの活動に協力してくださる方や、スタッフ・関係者からのメッセージを紹介します。

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第74回目
(2009年12月08日更新)

山本 博之/国立総合児童センター「こどもの城」プレイ事業部勤務

「新たな発見!ワークショップ」

 こどもの城ユースクラブは小学5年生から中学3年生まで、月に2回程度、三十数名の固定メンバーで活動している「あそび」のクラブです。野外活動、クッキング、街探検など、ジャンルを問わずいろいろな「あそび」を行い、人間関係を体験的に学ぶことを目的として活動しています。自分たちで活動を企画し実践するため、過去にはこどもの城に来館するこどもたちのために、自らワークショップを企画運営するというプログラムも展開しました。

 先日縁あってCLASSBOOKワークショップを行う機会がありました。
普段は私たちスタッフが中心となって活動を運営していますが、この日はCAMPからファシリテーターお二人を迎えての活動です。私たちスタッフ一同も、同じ参加者としてワークショップに参加しました。メンバーたちも「いつもとはちがう」とうれしそう!

 しかしながら「いつもとちがう」と感じたのはむしろ私たちの方でした。メンバーたちの普段見せない姿にびっくり!新たな一面を発見しました。ファシリテーターの方々のこどもとの距離感も、普段の自分たちとは違うスタンスで、よい勉強になりました。そしてなにより、メンバーたちが新しいプログラムの可能性を発見し、「今度は違う形でまたやりたい!」と言ってくれたのはたいへんな収穫。まさに発見の連続でした。

 さて次にまたCAMPのワークショップを実施したら、今度はどんな発見があるのだろう?そんなことを、つい考えてしまいます。

山本 博之(やまもと ひろゆき)
東京・渋谷にある国立総合児童センター「こどもの城」プレイ事業部に勤務。来館者向けのワークショップを企画運営するほか、夏と冬にはキャンプ活動も実施している。現在は小学5年~中学3年のこどもが定期的に活動する遊びのクラブ「ユースクラブ」を担当。メンバーたちとさまざまな活動を行っている。
http://www.kodomono-shiro.jp

第73回目
(2009年11月06日更新)

上田 俊彦/特定非営利活動法人 キッズデザイン協議会 事務局長

皆さんは「キッズデザイン」ってご存知ですか?

こどもたちを取り巻くモノやコトを、こどもの目線できちんと捉えてデザインしていくことを「キッズデザイン」と言っています。オトナ目線でつくったモノでこどもたちがケガをするという事故がよく起こりますよね。
私たちキッズデザイン協議会はこの考え方を、「キッズデザイン賞」という顕彰制度を通じて広く普及すると同時に、こども目線のものづくり、ことづくりを共通テーマとした調査研究活動も行なっています。

ちょっと前になりますが、私の息子もクリケットやデジカみしばいに参加させていただきました。
CAMPワークショップにどのような「効き目」があるか、私たちの調査研究活動の一環として、半ば実験(!)です。
ワークショップの要素が彼にどのような影響を与えるのか、参加中の観察と、終わったあとの聞き取り調査(?)も交え、あらためてCAMPのプログラムはよくできてるなぁといまさらながら感心しました。

最初の緊張(じこしょうかいのところがつらかったです。と感想を貼ってました・・・。)とそれを乗り越えた自信。初対面の相手との相互コミュニケーションの深化と、生まれた作品に対する感動&共有。そして適宜それとなく背中を押したり引いたりしてくれたファシリテーターの存在。このようなことを(ちょっと脚色していますが)目をキラキラさせながら「調査」に応じて語ってくれました。

親としても、参加中のこどもを観察することで、普段とは違った一面を発見することはもちろん、こどもに対する接し方など、さまざまな気付きを与えてくれます。
よく、ファシリテーターの方にお子さんを渡したあと出かけてしまい、発表の時間に合わせて戻ってくるお父さん・お母さんがいらっしゃいますが、もったいないですよね。

