「こどもとつくる、夢ある未来」プロジェクト


SCSKグループの社会貢献活動CAMPは、こどもたちの共に創る力を育む「ワークショップの研究・開発および開催」を行っています。2001年に活動を始め、これまでに数々のワークショップを開発してきました。
2021年、20周年を迎えるに当たり、記念プロジェクトとして「SCSKだからこそできる先進的なワークショップ」を社員のみなさまと共につくりあげたいと考えています。

このプロジェクトは3つのステップで構成され、進行しています。

STEP1
8~9月にかけてSCSK社員のみなさんに「社員が考えるITが活用された“夢ある未来”」についてアンケートを実施しました。
ご回答いただいたアンケートでは、社員が考える「夢ある未来」として、こんな未来の姿が描かれていました。

  ITが『IT』として意識されないほど日常生活に自然に溶け込み、

私たちの暮らしを助けたり、様々な壁をなくしたりしている未来。
 

アンケート結果はこちら
 

STEP2(アイディアコンテスト)
STEP2では、STEP1の結果を受け、未来が夢あるものであることをこどもたちに感じてもらえるような、ITや技術を使ったSCSKらしい新しいワークショップをつくるためアイディア (ワークショップの「タネ」) を募集し、18件のワークショップのタネの応募がありました。


STEP3(来期以降)
ご提案者とCAMP、CAMPの活動を支援いただいている東京大学大学院山内研究室や、有識者の方にもアドバイスいただきながら、SCSKならではのCAMPワークショップをつくり、全国各地のSCSKグループ各拠点で開催する予定です。  


SETP2 審査結果【優秀賞】

2021_CAMP優秀賞1

以上、敬称略
所属は、2022年3月時点のものになります



審査員コメント

「ロボットにも性格がある」というような前提が面白いと思いました。多様性の理解につなげやすそうです。 感情をプログラミングの要素にするという点がおもしろいと思いました。ゲーム性もあるため、ワークショップで楽しそうに盛り上がるこどもたちの姿が目に浮かびます。 「思い通りにならない」ロボットをつくるという点が特におもしろいと思います。クレーンゲームの要素もごほうび感があって盛り上がりそうですし、こどもたちがドローンの奪い合いになりそうです。 やってみたいです!自分たちでプログラミングするのも、他グループのクレーンで遊ぶのも、どちらも同じくらい楽しめそうなところも、とてもいいと思います。
 



2021_CAMP優秀賞2

以上、敬称略
所属は、2022年3月時点のものになります


審査員コメント

冒険マップという要素がまずワクワクします。関所を突破するために、コロナ禍でこどもたちにも身近になりこれからも広がっていくと考えられる認証技術を使うという、技術と遊びのミックス具合もよいと思いました。また、わいわい遊ぶ中で、なぜ、どういった場所で認証技術が使われるのかという認証技術の必要性や重要な要素が学べそうな点にも惹かれました。みんなで考えたり悩んだりしながら楽しめる要素がちりばめられていて盛り上がりそうです。工作してもいいと思いますが、こどもたちにポーズをつくってもらって認証させる、グループ全員で協力して何かを形づくるなど、体を動かしても楽しい活動になるかもしれません。認証を使うというのが、オンラインでも対面でも対応できそうなワークショップになる印象です。また、地域に根差した企画にもできるかもしれません。


SETP2 審査結果【特別賞】

2021_CAMP特別賞

以上、敬称略
所属は、2022年3月時点のものになります


「こどもとつくる、夢ある未来」プロジェクト 表彰式


2022年5月16日(月)、SCSK豊洲本社で、SCSKグループの社会貢献活動「CAMP」の20周年記念「こどもとつくる、夢ある未来」プロジェクト ワークショップアイディアコンテストの表彰式を開催しました。

開催概要
日時 2022年5月16日(月) 11:20~12:00
会場 SCSK豊洲本社 中会議室
内容 ・概要説明
   ・プロジェクト総括 講評
    東京大学大学院情報学環長 学際情報学府長 山内祐平様
   ・表彰状授与
   ・SCSK當麻社長 挨拶


220516_表彰式


プロジェクト総括 講評

山内先生

本プロジェクトの共同研究先である東京大学大学院 情報学環長・学際情報学府長 山内様より、ワークショップアイディアコンテスト表彰式にあたりプロジェクトの総括をいただきました。