上田 俊彦 (うえだ としひこ)
特定非営利活動法人 キッズデザイン協議会 事務局長。
キッズデザイン協議会はキッズデザイン3つの理念のもと、次代を担うこどもたちの健やかな成長発達につながる社会環境の創出に寄与するために、さまざまな企業・団体が集い合うNPOです。
もちろんCAMPを主宰するCSKホールディングスさんも会員です。
http://www.kidsdesign.jp/

第72回目
(2009年10月14日更新)

坂口 広太郎/(株)クロスフィールドマネジメント 産学連携・広報担当

創作の街アキバ

JR秋葉原駅電気街口前にある秋葉原ダイビルでは、定期的に5階会議室の1室にてCAMPワークショップを開催しております。2005年3月の秋葉原ダイビルオープン当初より開催しておりましたCAMPワークショップも5年目を迎えることができ、ファシリテーターをはじめ関係者の皆様へ厚くお礼申し上げます。

開催するたび毎回なのですが、こどもたちには驚かされます。
2人1組にて1つの作品を創り上げていくとき、初対面でありながら仲良く、時には役割分担、時には共同作業を行い、とても集中します。そして、創造力の衰え激しい大人では出てこない発想力を毎回目の当たりにしております。

こどもたちにとっては楽しい作業を、ぎゃ~ぎゃ~言いながら、笑い騒いでいるだけなのかもしれません。
なので、自分たちの作品を発表する段階でモジモジしている姿を見かけると微笑ましく感じます。でもその姿があるからこそ、発表が終わった後のほっとした表情を浮かべると共に「創り上げたんだ」という満足感をこどもたちは得るのでしょう。

アキバは様々な顔を持つ街です。パソコン、アニメ等の顔を持ち、萌え文化なる言葉をも生み出したという一面のほか、オフィスビルも建ち並び、また、半導体・ラジオ部品等々から始まった家電製品の街(電気街)は健在で、パワーあふれる街になりました。
理系の故郷=アキバとも言えるこの地でこどもたちの創造力を育み、大いなる可能性を切り開き、将来への発見・発明につながっていけばと仕事柄思わずにはいられません。

坂口 広太郎(さかぐち こうたろう)
(株)クロスフィールドマネジメント 産学連携・広報担当
秋葉原クロスフィールド(秋葉原ダイビル及び秋葉原UDXの2棟の建物で構成される複合施設)にて、産学連携機能、集客機能、情報ネットワーク機能等の運営を行っております。秋葉原クロスフィールドは秋葉原にて様々な領域(フィールド)における人の交流・情報の交流・産業の交流が活発に行われる(クロスする)ことにより、秋葉原を世界的なIT拠点を形成していこうという構想の下、建設されました。
http://www.akiba-cross.jp/

第71回目
(2009年09月07日更新)

藤堂 貴夫/(株)CSKホールディングス社会貢献推進室

CAMP勤務になり、早いもので1年半が経ってしまいました。
ワークショップ開催日は驚きと感動の連続です。
特にこどもたちの純粋な心・素直な心に感動してます。

興味を持った時の目の輝き

なぜか、いつの間にか大人たちは忘れてしまっている。

誰もが持っている素晴らしい能力

「人は皆、伸びる力を持っている。きっかけがあれば、人は育ち、成長する」

「最近のこどもたちは・・・」という大人たちがこどもたちへのきっかけを無くしたり潰したりしている。しかも、大人たちは気づいていない。

CAMPでこどもたちと身近に接しているとこどもたちの成長を目の当たりにします。

よくよく考えてみると、成長しているのはこどもたちだけでなく、私も含め周りの大人たちも一緒に成長させていただいてますよね。ありがとうございます。

今の自分にできること些細なことでもいいから、よいと思うことは実行しましょう。それが世の中を良い方向に動かす「原動力」になるのだから。

そういった気持ちにさせてくれるのがCAMPです。

藤堂 貴夫(とうどう たかお)
1983年入社、入社以来 機器販売の営業一筋。
1989年から(株)CSIソリューションズ(当時はCSI(株))でIBM小型機・パソコン販売の営業担当。
2008年4月より(株)CSKホールディングス社会貢献推進室へ出向。