「CAMPが20周年を迎え、「こどもとつくる、夢ある未来」プロジェクトとして、SCSKならではのワークショップを社員のみなさまとつくりあげることを目的にコンテストが行われたことは、2つのポイントからすばらしいことだと考えております。1つ目は、ワークショップそのものの可能性を拓くということです。CAMPはこの20年で、規模・質ともに日本を代表するこども向けワークショップ集団に成長しています。スタッフの専門性も高く、世界のどのグループと比較しても遜色ありません。このチームを基盤として、優秀な御社のエンジニアが「学習内容」を熟知するメンバーとして参画することは、こどもたちがICTの可能性を学ぶ上で重要な役割をはたし、今後のモデルになるでしょう。 2つ目は、社会貢献活動と人材育成の新しい関係性をつくるということです。本業の強みを持って社会貢献活動を行う企業は数多くありますが、コンテストの後、一緒にワークショップを実装するところまで踏み込む例はめずらしいです。受賞した社員のみなさまにはそれだけコミットしていただくことになりますが、この経験は必ず幅広い視野や創造性の獲得につながるでしょう。最近人材育成の世界では「越境学習」といって企業の境を越えて学ぶことが重視されていますが、この試みは社会貢献活動を通じて越境学習を実現している点で大変新しいものです。

コンテストでは、SCSKらしいワークショップをつくるため、未来が夢あるものであることをこどもたちに感じてもらえるような、IT技術を使った、ワークショップのアイディアを考えていただきました。全ての応募作品を確認させていただきましたが、どの作品も素晴らしいもので、レベルの高さに驚きました。審査では、企画趣旨との整合性・未来のこどもたちへの接続性・楽しく集中できるフロー性・企画の実現可能性の4点からCAMPチームと東大側の研究プロジェクトメンバーが個別に評価し合算した上で議論を行い、優秀賞2件、特別賞4件を選出いたしました。

感染症や戦争など、先が見えない時代になっていることはみなさまも痛切に感じてらっしゃるのではないかと思いますが、こどもたちもこのような時代環境の中で未来に不安を感じています。このコンテストから生まれたワークショップは、ITを使い、力をあわせて自らの手で未来を切り開いていくことができる、というこどもたちの自信につながり、ひいては長期的な社会課題の解決につながるものであると確信しております。今後、我々は選ばれたワークショップの「プラン」を実際のワークショップにしていくプロセスもご一緒することになります。コンテストで生まれた「種」が芽吹き、「花」を咲かせ、ワークショップにこどもたちが参加し「実」がなるまでしっかり支援させていただきます。」

 



SCSK 當麻社長 挨拶

當麻社長

表彰式の終わりに、SCSK當麻社長からコメントをいただきました。

 

「本日は、CAMP 20周年を記念した「こどもとつくる、夢ある未来」プロジェクトのワークショップアイデアコンテストの表彰式を行わせていただきました。応募数は18件で、若手社員やグループ会社社員から応募いただいたことはうれしく思います。

今回、応募いただいた中から、こども向けワークショップとなりうる優れたアイディアで、今後具体的にワークショップとして開発を行っていくことになる優秀賞2件と、惜しくもワークショップ開発の対象とはなりませんでしたが、素晴らしい発想への表彰として特別賞4件の表彰をさせていただきました。

2件の優秀賞は、具体的なワークショップに向けて、東京大学大学院 情報学環 山内先生および山内研究室のご支援のもと、開発を進めていくと聞いています。今年9月頃に、披露いただけるとのことですので、受賞されたチームの皆さんには、引き続きよろしくお願い致します。

社長就任に際して、「共感経営」を強く推進する、とお伝えしました。経営層と社員、社員同士の共感、さらには、お客様、パートナーの方々との共感、社会との共感を含めて、「共感」し共鳴することが、皆さんお一人おひとり、あるいは一企業では成し得ない、大きくそして新しい価値を生む原動力になると思います。相手の立場に立って物事を考える「共感力」が、人のため、あるいは社会のために新しい価値を提案し実現することにつながります。

2018年に山内先生とCAMPが共同研究としてまとめた「CAMPで培われる能力」にも、「共感」という言葉があります。その中で、「ワークショップにおいて、仲間と協力するには、自分の意見だけを通してもうまくいかない、自分の意見を伝え、相手にも耳を傾け、そして、自分の意見を少しずつ調整していく。それを通して自分の考えや態度を柔軟にし、相手を理解できるようになる」、とあります。ワークショップの開発過程においても、互いに共感し、共鳴し、進めていくものだと思います。

皆さんと共にCAMPの活動を通して、こどもたちと一緒に夢ある未来をつくっていきたいと思います。会社としても、CAMPの活動を今まで以上に後押ししていきます。社員の皆さんも、ご支援ご協力、そしてぜひ、積極的なご参加をお願いします。」