第70回目
(2009年08月06日更新)

鈴木 康夫/トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館 館長代理 学芸グループ 教育普及チームリーダー 

開館15周年を機に、当館で毎週末ワークショップを開催するというのでモノづくり教室などのプログラムを検討しているとき、「京都でこどもを対象としたユニークなワークショップがあるから見にいかないか」と館長からお誘いが出たのが最初でした。

“ワークショップ”“ファシリテーター”といった深く考えずに使っていた言葉、あるいは今回初めて聞く言葉を大川センターでCAMPを見学したときいただいた参考図書をもとに考えました。こどもペアがコミュニケーションをとりながら自分たちで想像したものや思いを持ったものを作り上げていく、そしてそれを発表する、今日やったことを振り返るという当館では経験のない内容です。館長から新しいことに挑戦してみようとの後押しもあって開催準備をはじめました。

1月の見学から始まって契約書の取り交わし、パソコン素材の調達整備、ファシリテーター研修会と続き4月25日CAMPクリケットワークショップ開催にいたりました。最初ははにかんでいた子、不安そうな目をしていた子が始まってしばらくすると真剣にパソコンに向かったりうれしそうに素材を取りにいったり、発表会のときはわれ先にと手をあげるなど行ってよかったと指導いただいたCAMPスタッフの方々へ感謝をいたしております。

今後CAMP開催を重ね、ゆくゆくは当館オリジナルのワークショップが出来たらいいなと身の程を省みず思う次第です。

鈴木 康夫(すずき やすお)
トヨタテクノミュージアム
産業技術記念館 館長代理 学芸グループ 教育普及チームリーダー
2009年度より開館15周年を機に、次世代を担うこどもたちにモノづくりへの興味を喚起してもらい、豊かな創造性を育む一助として週末ワークショップを企画し運営しています。

第69回目
(2009年07月07日更新)

佐藤 廣幸/アイシン精機株式会社 解析・制御技術部 部長

CAMPと初めて出会ったのは、横浜で開催されたキッズエンジニア2008のイベントでの実施内容について、従来型の講義形式にしようかどうしようかと悩んでいた時でした。

その時、ワークショップ開催では先進的に実施されているCAMPをご紹介いただき藁をもつかむ気持ちでメールを送らせていただいたことが始まりでした。

そのメールへのレスポンスの早さ、多摩センターで開催されたCAMPの見学と、CAMPを知るにつれどんどんと引き込まれていきました。
そのCAMPを見た第1印象は子どもの目の輝きが違うということでした。

キッズエンジニア2008ではワークショップの雛形だけは何とかできたのではと思っています。ワークショップは毎回新たな発見と改善の繰り替えしですが、終わったあとの達成感は何事にも変えられません。

遅ればせながら、CAMPのファシリテータ研修も受けさせていただきました。
このファシリテータハンドブックのあとがきには心に響く言葉が散りばめられています。
・一緒に考える
・答えを教えない
・ニュートラル
・聞き上手
社内のコミュニケーションもこのようにありたいと思っています。

CAMPのすばらしい点はどんどん進化されている所だと思います。
CAMPACOとして標準化し貸し出すなど企業の社会的責任の一歩進んだ形をご提供され、すばらしい活動を進められているCAMPを手本としていきたいと思います。

佐藤 廣幸(さとう ひろゆき)
アイシン精機株式会社 解析・制御技術部 部長。 
アイシン精機のエンジニアの有志が集うアイシン技術会委員長を2008年実施し2009年は新規にわくわく実行委員会を立ち上げ委員長としてワークショップに熱意をもって参加しています。

第68回目
(2009年06月05日更新)

森 玲奈/東京大学大学院学際情報学府博士課程に在籍中

CAMPとの出会いは、2005年、修士1年の時でした。

それから、「CAMPの活動や、ワークショップのことをもっとゼミ生にも知ってもらいたい!!」という想いで、夏のゼミ合宿にて、大川センター見学を企画しました。

今では学内外に、ワークショップの研究をする仲間も増えつつあります。
これからもどんどん仲間が増えるといいなあと思っています。

昨年度からは、山内祐平(東京大学大学院情報学環准教授)と一緒に、「CAMPファシリテーター研修」や「あちこちCAMP」に同行させていただき、調査を行っています。CAMPファシリテーター研修を受ける中で受講者にどのような学びが起きているのか、それをわかりやすい形で皆様にご報告したいという想いで頑張っています。

また、昨年度は、CAMPのファシリテーター研修プログラムが東京大学情報学環教育部の授業として実施され、私も授業運営のお手伝いをさせていただきました。

CAMPのスタッフの皆様からは、いつも、いろいろなことを学ばせていただいております。とても感謝しています。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

森 玲奈(もり れいな)
東京大学大学院学際情報学府博士課程に在籍中。
「やわらかな学び」の場であるワークショップに可能性を感じ、ワークショップに関する実証研究を続ける。2008年には、日本教育工学会にて研究奨励賞を受賞。
ホームページ:http://www.harinezuminomori.net

第67回目
(2009年05月11日更新)

岩田 直美/小学3年生男子の母

<CAMPワークショップとの出合い>

息子は小2だった昨年度、'クリケットワークショップ'と'くうそう・しょくぶつ・図鑑ワークショップ'に参加しました。CAMPを知らなかった初回は、チラシの動くおもちゃの写真に惹かれたようでした。次の'図鑑'は、前回が楽しかったことと「くうそう」という言葉にわくわくしたことから行きたかったようです。

私は'図鑑'参加時に見学しました。会場に入ると受付で息子が、「少し見ない間に、随分大きくなったね」とファシリテーターから優しく声をかけられました。前回のことを覚えていて下さったようです。よく練られたプログラムを見て、こどもが熱中するのももっともだと感心しましたが、なにより、こどもたちへのこうした温かいまなざしがこの活動を支えているのだと感じました。

新学期、小3になった息子が考えた自己紹介には、「今年から始まる理科が楽しみです」とありました。これには、CAMPワークショップ効果もあるのではないかと思い、感謝しています。というのも、息子は時折、ワークショップ参加の際に撮った写真や図鑑を嬉しそうに見ているからです。これからも、ワークショップの活動に期待しています。

岩田 直美(いわた なおみ)
小学3年生男子の母

第66回目
(2009年04月06日更新)

北川 美宏/株式会社CSKホールディングス社会貢献推進室大川センター長

4月8日はCAMPと大川センターの誕生日。今年で満8歳です!

桃栗三年柿八年、CAMPも年月を経て多くの実りを実感する今日この頃です。
これもひとえに、いつも優しく激励し、ときに厳しく指導し、そして歩みをともにしていただいた皆さまのおかげと感謝しています。本当にありがとうございました!

この一年もCAMPはワークショップの開発・実践、そして普及に頑張りました。CAMPACOの第4弾もまもなくリリースできそうです。また立命館小学校様のロボティクス科ではこどもたちの共創力を育むワークショップ的授業の研究実践、東京大学情報学環山内研究室様とはファシリテーター養成の共同研究が進んでいます。キッズデザイン協議会では次世代育成に取り組む企業の先達・仲間を得、新たな活動の芽も出てきました。事務局を務めるワークショップ知財研究会では第3回のシンポジウムを開催し、さまざまな分野の方々と知財の尊重と活用について考察を進めることができました。

現今厳しい景気情勢ではありますが、先日もCAMPACOを新しく利用される方から「景気は悪いけど次世代育成は待ったなしだから頑張りますよ」と心強い言葉をいただきました。

CAMPはこれからも、こどもたちの笑顔があふれる楽しいワークショップを日本全国へ届けていきたいと思います。

皆さまには変わらずのご指導ご支援をよろしくお願いいたします。

<<<<参考URL>>>>
□立命館小学校ロボティクス科
http://www.ritsumei.ac.jp/primary/lesson5.html
□東京大学情報学環・福武ホール
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/
□キッズデザイン協議会
http://www.kidsdesign.jp/
□ワークショップ知財研究会
http://www.wschizai.jp/

北川 美宏(きたがわ よしひろ)
株式会社CSKホールディングス社会貢献推進室大川センター長。2001年4月から現職。CAMPスタート時に小学生だった一人娘がこの春高校生に。
光陰矢のごとし、でも…梨の馬鹿めは十八年まであと十年。

第65回目
(2009年03月05日更新)

下伊豆 雅子/立命館小学校 メディアセンター(図書館)勤務 司書教諭

「デジカみしばい」のワークショップをすることになり、一番最初にしたのがこども達に見せる「デジカみしばい」作品を、まず大人である自分達が創ること。もうここで、大人げなく、このワークショップの楽しさにまいってしまいました。

まず背景を見ながら、「舞台紹介シート」を考えます。
「駅前じゃないかな。ロンドン?」
「じゃあ、パディントン駅がいい!」「OK!」
こんな風にあっという間に、決まっていきます。
次は、キャラクターのプロフィール。
アメリカ人のジェフ先生が考えたイヌの名前は「スクラフィー」。
私にとっては、登場するたび名前を呼ぶのが難しい。
そして、いよいよお話を考えて撮影。
4枚の写真を見ながら、こども達の前で発表するため、お話を読む練習をする頃にはなんとも言えない、満足感に包まれていました。
まるで、今すぐにでも絵本作家になれそうな気分でした。

さて、いよいよ3年生のこども達を迎えての、「デジカみしばい」のワークショップです。こども達も、生き生きと目を輝かせて、グループで話し合っています。キャラクターの名前も、「ルーシー」「パーシー」に、かばの「デラックス」。時代を映した「オバマ」もあります。なんて自由な発想なんでしょう。
そして一番楽しいのが、デジカメ撮影でした。
背景と登場人物をどの角度から撮って、どんな風に見せるかを決めるのは真剣そのものです。そのプロセスの中でこども達は、より登場人物に近づいたり、次のお話の展開への糸口を見つけたりすることができたのだと思います。
そして、いよいよ発表会です。登場人物になりきって台詞を言う人、ナレーター、パソコンを操作して起承転結の場面を映し出す人。どの役割の子も、緊張しながらも、一生懸命に取り組む姿が見られました。

このワークショップを通して、こども達は創る喜びと伝える喜びを味わいました。そして最後には自分達が完成させた「デジカみしばい」に、大きな達成感を見出したのです。
これからも、様々なCAMPワークショップにこども達と一緒に取り組ませていただき、創る喜びと満足感を、自信に繋げていってほしいと期待しています。

下伊豆 雅子 (しもいず まさこ)
立命館小学校 メディアセンター(図書館)勤務 司書教諭
好きな映画:「クリクリのいた夏」「5月のミル」「ショコラ」「イル・ポスティーノ」
好きなアーティスト:ブルーノ・ムナーリ 駒形克己 サラ・ムーン etc・・・
そして、CAMPのワークショップが大好きです。

第64回目
(2009年02月05日更新)

小山田 裕彦/株式会社シンク・コミュニケーションズ 取締役

<リピータ君が”はじけた”日>

「こんにちはー。えびせんさん!!」(私のニックーネーム)

開場1時間前だといのに、元気な声でこどもが飛び込んできました。

「あたった!あたったんだ!」とCAMPクリケットのワークショップの抽選に見事当選した3年生です。何回参加しても楽しいのだとか。学校でもやってくれればいいのにという調子。最近は認知度も上がったのか、おかげさまで私たちの「五感の学校」への応募者も確実に増え続け、特にCAMPプログラムは学校でチラシを配布した直後からメールが届くほど人気です。

こんなに関心をもっていただくという背景には、少なくとも不透明で不安な社会状況の裏返しでもあるんだろうなと感じます。

ワークショップが開催される日は、そんな不穏な雰囲気を吹き飛ばすように、いつも静かなホールが一気に活気に満ちます。新しいお友達をつれてきたリピータ君が、あれやこれやと勝手にお世話係を始めます。私たちファシリテーターのお仕事がとられている・・・。そして作品づくりの素材が増えていないと言い寄ってくる始末(どきっ!!こどもはよく見ている)。そんなリピータ君は、いつも決断力不足。途中で計画変更しちゃうのです。あれもこれもしたいエネルギーの強さがそうさせているのでしょうか。見ていていつも手をかしてあげたくなる存在。ファシリテーターとしては我慢我慢と自分に言い聞かせつつ、ペアになったお友達との話し合いに誘導します。おしゃべりなリピータ君は、アイデア満載なのですが、まとまりがつきません。おっとりとした相手の女の子は、きょとんとしながらも、確実に手を動かしています。素材を持ってきては交換を繰り返すリピータ君の行動を端で見ながら、プログラムも組み上げています。

「はーい。あと10分だよ」と言う合図。まだアイデアのかたまらないリピータ君に、女の子は、はじめてニッコリして「できたよ!」と言い、指示を出します。焦りながらも二人の作品は完成します。女の子が考えていたのは、最後のオチ。卵らしきものから小さい玉が飛び出します。最後の瞬間に会場は「おおーっ!!」の歓声。

リピータ君のアイデアは結局女の子の手で成功。リピータ君がやっていたのでは、そこに至るある意味どうでもいいカモフラージュの造形。彼は自分のことをわかってそうしていたのでしょうか。彼女がそれを悟っていたのでしょうか。
見事なほどのギリギリの連携ペアに私はニンマリでした。

いつもはじききれないリピータ君は、この日、きっとはじめて心の中で「はじけた」気持ちになれたのではと思った瞬間でした。

3~4時間という長い間、こどもたちはとても集中して取り組みます。この時間に見せるこどもたちの表情はいつもいつも感動ものです。きっとご家庭内では見せたことのない表情を見せることもあるでしょう。何よりもその表情に、このワークショップをやっていてよかったなと助けられます。感謝です。

私は、バックファシリテーターとして全体を見回しながら、こどもたちの横顔の写真を撮ります。そして最後に行うリフレクションに一番力が入ります。私はリピータ君のようなドラマが大好きです。こどもたちの懸命な横顔とドラマの一端を保護者の方々に伝えられたらと思っています。

小山田裕彦(こやまだ ひろひこ)
株式会社シンク・コミュニケーションズ 取締役
趣味はカメラと自然観察。
「お父さんの楽校」、「絵本の丘のなかま」でも楽しい活動やっています。

第63回目
(2009年01月15日更新)

石井 ゆかり/(株)CSKシステムズ クレジット・ファイナンスグループ 第三開発部所属

こどもの小学校のPTA文化厚生委員になり『家庭教育学習』という企画を年間3回実施する事になりました。さて、どんな事をやればいいのか?そういえば自分の会社にCAMPがあるじゃない!と思いつき、提案、あっという間に決定。

初めてのワークショップということで不安もありましたが、ファシリテーター研修や、CAMPとの協力で、2008年9月には高学年向けに親子参加型の「クリケットワークショップ」を、12月にはこども参加の「くうそう・しょくぶつ・図鑑ワークショップ」を開催する事が出来ました。こどもたちも親たちも更に来賓の教育委員会の方にも参加していただき、みんな笑顔で楽しい時間を過ごすことが出来ました。

『人とアイディアをぶつけ合って、大きく膨らませて、それを形にして、みんなに発表し、それを受け入れてもらい、最後にその過程を振り返る』

よく考えれば、普段の仕事のステップと同じですが、大きな違いは「夢中になって楽しんでいる」ということ。大事な事なのに、すっかり忘れていました。最近、何かに夢中になったかな?という大人にも『CAMP』よく効きます!
お試しあれ!

石井 ゆかり(いしい ゆかり)
(株)CSKシステムズ クレジット・ファイナンスグループ 第三開発部所属
小学2年生と4才の母。
現在の悩み:CAMP参加後、こどもが工作に夢中になり、家の中が散らかり放題なこと。

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boy ファシリテーターリレーコラム girl

CAMPで活動するファシリテーターが、ワークショップへの想いを語ります。

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第87回目
(2011年11月09日更新)

さとう たかひろ

今年のミニさっぽろでの嬉しかった出来事。

ミニさっぽろとは、こどもたちが仮想の街ミニさっぽろの中で仕事をして給料を稼ぎ、税金を払い、稼いだお金で買い物までできるという、こどもたちが就業体験、社会体験をするイベント。当社は、簡易版のクリケットワークショップを出展し、こどもたちにシステムエンジニアの仕事を体験してもらっています。就業体験といういつものCAMPとまた少し違う視点が入るのが面白い。

その中での一幕。ひとりの男の子が私のところにやってきて「北海道CSKっていう会社は本当にある会社なんですか?」と聞いてきた。「本当にある会社だよ、どうして?」と聞き返すと、「だって、こんな仕事ができたら楽しいだろうなって思って。僕も入れる?」となんとも可愛い答え。「おとなになったら、ぜひおいで!」と返すと、目をキラキラさせて作業に戻って行きました。

本当に北海道CSKに来るのかはともかく、ひとりでも多くのこどもが“働く”っておもしろいんだなぁって思ってくれて、将来社会で活き活きと活躍してくれたら、こんなに嬉しいことはないでしょうね。また来年のミニさっぽろが楽しみです。

第86回目
(2011年09月08日更新)

なかがわ ふうや

どうも中川楓也こと「ふーちゃん」です。
サマーハウスワークショップで
初のファシリテーターとして参加をさせていただきました。

CAMPのワークショップで改めて感じることは
こどもの発想は大人(まぁ高1で大人と言うのもなんですが)が
発想できないような、また大人の発想のさらに上の発想を
いとも簡単にしてしまうところがすごいなぁと思いました。

今回はファシリテーターとして参加したのですが
3日間でとても疲れました。体力的にも、精神的にも。

こどものときはこんなにファシリテーターのみなさんを
疲れさせていたのかと痛感しました。

初のファシリテーターでわかったのは、
こどもが怪我をしないように常に気を配りながらも
けんかが起きないようにもしなくてはならない状況で
こどもの発想を促し、限界をつくらないというのが
とても大変だということです。

直接的なアドバイスをせずに
我慢して、発想を駄目にせず、良い方向へと導く。 

このことをモットーにしていましたが
どうしても思ったようにならず、もどかしかったです。
でも、作品ができた時の喜びはこどもと同等のものがあり、
ファシリテーターとしてもワークショップを楽しめました。

また来れるならば、参加したいです。

第85回目
(2011年08月30日更新)

たけうち ひさお

仕事上、人と接する機会は多いので、イベント等のファシリテーションは、
それなりに理解しているつもりでしたが・・・。CAMPのワークショップでの「ファシリテーター」では、こどもたちを相手に、予期せぬ出来事に遭遇したり、対応に窮したり、考えさせらる事が多いですね。

例えば、大人は、初対面の方への対応のすべを知っています。しかし小学校低学年では、初めての人と会話をする事が、苦手なこどもも多くいます。だから、ワークショップが始まると、チームで話し合いを十分せずに、別々のものをつくったり、あるいは、チームの中で仲間に入っていけないケースが発生します。

こども同士を上手く橋渡しをし、繋げて行く事がCAMPのファシリテーションで大切なことだと思います。加えてタイミングも非常に重要です。なぜなら初めはまったくコミュニケーションできてなくても、何かのタイミングで意気投合するケースも多いからなんです。大人がよかれと思っても、こどもたちの「邪魔」になりかねません。

こどもたちの偉大さを感じつつ、こどもたちにどう向き合うか?このCAMPの体験を通じ身をもって感じる様になってきました。奥が深く、ファシリテーターとしても、まだまだ、満足出来ないんです。だから何度も足を運んしまいたくなるのが、このワークショップなんですね。きっと

是非1人でも多くの方が、この活動に参加される事を願っています。

第84回目
(2011年05月12日更新)

いしい  たかゆき

CAMPは創作(表現)活動の場です。
こどもたち自身が創作活動を通じて、自分を表現できる機会です。
素材を使って、絵を描いたり、工作をするのは楽しいです。
家や学校ではできないような特別な体験ができます。

CAMPはコミュニケーション(会話)をする場です。
知らない学校の友達と仲良くなって、作品をつくります。
CAMPでしか出会えない友達がたくさんできます。

CAMPは新たな発見の場です。
いままでになかった新しいものの見方を教えてくれます。

CAMPは成長の場です。
この前はできなかったことが、次に来た時にできるようになっている。
また、ファシリテーターも成長させてくれます。

僕がこどものころは、こういう環境は身近にはなかったように思う。
家でできたとしても「散らかるからやめて!」とか、親に言われる。
作品をつくっても、「後でね」なんて言われて、終いには忘れられてる。

CAMPには真剣に作品を作れる環境と空間が用意されています。
CAMPでは作成した作品に対して大人(ファシリテーター)や友達が真剣に発表を聞いてくれます。

そんな環境が世の中全体に広まっていくと、創作(表現)活動に対する理解が深まって、日本が良い方向に変化していくんじゃないかと思います。

第83回目
(2011年03月09日更新)

ごとう たけし

僕がCAMPに参加してからはや数年。
いつ参加しても、変わらない思いがあります。

こどもたちが、CAMPのワークショップに朝来る時
初めてで緊張している子、数回目で楽しみに来ている子、
もうベテランさんで、今日は何をしようかと考えている子、
いろいろなこどもたちの顔が見えてきます。

みんな仲良くなって、いろいろ話ができて楽しくなれるかなぁ。

出来るだけ、こどもたちの考えや動きを妨げないようにしながら、
ちょっととけこめない子に声をかけたりしていきます。
こどもたちは、僕らが思っている以上にいろいろな思いや、
一緒にいる子とのつながりを、無意識に感じていると思います。

いつ、どのワークショップに参加しても思うのは、つながるこどもたちの
発想力と、その柔軟さ。
僕は、少しでもそんなこどもたちの心にスパイスを加えて、
みんなの思いがつなげられて、いろんな事が出来る楽しさを
感じてもらえるかを一番に思っています。

またみんながCAMPを楽しみにきてくれるように。。

第82回目
(2011年01月12日更新)

くまさか みゆき

私がCAMPを通じて気づいたことは
個性の素晴しさと「ありがとう」の言葉の力です。

CAMPに参加するこどもたちは
私たちが思ってもみない素材の使い方をしたり
なかなか思いつかないものをテーマにしたり、と
皆が同じ考えをすることもなく
次々に個性あふれる作品をつくっていきます。
その想像力の豊かさに私は毎回はっとさせられ
そして個性の素晴しさに気づきます。

また、私がCAMPをやっていてよかった、と思う瞬間は
「楽しかった!ありがとう!」と、こどもたちに言ってもらえた時です。
こどもたちは楽しんでくれたかな?満足してくれたかな?と不安に感じても「ありがとう!」の一言で一気に不安が吹き飛んでしまいます。
何気なく使っている「ありがとう」の言葉には
こんなにも大きな力があるのだ、と気づきます。

CAMPでは、自分が思っている以上にたくさんの気づきがあります。
「みんなと同じでいいや」「挨拶してないけどいいか」というような
うっかりとってしまう、自分の悪い行動を振り返るいい機会になります。
今後もCAMPで多くの気づきを発見して学び
さらには、私からこどもたちに何か教えてあげられるようなことを
していきたいと思います。

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